夏休み、夏休み明け [子育て支援]
8月16日(日)
ライブラリーシアターは、大人ばかり
金曜日には、ライブラリーシアター。ぼやっとしていて、この日が図書館ライブラリーシアターの日だと忘れていました。今月の出し物は「スタンド バイ ミー」。
30年以上前に観た記憶がある。サウンドトラックはいまや、名曲中の名曲、しょっちゅう聞くが、あらすじは、だんだんおぼろげになっています。
しかし、少年の冒険心、仲間を守ろうとする勇気、大人社会の貧富など、今にも通じるだろうと思います。
夏休み中なので、子供たちが多く来て観ているか、と思っていました。が、映画が終わってホール内を見渡すと、やっぱりいつもの中高年層がほとんど。
少年時代をしみじみ懐かしむのは、大人、かもしれない・・。
夏休みになったばかりのころは、進修館、子ども広場等に小学生の姿を見ましたが、このごろはどこに行ってしまったのか、子どものかたまりを見ない。
まぁ、暑さもあるから、家でまったりするのも、冷房の効いた塾でがんばるのもいいでしょう。
夏休み明け
今日の東京新聞「時代を読む」というコラムに目が留まりました。
子供の自殺は、学校の長期休み明け、特に夏休み明けに集中しており、9月1日は突出して多い。内閣府が18歳以下の自殺について、過去のデータを「日別」に集計した結果わかったものだという。
「学校に行きたくない。行かなければならない」。その葛藤が子供を絶望に追いやり、自殺へと追い込む最大のきっかけだと。「これほどクリアに示されたのは初めて」と、コラムを担当している貴戸 理恵氏は言う。
オーストラリアでは、子どもに関わる(ボランティアを含め)全ての人々が「子供の安全環境を守る研修」を受けるそうだ。研修の趣旨は「個人の不完全さを知って、子どもの情報を共有し、他者や他機関と連携するやり方を学ぶこと」です。これはコラムの記事です。そう、「完全」を目指していないのがミソです。
先月、岩手県であった痛ましい子どもの自殺。先生とかわされた「生活記録ノート」にSOSが出ていたのに、個人(先生)の価値観や経験則があったのは確かでしょう。誰も個人攻撃などできないし、してはいけない。ここで示されたように、「個」の能力など本当に小さなものだ。
「大人の個人の価値観や経験が、被害にあっている子どもへの理解に大きく影響する。「個」が集まって、いくつもの小問題を解く作業を通じて、自分の傾向を知ることができるのだ。
確かに、『自分の傾向』は、自分だけで知ることはできない。
大人の多くは、「そんなわけがない」「たいしたことはない」と、大人の法則で考える傾向がある。大人が自分の(不完全)に気付き、受け入れないことには、陥りやすい罠から子どもを救えない。
大人にとってはちっぽけなことが、子どもにとっては、命にかかわる問題になるということの、自戒や自覚の上に立ち、あと2週間残すところとなった夏休みに、立ち会おうじじゃないか。
コラムは次の言葉で結んでいます。「子供が命を懸けていかなければならない場所なんて、絶対にない」