まもなく「70年談話」 [国]

8月2日(日)

92歳が熱波の路上に立った

「安保関連法案」に反対する動きは、この暑さの中でもやまない。国会周辺では週末を軸に路上にシュプレヒコールが響いています。

そんな中、先週は、もう92歳になられたという村山元総理が、運動の中に居た。マイクを握り「歴史認識をしっかりするべき。国民を危うくするような法案は絶対阻止しよう」と必死の訴えをしていました。

そして、今日のTBS「時事放談」にも、片山元総務大臣(元鳥取県知事)と一緒に出演していた。こういう人を見ると、ひとは年齢じゃないなと思う。時局をしっかり見、今日はこれまでの首相談話、国会での『法の安定性は関係ない』発言についてなど自分の意見を述べておられた。若者や女性までどうして国会周辺まで行って政府のやり方に反対を訴えるのか、何が国民をして不安に陥れるのか、ご自分が20年前に発表した戦後の総括「村山談話」にふれながら、話していた。

こう言ってはなんですが、90歳ともなれば、テレビ出演はどうもなぁ、という人がいる。質問の趣旨を理解できなかったり、自分の発言がやたら長くなってコーディネーターを困らせたりも時々ある。しかし、久々にみた村山元総理、まったくそんな心配がなく、穏やかな中にも覇気があり、発言も適切であり、決して聞きずらいものではなかった。(耳も遠くないらしい)

間もなく「70年談話」

戦後70年。安倍首相は、間もなくいわゆる「70年談話」を出すでしょう。「村山談話」は≪我が国は、遠くない過去の一時期、国策をあやまり戦争への道を歩んで国民を存亡の危機に陥れ、植民地支配、侵略によって、多くの国々、とりわけがゆえに、歴史の事実を謙虚に受け止め、あらためて痛切な反省の意を表し、心からのお詫びの気持ちを表明する≫という内容だった。続いて、「60年談話」は、小泉元首相の「小泉談話」。≪国策の誤りにより≫はなかったが、そのほかは真摯に「村山談話」を引き継いだ。

さて、安倍談話がどうなるか。これまであちこちの演説で過去の戦争を反省するとはいっても、心からの謝罪という文言は入れていない。つまり、戦争に負けたことは反省するが、戦争した国々、アジアの国々に心からの謝罪する必要はない、という気持ちなのだ。

村山談話から20年、安倍総理になって、歴史認識の薄い、配慮に欠けた、あらたな緊張を作り出す懸念の強い談話になりそうで、それが、多くの国民の不安となっている。


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