100歳のジャーナリストが語る戦争 [国策]

8月13日(木)

100歳の元従軍記者

今朝のテレビ。朝起きてから、テレビ朝日をずっとつけている。9時過ぎから画面に出てきて語っておられる、元朝日新聞、従軍記者だった100歳のジャーナリスト・むのたけじ氏に注目しました。

むの氏は、100歳。第2次世界大戦のとき、従軍記者として戦地を転々とした。そこで見たこと、体験したことは、戦争という状況が作り出すむごたらしさだけど、率直に語っておられた。略奪あり、強姦あり、焼き打ちありの真実。戦時中は「殺さなければ殺されるという切羽詰まった状況にいる」「戦時中にほんの少しだけある人情に花が咲いた話なんて、あだ花だ。真実はもっと違う」と。

「むのさんがとらえる戦争は」という問いに「人間の罪の中で、もっとも残酷で、もっともつまらない犯罪が戦争だ」と答えていた。どんな理屈をつけようと、益になる戦争はない。

戦争のなかで、真実を伝えられなかった、戦争を止められなかったという自責の念から、むの氏は、終戦の8月15日に朝日新聞を辞めた。地方に下り、ジャーナリストを続けているという。

情報を隠すのが戦争だ

戦争に突入する時、報道の中にいる誰一人として、戦争になるようだ、とかいつどんな開戦になるか、なんて誰も知らなかった。戦争は情報を秘密にするところから始まる。情報や作戦は、ごく一握りの人しか知らない。漏れたら戦争にならないからだ。

情報統制

国民に知らしむるべきことから隠す。戦争時には必ず情報の統制がおこなわれる。メディアもそうしなければならない。

国民が知りえるようなことは、漏れる。

かつて、戦争に突入する時、国民のだれも真実を知らなかったし、戦争が終わる寸前まで真実は伝えられなかった。

今の日本は、まるで【戦争前夜】だ。

70年間も平和に、戦争にかかわらないで暮らしてこれた日本。これを根底から崩すような道を進んでいくことは絶対あってはならない。反省することは自虐ではない。

今、憲法の解釈をゆがめたり、「特定秘密保護法」の制定などは、国民の前から情報を隠すための法が進んでいることで、「戦争前夜のようだ」

100歳のジャーナリストは、しっかりとした歴史認識をし、怜悧な分析をする。歴史に立ち会ってきたジャーナリストの精神の若さはどうだ。

「戦争に行きたくない」という自分中心、極端な利己的考えが蔓延したのは戦後教育のせいだ、などとツイッターでつぶやく政権政党の若者。

100歳は、まだまだ「真実を伝えること」を止めないだろう。


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