真逆の意見 [日常]

8月9日(日)

残暑お見舞い

今朝はいくぶん涼しい朝でした。日中も35℃を越えないと、「今日は過ごしやすいですね」というあいさつ。大変ですけど、あと1か月もすれば朝晩ずーっと涼しくなりますって、ホント。

それぞれの意見

先日、「誰に相談したらいいかわからなくて・・・」とわたしを訪ねられたご近所の女性。公園に撒かれた除草剤に困っていらっしゃるという。この方だけではない。犬を連れての散歩の方は大方の人が心配している。何人かが私に相談しています、、が。

「多分、親切で撒いてくださっているのでしょう、その方は。それはわかるのですが、動物がなめたり、草をかんだりする。危険です。環境上もできれば除草剤は使わないでほしい」と。

私もこの頃、気づいていました。これは、町の問題でもない。きわめて狭い地域の問題なんですが、さて、悩ましい。ライフスタイルや、個人の考え方によるけど、全く相反するお考えになってしまうことが、この頃多い。

↓ 学園台内のある公園・しらっ茶けた散布エリアと、未散布エリアがはっきり

2除草剤.jpg

↓ 身代神社裏の一角 ドッジボールコートくらいの面積に散布されたエリア

除草剤1.jpg

身代神社裏の、ほらっ、先日お伝えした、葦に占領された蓮池のすぐ隣です。私の友人の「絶滅危惧種のトンボがいるんですよ、除草剤はやめて!」の声が聞こえそうで、つらい。

どちらの土地も、個人が、多分好意でやってくださったんだと思う。・・・だけど、、、。公共の土地だから・・・。

個人の敷地は個人のやり方でいいと思います。神社や公園など公の場所の管理は、大勢の声や意見が反映されなければならないと思います。

りそな銀行脇に連なる違反駐車

これまた、友人の意見。「りそな銀行横の道路は、いつも銀行利用の客の車が無断駐車だ。人の出入りに邪魔だし、危ない。第一、道路交通法で違反だろう。りそなに言っても、お客さんには強く言えない、ととりあってくれないし、警察もあまり役に立たない」と。

これも、いろんなご意見がありそうだ。だから、警察も張本人のりそな銀行も、対応がいまいちあいまい。この友人は「仲間のだれに言っても、みんな言っても無駄だからやめとけって言うんだよ。だから加納さんにどうしてくれともいえない」とうなだれる。

私は「ダメ元でもやってみるのがアッシの商売でして」とうけおいつつ、さて、りそなに行こうか、警察にケチをつけようか悩む。まず、「写真を町の交通安全課に持って行って相談してみます」とお伝えした。

お客さんだろうが、何だろうが、「ことがあったら、どこかが責任を取るんだからね」


nice!(2)  コメント(0) 

エアコン設置の請願署名 [議会]

8月7日(金)

「どうしたらいいでしょうか?」

昨晩、久しぶりにある支援者の方から電話。「今日、エアコン設置の請願を出すための署名っていうのが来たんです。加納さんはどう思っているのか、聞かせてほしい」と。

この署名活動については2週間ほど前に、別の方からも「加納さんはどっちなんだい」「加納さんの会派の議員も,K党さんの署名用紙で集めているから同じでいいんかな」と電話で聞かれました。

まったく悩ましい問題です。

エアコン設置予算は、3月議会の27年度当初予算で否決されました。(も、同然だと解釈できる。反対の多くの議員がエアコン設置の財源について触れていたから) 

当初予算は否決されたのです。このことは重く受け止めてほしいのですが・・・。

続いて、6月議会では(当初予算というたくさんの予算と切り離して)、改めて補正予算で提案された。私は、否決されたらすぐ他の方法で(間髪を入れず)提案してくるのは、教育の構想や、町長の政治哲学とははるかに隔たった、単なるテクニックだけの問題になってしまった、と反対討論した。

ここでも否決されたのだから、少なくともH28年度予算までは、ゆっくり研究される課題だと思っていました。

でも、ナントまた9月議会で出てくるようです。今度は多くの町民の署名を添えた請願として。

しかも、連日記録を更新するような猛暑。「この暑さなら通るだろう」というのでしょうか。

署名集めに回る議員の中には「来年2月の選挙」の選挙対策も無いわけではない、と人は言う。(おそらく、ですが、今回ダメなら12月議会で別の方法で出すのでは、と思っています)

たしかに相当数の署名は説得力があります。

私は、正直困りました。反対することによるイメージダウン?(そっか、それかぁ、困っているのは)「加納さんて非常な、子どもの人権を無視した議員なんだね」「こんなひどい議員の言うことなんかもう聞かない。読まない」という声が多くなる。う~ン、ダメージはそりゃーあるなぁ・・・。

当初予算、6月補正に反対した多くの議員が、「やむを得ない」と、今回は「賛成します」となるのか!?

私は、昨晩の電話に言いました。「判断は個人の見解で。じっくり考えてやったらいいと思います。私に関係なく。確かにここのところの猛暑にはへとへとですもんね。わかるわかる。でも、耐えられない暑さになったのは夏休みに入ってからです、たしか」と。

「暑さや環境に対応できる体をつくるのも子供時代の、大事な要素」「かといって、精神論なんて古いモンを押し付ける気持ちは毛頭ありません」「エアコンそのものがダメといっていない」

その方は、「確かに、きついのは年間で10日間くらいですよね」といい、「自分で考えてみます」と電話を切りました。

自分の考えを示し、(たとえ、自分と違った意見でも)決まったら、それに従うのが民主主義です。

今回の請願の賛否は、相当な覚悟が要りそうです。私も、覚悟を決めて議会に臨みます。


nice!(1)  コメント(0) 

人生70歳から [地域発]

8月6日(木)

人生は70歳から

「学園台幸友会だより」が、楽しい。幸友会とは、学園台の、いわゆる寿会。以前にもお伝えしましたが、このOBの方たちの会の広報活動が充実していて楽しい。

昨日廻ってきた回覧の中に、幸友会だよりを見つけた。今回は「人生は70歳からが楽しい」を特集しています。

4部構成になっていて、★人生70歳からの再スタート ★70歳からの「老活」のたしなみ方 ★70歳からの「知的生産活動」とは  ★70歳から元気に生きる重要8項目  です。

20歳~60歳をfirst generation(第1世代)、70歳からをsecond generation(第2世代)と呼ぶのだそうだ。この分け方は、物の価値観や判断基準、生活・社会に対するすべての考え方が、第1世代と違ってくる時だという。

そこで、70歳からの「老活」の知識を習得して、楽しい人生を歩んでほしいと、この特集だ。

★70歳からの「老活」のたしなみ方・・・

70歳からは義理の付き合いを見直すー日本人は「義理」という言葉に弱い。しかし、第2世代には、第1世代のしがらみが消え、「ことわる勇気も必要」。これを貫けば、これまで感じてきた精神的ストレスから解放され、経済的負担も消える。  

●「身の丈」を考える。-若い者には負けたくないと力まない。負けたくないと力むのは、裏返せば、失ったものに対するしがらみを払しょくできないから。第1世代で培った「知恵」を活かし、肩ひじ張らずに自然体で。  

迷惑をかけることを恐れず、怖がらないー人の手をかりるのは、本当に困った時からでは遅い。「借りたり」「貸したり」に慣れておこう。いつでも「HELP」サインを出して。

 ●あふれかえる「モノ」が不幸を招くーかつて、第1世代で幸福をもたらしてくれた「モノ」が逆に心の平穏を脅かし、不幸をもたらす要因になることがあります。「モノ」を減らすのは、第2世代を心地よくするポイント。

●「もったいない病」は老化の証拠ーMOTTAINAIを世界の共通言語にしたのは、ケニアのノーベル賞受賞者のワンガリ・マータイ。何でもかんでもとっておくのは本来の意味の精神とは逆行するものです。さっぱりした空間の中で生活することが元気の第1歩です。

●「おすそ分け」の心ー「裾」というのは文字通り、着物の裾であり、端っこのようにささやかなものですが、あなたにお分けしますね、ということから生まれた言葉。運命共同体の今、少しのおすそ分けで仲良くなり、すっきりする。

贅沢な節約術ー現役時代と違って。第2世代は、豊富な時間があります。自由に時間をコントロールでき、ウイークディーは、週末より費用も格段に安く利用できる施設もいっぱい。たとえば映画や宿泊施設。プチ贅沢を楽しもう。

将来の不安より、今の生活ー毎日「節約」ばかり頭に描くと、すとれすが徐々に蓄積され、不安に駆られる。生活の見直しはゆるゆる進めましょう。見直しの第一歩は「食費」です。ダラダラ毎日買い物に行くのはやめ、週1回に。ちょっと贅沢な食材も含め購入し、小分けパックして冷蔵庫に。毎日が素敵なディナーに。

★70歳からの知的生産活動

実行すべきスケジュールを作成し、行動をチェックー豊富な時間にあふれた老後。でも、1日をだらだらすごし、夜になるとテレビを観て就寝。そんな毎日はあっという間に1年が過ぎてしまう。可能であってもなくても、スケジュールを作成し、その確認を1日が終わる夜にする。この行動がやる気を起こさせます。

研究(探究)目標をつくり、それに専念する時間ー人生死ぬまで、一つの研究対象をつくりましょう。歴史でも、科学でも文学でもかまいません。毎日1時間でもよいので研究しませんか。お孫さんへレクチャーできれば、尊敬されるかも。

毎朝、新聞記事を2項目は読むー声を出して文字を読むことは、脳の前頭葉を刺激し、脳の活性化につながります。最低小さな新聞記事を2項目ン、声を出して読む習慣を身に付けて

男子厨房に入るべきー料理を作ることと、文学作品を書くことは共通のニュアンス、「創造」という「行動意識」が働きます。女性には失礼にあたるかも知れませんが、男性は、もともと想像力が女性よりも強く、物を作り出す機能にたけています。毎日でなくとも1週間に数回はキッチンに立ち、その想像力を活かした料理に挑戦してみたらいかがでしょう。ただし、衛生面だけは注意してください。

どうです? ねっ、いいでしょ。このほかにも、★70歳から元気に生きる、の中には●記憶力を鍛えよう、とか、●自分でやれることは自分でやろう、とか、●好奇心を旺盛に、とか、●限度のある「わがまま」=はっきりと自分の意見を言おう、とか、若さを保つ「知恵」がいっぱい、の特集でした。

少なくとも、私の周りの第2世代は、いつも言っているのですが≪進化する老人≫なのですよ。

何をするにも、結局は『人』、『キャラ』。ガンとして(聞く耳を持たない)人柄にはなりたくないもんですネ。


nice!(1)  コメント(0) 

フリースクールの扱いも変わってきた [教育]

308月5日(水)

財政的に厳しい

午後、フリースクールのスタッフをやっている長女から電話。「夕方6時からのNHKニュース録画しておいて」

何でも、不登校のことで、長女のフリースクールが取材を受けたとのこと。明日明後日と長女はフリースクールの子どもたちを連れて夏季合宿に行く。そのため2日間は、孫を預かる。今夜から我が家に来る予定の親子は、夕方相当忙しい。なので、録画しておいてくれというわけなんです。

もう少しで忘れそうになったけど、何とかセーフ。6時3分、録画をセットした途端、ほんの数分間だけフリースクールの現場が映った。

少しずつ変わってきたフリースクールを取り巻く現状

義務教育と違うフリースクールの存在を、これまで文科省は視野に入れていなかったし、必要とも思っていなかった。しかし、昨今は、多様な学びの場を認め、不登校対策にその必要性も認めるようになってきた。現在全国では4200人ほどがフリースクールで過ごしている。(それでも不登校児の3%とか)

長女のいるフリースクールの取材では、保護者の発言が主軸だった。「フリースクールは、すべて自費なのでお金がかかる。一人3万円以上かかるが、本人が居心地良くいられるためには必要な出費だと思う」というようなことを、そのお母さんは言っておられた。

私も知人である保護者の方から、「毎日行くにはお金がかかる。今は週1くらい行っている」と聞いたことがあった。(そうなんだ・・。)

私の長女などは、あまり多くない給料で働いているが、それでも民間施設というのは運営が厳しい。通う子どもたちにも安くない費用を課しているのが現状なのでしょう。

文科省は、こういった子どもの(安らぎの居場所と言ったらいいのか)、新たな教育の場にやっと目を向け、もっと支援をする方向だ、という。(やっとだ)

そして、フリースクールなどに出席した日数は、学校に出席した日数としてカウントしてもらえる、のだという。しかし、こういったことを知っている人は44%ほどしかいないという。(埼玉県では、ほぼ100%、カウントしていると聞く)

長い人生だ。学校に行けない年月があったっていい。生き急ぐ必要など少しもないのだ。


nice!(1)  コメント(0) 

鮫川村村長選挙せまる [放射能]

8月4日(火)

あの鮫川村の村長選挙

昨日は、つくば市発の住民投票のことでしたが、今日は、鮫川村発の問題をうったえます。

4月15日のブログで、鮫川村に作られた、放射能に高濃度汚染された指定廃棄物の焼却炉の問題をお伝えしました。この焼却炉が民地でありながら、契約を結ばずに使われていること、この焼却炉(実証炉)が稼働後10日で爆破事故を起こしたことなどのついてです。その裁判の結審が近づいているとお伝えしましたが、まだ引きずっているとのことです。

村長を告訴

先月・7月9日に、大楽勝弘村長に不動産侵略罪で告訴状が出、当該地の棚倉警察署によって正式受理されました。

これをうけて、鮫川・汚染問題を考える会、鮫川村焼却炉問題連絡会、放射性物質拡散阻止!3・26政府交渉ネットなどの団体が、村長に所見を発表する記者会見を開いてほしいと要求しましたが、これには答えないまま、村長選挙に打って出ようとしています。

(国の下してきた)地方自治体の公共事業。この実施に当たり、私有地を賃借するにも契約なしに造成物をつくり、賃貸料も払わない、自治体として重大な過失です。

この村長は「土地を管理する和牛組合と同意がなっている」という、いわば団体と自治体の長の暗黙の同意。「福島民報」の記事では、村への情報公開請求で、契約文書は不存在、賃料を払うことなく占有状態のままということがわかりました。

刑事告訴が受理された事態です。この局面を受けて村長は、村民の土地を侵奪したという容疑について説明をするべきです。記者会見を開いてほしいという要求にこたえるべきです。

しかし、選挙(の告示日)が目前に迫っている中、いっさいこの問題に口をつぐんで選挙をするつもりなんでしょう。

国の申し出なら、なんでもかなえる、という地方の村の閉鎖性に、村民は「NO!」「no more大楽村長」を突きつけることができるでしょうか。

選挙前の微妙な時期には、マスコミも取り上げてくれません。

つくば市の住民投票のように反対が勝てば、連日紙面を飾ってくれるのが世の常。 8月23日投開票。かの地では(熱い旧盆)となっているのか、それとも水面下で着々、なのか。気になります。


nice!(1)  コメント(0) 

巨額公共事業に8割が「NO!」 [地域発]

8月3日(月)

住民投票で「要らない」を選んだ!-つくば市発

 茨城県つくば市で、305億円という巨額を投じた運動公園建設計画に、投票者の8割を超える人が反対の意志を示しました。

 つくば市が昨年から着々と進めていた大型公共事業に、住民が「住民投票」で決めるよう請求していた問題に、はたして「反対」がどのくらい集まるだろうと注目していました。が、即日開票の結果は、予想以上に反対が多かったです。

公園整備計画は2000年、前市長の時、基本構想を定めましたが、用地を取得するには多くの費用を要すとして断念した経緯があります。

 それが再燃したのは昨年、用地取得の可能性が出てきたからで、昨年3月議会では、土地取得関連議案66億円をつくば市議会は1票差で可決しています。

続いて、市は昨年6月計画策定員会の設置、今年1月には、パブリックコメントの公募と、急速に計画は前のめりで進んでいった。

 しかし、総額では305億円という巨額公共事業に、住民グループが市民の声を聴いていないと「待った!」をかけ、住民投票の実施に向けた活動が始まった。(ちなみに、305億円と言ったら宮代町の年間予算3年分よりも多い!)

今年4月には実施を求める署名11000人分を添えて提出。市議会は住民投票条例を可決しました。で、昨日の住民投票→即日開票、となったわけです。

圧倒的に反対が多かった

結果は8割以上の人が反対。(投票率47.3%)。

市の説明によると、総事業費305億円の財源は、国の補助金46%、一般財源5%(年間の予算から)、地方債49パーセント(30年間で返済する借金)。

市長は「スポーツを活かすまちづくりの拠点として必要」と言っていましたが、市の姿勢に、市民の多くは「あれだけの巨大施設を維持管理費は次世代を苦しめる」「こどもたちに借金を残したくない」という市民の判断を下したのです。

 市民は「補助金はあてにならない。将来に借金を残すし、維持管理に費やすお金は高齢化対策、少子化対策など、今必要なものに充てるべき」という。

 一方で、どこでもそうだが、強い賛成論も根強く存在する。「景気が低迷している。設備投資して、人を集める施策は必要だ」という意見。

いずれが正しいと(わたしなど)は言えません。

が、言えることは、自治体の財政については、住民が敏感になってきたということは確かだ。建設費用に様々な補助メニューがついて有利に見える公共事業にも、最近は「建設コストよりランニングコストが重要」との判断が出てきた。

これはとても大事な判断要素だと思います。これまで主に国が出す補助金が、どれだけ地方自治体の目をくらまし、その後の維持管理費を苦しめたか・・・。たくさんの事例が物語る。

行政や、景気低迷を危惧する事業者は、どうしても補助金事業で一点突破を図ろうとするきらいがあります。これまでは、単なる傍観者だった住民がこれに引きずられる傾向にありましたが、公共投資、補助金事業の(なれの果て)をみるにつけ、税金の使われ方に住民はやっと敏感になってきたといえる。

ともすれば、行政や首長の言う「補助金は使えるんです」「地方交付税で手当てされるはず」に(それなら住民のふところは痛まない)と根拠のない安心感を覚えた住民も、これからは減価償却、維持管理、はては解体費用の膨大さに、敏感になってくるだろうと思います。


nice!(1)  コメント(0) 

まもなく「70年談話」 [国]

8月2日(日)

92歳が熱波の路上に立った

「安保関連法案」に反対する動きは、この暑さの中でもやまない。国会周辺では週末を軸に路上にシュプレヒコールが響いています。

そんな中、先週は、もう92歳になられたという村山元総理が、運動の中に居た。マイクを握り「歴史認識をしっかりするべき。国民を危うくするような法案は絶対阻止しよう」と必死の訴えをしていました。

そして、今日のTBS「時事放談」にも、片山元総務大臣(元鳥取県知事)と一緒に出演していた。こういう人を見ると、ひとは年齢じゃないなと思う。時局をしっかり見、今日はこれまでの首相談話、国会での『法の安定性は関係ない』発言についてなど自分の意見を述べておられた。若者や女性までどうして国会周辺まで行って政府のやり方に反対を訴えるのか、何が国民をして不安に陥れるのか、ご自分が20年前に発表した戦後の総括「村山談話」にふれながら、話していた。

こう言ってはなんですが、90歳ともなれば、テレビ出演はどうもなぁ、という人がいる。質問の趣旨を理解できなかったり、自分の発言がやたら長くなってコーディネーターを困らせたりも時々ある。しかし、久々にみた村山元総理、まったくそんな心配がなく、穏やかな中にも覇気があり、発言も適切であり、決して聞きずらいものではなかった。(耳も遠くないらしい)

間もなく「70年談話」

戦後70年。安倍首相は、間もなくいわゆる「70年談話」を出すでしょう。「村山談話」は≪我が国は、遠くない過去の一時期、国策をあやまり戦争への道を歩んで国民を存亡の危機に陥れ、植民地支配、侵略によって、多くの国々、とりわけがゆえに、歴史の事実を謙虚に受け止め、あらためて痛切な反省の意を表し、心からのお詫びの気持ちを表明する≫という内容だった。続いて、「60年談話」は、小泉元首相の「小泉談話」。≪国策の誤りにより≫はなかったが、そのほかは真摯に「村山談話」を引き継いだ。

さて、安倍談話がどうなるか。これまであちこちの演説で過去の戦争を反省するとはいっても、心からの謝罪という文言は入れていない。つまり、戦争に負けたことは反省するが、戦争した国々、アジアの国々に心からの謝罪する必要はない、という気持ちなのだ。

村山談話から20年、安倍総理になって、歴史認識の薄い、配慮に欠けた、あらたな緊張を作り出す懸念の強い談話になりそうで、それが、多くの国民の不安となっている。


nice!(0)  コメント(0) 

今月から介護サービス負担増 [介護]

8月1日(土)

介護サービス・費用負担が上がる人

8月1日から介護保険の費用負担が引き上げられます。一定以上所得がある人は、介護サービスを利用した時、これまでの1割負担から2割負担になります。

負担が増えるのは、65歳以上で、年間の合計所得が160万円以上のひとで、合計所得というのは、収入から公的年金等控除額や給与所得控除額などを引いた金額のことです。

老齢年金受給者である65歳以上の人の公的年金控除額は最低でも120万円ですから160万円+120万円=280万円以上を得ている人は負担額引き上げの対象になります。(1割負担のままの人もいます)

厚生労働省の推計では、2割負担となるのは在宅サービス利用者の15%、特別養護老人ホーム入所者の5%くらいだとされています。

これは「福祉」的考えで、本来「保険」と名のつくものとは違う。

介護保健の学習会

私たち「地方政治改革ネット」のメンバーは、昨日(7/31)、越谷市民会館で、介護保健の学習会を実施しました。講師は、34年間所沢市役所の職員として勤務したあと退職し、現在、淑徳大学・コミュニテー政策学部の教授をしていらっしゃる鏡 諭さんです。介護保険制度には最初からかかわっていた人です。

学習介護保険.jpg

3年ごとの改正の根っこは財政

2000年に介護保健制度が始まって15年たちます。3年に1回保険料の改定が行われてきて、今1号被保険者(65歳以上の人)の保険料は、15年前の2倍になっています。また、介護サービスの給付内容もその都度変えられてきました。

ご承知のように、社会保障の主軸は、高齢者対策と少子化対策。2013年8月6日の社会保障国民会議の報告書の方向性は「高齢者対策の持続の可能性と子育て支援」でした。

持続可能な社会と、よく言われますが、これは≪財政的な持続性≫にほかならず、改正は給付の見直しにつながり、給付の見直しと負担(保険料)の強化が主なものと言い切ることができます。

この頃は特に所得のある人には、これまでより多くの負担を求める、給付の方は、自助、共助、公助、の中で高齢者を含めた各世代が社会参加することにより給付の縮減を図るという内容です。

ここで、鏡講師が言うには、「保険と言えど、内容は福祉政策に近づけている」。つまり、保険だったら、払っただけ自分に帰ってくる仕組みというのが本来の姿。しかし、現状「介護保険」制度は、持っている人がもっていない人を助ける「福祉」の形にかじを切っている、というのです。で、この流れはおそらく変わらないと・・。

この流れを受けて、2014年6月には、団塊世代が後期高齢者枠に入る2025年問題や将来の人口減社会を見据えた、医療・介護のありかたを見直す「地域における医療および介護の総合的な確保を推進するための関係法律に関する法律」が成立しています。

この法律から言えることは、後期高齢者が今の2倍に膨らむ2015年までに、当然足りなくなる介護施設や病院から地域に受け持ってもらいたい、という、これも、もっともらしく文言を整えたが、その「根源」は財源なのです。

これは、在宅医療の充実と在宅介護の充実があり、「施設」から「地域」へ、「医療」から「介護」へが基本的な流れである、と。

年寄いじめするな、という声

よく聞く言葉に「年寄いじめするな」「結局、厄介者扱いしているじゃないか」という声があります。これまで払ってきた年金保険料や各種税金に見合った扱いをされていない、という不満や心細さがあるのでしょう。それと本当にごもっとも。だけど、それでも現実は、高齢者の社会保障関係には7割以上が割かれているわけで、(打ち出の小づち)がない以上、社会インフラ、つまり人的財産に頼らざるを得ないということは理解しなければならないのでしょう。

だって、2号被保険者(40~64歳の所得からいただく保険料)は、差っ引かれている介護保険料は、自分のための蓄積になっていないで、確実に自治体介護保険会計に吸い取られている、これが(はたして保険制度と言えるの?)という疑問になるものです。

自治体の裁量で

介護保険制度は、≪自治体の試金石≫と、発足当時から言われたものでした。保険料も自治体が決めて、どういう高齢者介護をするかも自治体の仕事、つまり自治体のお手並み拝見=試金石と言われたものです。しかし、そうはいってもこれまで味わったことの無い急速な高齢化に、自治体の裁量なんて言っていられなくなり、国のトップダウン政策に付き合わざるを得なかった、のが介護保険制度の実態なのだと、あらためて感じました。

少しでも自治体の特徴を

各地で始まっている「地域サロン」は、ある程度の見守り、安否確認、相互ボランテァなどの役目を果たしていると思う。これをもっと広げるのも一つの方策です。実施主体は大変なご苦労があると思いますが。

それから、特別養護老人ホームが介護保険適用施設でも待機者が多ければ、介護保険を払っていてもその恩恵を受け取れないわけで、だったら、自治体独自で、入りたい人を入れられる仕組みをつくらなければならない。介護認定4、とか5とかでなければ基本的に入所できないとなると、中には切実な問題として家族が壁に突き当たってしまう。

宮代町には、最近「サービス付き高齢者住宅」だできた。こういった介護保険と関係ない施設に、例えば(例えばです)町独自で助成措置をすれば、「特養」の代わりに受け入れ可能になることもある。

とにかく、10年後に後期高齢者人口が2倍になろうと、施設や病院を2倍に増やすわけにはいかないし、仮にほとんどの人が施設に入れたとしたら、利用者負担が1割から2割になろうと、残りの8-9割を税金で補完できるわけないから。


nice!(1)  コメント(0) 

今日から8月 [歳時記]

8月1日(土)

恒例(好例)のカレンダー

この頃、月が替わる時、楽しみにしているSさん作成のカレンダー。いつも複数の作品が送られてくるのですが、今月はコレをチョイス。文芸作品です。※Sさんは時々ちょっとエッチな楽しい水着作品なども発信しますが・・・(鈴木さんの真骨頂は、むしろこちらかも)

Calendar-08, 2015.jpg


nice!(0)  コメント(0) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。