原油価格下降線 [日常]

12月21日(日)

灯油の引き売り・毎週値下げ

 当地には、毎週金曜日朝と、火曜日の午後、ひき売りに来る灯油。私はこのところ、金曜日に購入している。

 11月初めの、今年の開始時価格は18リットル1890円。次はしばらく買わなかったが、11月末で1850円、12月第2週で1800円、12月3週で1700円と灯油価格が下降線をたどっています。

これは原油価格が下降しているせいで、当然ガソリンなども下がっています。寒い地方の方々には18リットルで昨年比200円も違えば家計に影響するものは大きいと思います。

電気料金への影響

原発停止による電力不足に火力発電が多くなっているのはご承知の通り。と、すると原油価格が暴落していれば、電力会社にはかなりのメリットを生み出しているはず。

こういった背景もあり、東京電力は、電気料金の値上げをしていない(当たり前と思います)が、関西、九州電力などは値上げの方向だそうですね。

原発が稼働できないから火力に頼らざるを得ず、(だから、当然、値上げになりますよ)というのは、説得力がない。


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インフルエンザ [日常]

12月19日(金)

4種類の感染症流行

首都圏、大阪など大都市を中心にインフルエンザ、感染性胃腸炎などが流行っていることが国立感染症研究所から発表されています。この寒さだから流行が速くやってきているのかどうかはわかりませんが、風邪はひかぬに越したことありません。

ワクチンは効く

私も先日、インフルエンザの予防ワクチンを打ってきましたが、インフルエンザワクチンって本当に効くの? と言う素朴な疑問は、実は世の中にあります。

これに、先週号の「週刊文春」記事が興味深かった。連載している神戸大学医学部感染症内科教授の岩田健太郎先生が「インフルエンザワクチンは効くのだ」と言っています。

日本では、1980年代、集団予防接種を吟味した研究があり、「ワクチンの効果はない」と考えられたことがありました。当時は感染を正確に測定する技術がなく、そのデータ分析は今日の研究レベルの批判に堪えません。

しかし、最近の研究では、インフルエンザワクチン、効果は確認されています。小児にも成人にも効果は確認されているのだそうです。

巷の噂は、「ワクチンは毎年打つけど、効く年と効かない年がある」という意見がありますが、データを見るとそうではなく、1990年から2000年の10年間、高齢者に接種したインフルワクチンを吟味したアメリカの研究では、毎年効いており、(はずれ)の年は1年もなかったということです。

添加物に関する懸念も聞きます。とくに多いのが、保存に用いられる「チメロサール」。これはエチル水銀を含む物質で体に悪いんじゃないの?と心配する声があります。が、これは事実ではありません。含まれるチメロサールは極めて少量のため水銀の毒性が体に影響を与えることがありません。「水俣病の原因と同じ」と勘違いされることがありますが、あれはメチル水銀、全く別物です。

とはいえ、2歳未満の子どもへのインフルワクチンの効果は不明のままです。

また、他の医療と同様、ワクチンも副作用ゼロと言うわけにはいきません。さらに、効果は100%ではないので、まれにワクチンを打ってもインフルになる人もいます。

薬にしろ、手術にしろ、問題点がゼロという医療はありません。それを理解しつつ、ワクチンの恩恵を受けるというのが理にかなった態度というものです。

以上が、岩田先生の記事です。

新型インフルエンザとは違い、普通(というのも変ですが)のインフルエンザなら、罹った時のしんどさと比べ、予防できる恩恵は大きいと思います。もちろん、子宮頸がん予防ワクチンなどの副反応のリスクとも違いますし…です。


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あたらしいお店 [まちづくり]

12月18日(木)

あれ、前からあった?

11月にリニューアルしたケーキ屋さん、誘われていってみました。役場と郵便局の間の小さな三角のスペースにある手作りケーキのお店は知っていたのですが、その隣に軽食コーナー(カフェです)スペースを広げていたのは、(毎日何回も通っていながら)気が付かなかった。

このお店は、2坪くらいのスペースに手作りのケーキを並べて売っていた店で、それもシフォンケーキだけ何種類も。だから、それほど頻繁に利用する場所でもなかった。

 そのうち、コーヒーを飲みたいお客さんにコーヒーを提供するようになったけど、何しろ小さなお店、外に出たテーブルとイスで飲んでいる人を見かけるだけだった。

ところが、です。その隣のお茶屋さんが閉鎖するのをきっかけに、そことつなぎ、15人ほどは入れるカフェをオープンしていたのです。(なんで気が付かなかったんだろ) よほど、私はドタバタ暮らしているらしい。

白いテーブルと白い椅子

入り口はお茶屋さんの引き戸をそのまま残して、内装だけ変えていました。引き戸のところで、もうパイを焼くいい匂いがする。

このお店がランチに提供するのは、パイ包み焼き(だけ)。昨日は、パイの中身がビーフとポテト、か、チキンときのこ の2種類から選ぶ。これにデザートとたっぷりのコーヒーがつく。

思うとすごくシンプルです。このお店、小さなスペースで売っていたのが主にシフォンケーキだけ。隣にカフェを広げたと思ったら、提供するのは、パイ包み焼きだけ。誘ってくれた友人は「そこがいいんじゃない。小さな町で無理しないかんじで」と。

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お客さんが来てから焼くから、お店の中はあったかくいい匂い。

昨日は、私たちのほかに、図書館ボランティアのママさんたちが、作業の終わった後5人来ていました。このくらいのペースでやって来る客さんだと、静かでゆったりできる。「早く食べたい」と急ぐ方には向かないかも。

友人は、小さなスペースでやっていたお店が{育った}と思えてうれしいらしい。よくわからないんですけど、そんな気がすると。

小さな町の小さなお店。子育てが終わったころの女性の居場所ってなかった。9時からたっぷりのコーヒーが飲めるって親切です。(〝たっぷり”がミソです)

きびしいことを言うようですが、福祉っぽい目的のお店は、出店者の都合に合わせてくださいって感じでした。メニューも営業時間も。


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農地の集積 [農のあるまちづくり]

12月17日(水)

2町のねぎ畑

昨日雨の降る前に、と桃山台のポスティング。

 配り始めてすぐ、桃山台東側に広がる広い農地に目が留まる。雑地を抜けて農地に出てみると、かなり広いねぎ畑です。

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杉戸の農家が農地を集積してねぎを作っていると、担当課から聞いたけどここかな? 見ている私に、トラクターに乗ってねぎの収穫をしていた人が下りてきて「おはようございます」と声をかけてきた。

 「これだけまとめて作れれば効率的でいいですね」と私が言うと「うん、そうだよ。ここが2町ぶ、それと沖の山集会所の裏に1町部近く、それと、県道の向こう側と・・全部合わせたら5町以上だ」

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わたし「農地の集積も大事なことですよね。小っちゃくやっていたんじゃ先がないもの。それには、こうやってまとめてやってくださる人がいるのも必要ですよ」 農家の人「俺ね、もっともっとまとめてやりたいの。100町でもサ」 わたし「販売先の確保は?」農家の人「宮代は学校給食で使ってくれるし。新しい村でも売るし、ヨーカ堂とかにも出しているから、いくらでも売れる」

わたし「一つのものをたくさん作る方が効率いいから、そうしてもらっていいんだと思うけど。もうひとつお願い、ここにしかないっていう、めずらしい野菜、新しい種類を作ってよ。みんなが同じもの作付けしてもダメだから」 農家の人「わかった。そうだよね」

息子「介護よりいいよ」

農家の人「あそこで作業してるのが息子夫婦。一緒にやってくれてんだよ。紹介するよ」

息子さん夫婦も一緒にやっているんだという。後継者がいないというのが常とう句になっているけど、収入が安定し、勤めよりちょっと所得が良ければやる人はいる。要はやりかたなんだと思う。

息子「いや~、介護というか、高齢者福祉なんですよ。一緒にやっていれば、元気だし機嫌がいいから、オヤジ」と笑っていた。

「ほら、こういう細いのは商品にならないんだよ。持っていく?」と言うから5,6本もらった。

 単一野菜の集積、それと同じくらい大事なのが「ここにしかない野菜」。これが特に特技の無い直売所の生き残り作戦ではないかと思う。

驚いた新しい村の社長人事

 ところで、今年4月から、新しい村の社長になったN氏は、9月14日辞任した。またもや、短期に終わった新しい村の社長。町長が、フライング気味にお引き回しした、一押しの社長、またもや、就任してから6ヵ月と持たなかった。

それから2か月余、社長不在でありました。どうなるんだ。次はだれになるんだと、うわさ先行。

 「この間責任者不在だったのか」12月議会の一般質問で、私は糺した。答弁では、「社長は辞任しても、管理責任者としての任期は残り、給与も発生していた」んだという。(へーぇ、そんなもんか)「社長は今、探しています」と。(実は決まっていたんだけどね)

 議会の最終日、担当課から発表。「あたらしい村の社長の件で報告します。元町長の榊原さんが社長。元町議で生産者組合の木村竹男さんを取締役に加えることを役員会で決め、株主総会で承認」

(えっ、)びっくりです・・・。


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民主主義に無関心 [選挙]

12月16日(火)

2人に1人が行かない

今回の衆議院議員選挙の投票率は、52.43%とか。2人に1人が棄権したことになる。民主主義の意味にも多分関心がないのでしょう。政治に「no」を突きつけるのも「yes」を進呈するのも、選挙の時しかないと思うのに、投票そのものに関心がないとお見受けしました。

過去30年の衆院選の投票率の推移が新聞に出ていた。折れ線グラフは1989年と、2009年に大きく上昇している。1989年は、言わずと知れた社会党が大躍進した年。「山が動いた!」と党首に言わしめ、「何かが変わる」と日本国中が沸いた。(投票率はナント73.31%)

しかし、特に変わらず、途中で野・与党の連携なども生まれてうやむや。

こういった「何も変わらない」と国民が思った時には投票行動も鈍くなる。

つぎに投票率が上がったのは、ついこの間の2009年(投票率69.28%)、2大政党時代の幕あけなるか、と民主党に期待した人が投票した選挙、民主党が大躍進した。

だけど、やっぱり変わらなかった。その結果、強い自民党の独り舞台に戻った。

郵政民営化選挙のときと同じで、〈消費税を先送りでいいですか〉を目玉に出しただけでは、国民はしらける。「どうだっていいんじゃないの?」

集団的自衛権行使にも特定秘密保護法の施行にも、原発再稼働にもgoサインを出していいと自民党・安倍政権は(勝手に)思うんじゃーないの。

最初から、勝負が見えていた。せめて真反対の党には入れておこうか、との意識が共産党の議席3倍近くの大漁につながったわけですね。これは救いだと思うけど、地方の隅々まで、自民党の下請け、関係者、事業者が自信満々になったのは、ちょっと不安です。


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今日から〈生ごみ専用袋〉回収 [ごみ処理]

12月15日(月)

生ごみ専用袋

宮代町79自治会のうち、6自治会だけが参加している台所厨芥類の資源化(消滅)処理。これに使う袋は、無料で提供されています。年2回、50枚一束が配布されますが、我が家などだいぶ余ります。

「余っていますよ」衛生組合に言っても、最初は取り上げてもらえなかった。「そういう声はあまり聞きませんよ」と。と、そのうち、あちこちから「余る。どうにかして」という声が出るようになって、議会でも質問が出るようになって、やっと対応してくれることになった。「余ったら、プラスチックごみ回収日に出してください」と言っていたのを、「自治会の協力で、回収日を設ける」と回覧が回ったのが10月末。

学園台では、昨日、団地内4つの公園(ステーション)に、置かれた回収箱。どの箱にも10束(1束50枚)くらいありました。(うちの近所の回収箱には私が出した3束を含めて。)

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全地域で厨芥ゴミ収集に参加している旧久喜市内からの袋回収では、今回どれくらい余った専用袋が出てくるのか、気になります。


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歳末・身代神社 [歳時記]

12月14日(日)

境内清掃と餅つき大会

近所の身代(このしろ)神社で、おなじみになった歳末の行事。たくさんの餅をつき販売し、トン汁をみんなに振るまうらしい。

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去年もおととしもポスターやチラシが目に留まり気になりました。〈須賀島地区・近隣のみな様へ〉第7回餅つき大会のお知らせ。

はじめて身代神社境内の清掃と神社裏の集会所(島集会所)での餅つきをのぞいてみました。

主宰は「どんぐりの会」 島集会所を使うのなら須賀地区の年末行事? それとも身代神社の氏子さんの催し? 地元でなくても行っていいの? さて、さて、今年はのぞいてみよう。カレンダーに印をつけて忘れないようにしていました。

自分の会報ポスティングは、当然今日は「須賀島地区」。配布の途中で寄るのが目的です。

身代神社では、歳末恒例の境内の掃除。すっかり掃き清められて、集められた落ち葉が何十という袋に詰められていました。

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神社に続くすがすがしい道。掃き清められたところらしい。氏子代表の方が「みなさん、ご苦労様。おかげ様で気持ちよくお正月が迎えられます。あとは、裏で、トン汁をいただきましょう」とご挨拶をしている。

お目当てのお餅を買おうと裏手の集会所脇の道に。すると、あら、すごい、ざっと80人ほどの行列が・・。もう開始から20分は経っているのに。

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並んでいる人たちの会話を聞いてみると「今年は出足が速いよ」とか「この餅や赤飯のおいしさが知れ渡ってきたんだよ」とか・・。へーえー、そうなんだ、地元密着の歳末行事に定着してきたんですね。確か、今年で7回目とか。地元頑張っていますね。

それにしても、このままならんでいて買えるのかしら。買う人は「お赤飯2個と、きな粉の餅と辛み餅を2パックと、えーと、それからあんこも1個とぉー」と、景気よく言っている。売り手が「すいません、のしもちは一人1枚とさせてください」

う~ン、心配 買えるかしら[ダッシュ(走り出すさま)][あせあせ(飛び散る汗)]。私は「のし餅」1枚「あんころ餅」1パック買おうと思っていました。

結果は、2つとも買えました。のし餅は最後の5枚、あんころ餅は最後の7パックというぎりぎりセーフ。(やったー、声に出さないガッツポーズ・・[わーい(嬉しい顔)]) 手に持つと、あんころ餅のほうはホンワカあったかい。すぐ家に戻って一気に食べました。5個入り200円は安い。それに甘さ控えめのあんこがおいしい!

聞くと、年々お客さんが増えて、今年は須賀島の人たちは、金曜日の夜から準備していたとか。今年出足が良すぎたのは、選挙のせいもあったらしい。何しろ目と鼻の先が投票所(学園台集会所)。投票のあと、ちょっと立ち寄った人もいたらしい。

無料でふるまった豚汁、何百杯用意したのかしら。神社の氏子さん、須賀島、百間1丁目の人、たくさんの人を巻き込んだ地元の「歳時記」がまた一つできた。身代神社を、みんな愛しているのですね。

ぜったい、来年も行きますよ。本当に、美味しいあんころ餅でした。


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期末手当引き上げ分、受け取り拒否 [議会]

12月13日(土)

これから議決する議会

宮代町やその他近隣市町の議会は、H26年度分の期末手当(いわゆるボーナス)などの引き上げに関する上程改正案を先決処分しました。12月10日に支給される期末手当のために、議会最終日の議決では間に合わないからと、議会初日に、人事院勧告に従い、先議しました。

この取り扱いは、全国のほとんどの自治体がやっていることだと思っていたら、そうでもなかった。「来週、議会最終日に採決します」というところがけっこうあるらしい。

ということは、12月10日の期末手当はそれまでの比率で出しておいて、来年3月に調整するということなのでしょうか。(なんだ、そういうやりかたがあったんだ…)

「今、決めてもらわないと、期末手当支給日に間に合わないんですよ」と、言われて「なるほど、なるほど」とやっているのが埼玉県ではほとんどです。ですが、自治体議員の情報MLには、静岡県ほか、これから採決するところなど何か所も意見が出てきています。

議員が受け取り拒否したらどうなる?

宮代町は、職員の給与・期末手当(勤勉手当・地域手当など)の議案は、賛成多数で可決され、町長など3役、それに議員の期末手当は賛成が少なく否決されたのはご承知の通りです。

ですが、全国の自治体の多くでは、われわれ市民派議員が反対するも、賛成が圧倒的に多く、可決されることになります。中には、職員、特別職、議員の引き上げ分が一括議案として上程される場合があり、個別には反対or賛成があっても、(まとめて考えて)といわれると反対しにくいというところも結構あるらしい。(これはずるいやり方だ)

自治体議員政策情報センターに所属している市民派議員の多くは、反対するも可決された後(それなら、受け取りを拒否する)という行動をとるのですが、これがまた、事務局の対応がさまざま。

事例の報告がたくさん出てきたのですが、いくつか紹介します。

静岡市(発):12月9日。期末手当の反対はしますが、(可決された場合)受け取りはどうしますか。1987年段階では報酬の値上げ分の受け取り拒否でも問題ありませんでしたが、公職選挙法の改正で受け取り分の返還は、市への寄付行為に当たり違反、告発される可能性もあるということで自治体議員の間でも評価が分かれました。

当時、次回事務局が法務省に供託すべきと交渉しましたが、拒否され、やむなく受け取り、個人的に積み立てていました。他の議会では、積み立てて選挙区以外の運動団体に寄付するとかしました。

鳥取県米子市:米子市では議会が法務局に供託してくれた。しかし、10年後には国庫に入って(もどされて)しまうので、その取扱いが問題となった。

関西の某議会:以前、供託するといったら、次回事務局が「お願いだから、事務を煩雑にしないでください。事務局職員が少ないのですから」と頼むので、受け取ってその分を積み立てていました。議員を辞めた時に寄付をしました。

東京都小金井市:小金井市議会の場合、各審議会の報酬は担当課に受け取り拒否を伝えると、法務局に供託手続きをしてくれます。手当の値上げ分だけしてくれるかどうかはわかりません。

小金井の場合は、議員提案なので、議員そのものが当然ながら提案せず。職員の(値上げ)条例に含まれて一喝で出てきたので、不見識だと訴えて、議運での議論の結果、翌日に市長は特別職(3役の)値上げ案をやめて提案自体を撤回しました。職員のみの条例案は16日の予備日に出てくる予定。小金井市の状況を考えると、私は反対すると思います。


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心にしみた映画・ライブラリーシアター [日常]

12月12日(金)

久しぶりのライブラリーシアター

毎月第2金曜日に、宮代町立図書館で開催される「ライブラリーシアター」。近所で手軽に観られるのだから、もっと行きたいと思っていても、用事が重なりままならない。結局、今年は2回行っただけだった。この映画会のよさは古き美しい名画を上映することかな。

5分前に小ホールに入る。20人ほどがすでに着席していた。もちろん、この時間(午後2時~4時)に来られる人ということで中高年がほとんどです。上映開始までに35人ほどが席に着いた。

「ヒマラヤ杉に降る雪」

心にしみるセリフがあり、(ああ、いい映画だ)と思える映画でした。

実は、あらすじに少しついて行けなかった。実は、最初(疲れていたので)少し寝てしまった。

それなのに、心にしみるとはなんだ、とお思いでしょうが、多少あらすじがわからなくても、それはものすごく小さいことだと思えるぐらい、全体に流れるものの品位が高い、っていうのか・・。

1999年のアメリカ映画。映画の中の時代は、第2次世界大戦前後。アメリカに移り住んだ日系人社会の人間が、真夜中に起きた漁船での死亡事故の殺人犯(結局、事故死だった)にされてしまう裁判ものの映画です。

あらすじがわかりにくいのは、今は記者になった青年と、被告の妻になった日系移民の女性の過去の心の通い合いの風景と、現在の裁判の進み具合が交互に出てくるから、かもしれない。だから私など、最後まであらすじがボンヤリとしかつかめなかった。

だけど、これは裁判が訴える、上質な「心」であり、日本人とアメリカ人の本質的な思考の違いがあるも、問われているのは人間だという映画だから、心に響いていくるものは損なわれないのだと思いました。

日本の青年は「沈黙」し、自己弁護しない。アメリカ人の陪審員には理解できない。だけど、日系青年を弁護する老弁護士には、自らの潔癖を主張することが「平等」「正義」をないがしろにしてしまう、という青年の無言の訴えがだんだんわかってくる。

裁判の中で、語られる言葉に、いくつもの人間としての≪上等≫≪上質≫を考えるきっかけがありました。

弁護士「時々、すべての人間が裁かれることがあるのです。人間の(良心)と(品位)が裁かれるのです。そしてあなた方のような普通の人々が人類の成績表を出さねばならないときがある」

人間として持つ「良心」「品位」。政治や経済、日常のもろもろのこと、これらを考えるのに、人間としての「良心」「品位」、ここに立ち返ることを迫られることが、人生の中に時々ある・・・。

人間として、何が上等か、心に刻める映画でした。私のつたない表現では限界がありますが、何がなくても人間はプライドを持って生きていける、とも思えました。とにかく、みてない人は、一度見てみることをおすすめします。


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「ヘイトスピーチは差別」と新聞報道 [議会]

12月11日(木)

ヘイトスピーチは差別・確定

宮代町議会は、昨日(議会最終日)「ヘイトスピーチを含む人種およびマイノリティへの差別を禁止する法整備・・」の意見書を可決したところですが、折も折、今朝の新聞では、最高裁が1審、2審を支持したことが載っていました。

 朝日新聞(1面、39面掲載)、東京新聞(31面掲載)記事。京都市の朝鮮学校が訴えた裁判で、1審、2審で出された「ヘイトスピーチは差別であり、名誉を棄損する」と賠償を命じた判決を不服として上告されたものを、最高裁が棄却したと報道しています。

 最高裁が退けた結果、大阪高裁が今年7月「在日特権を許さない市民の会」に約1226万円の賠償と街宣活動の差し止めを命じた判決が確定しました。(産経、読売新聞を立ち読みした限りでは、こちらには載ってなかったような感じでした)

「ヘイトスピーチは差別」と断言し、「被害者の効果的な保護や救済となるような額にすべき」とし、名誉棄損としては異例の高額賠償を「在日特権を許さない市民の会」に命じたことは、画期的なことと報じています。

 私は、昨日の意見書議案で討論に立ちました。その中で「ヘイトスピーチは言論の自由、表現の自由という人がいますが、文字通りの憎悪表現を、現在の国際人権の水準は、これを「言論の自由」と容認するものではありません。日本も締結している国連の「人種差別撤廃委員会」が、31項目の勧告を日本に対して出していることでも明らかです。ヘイトスピーチは、文字通り言葉により相手を打ちのめす目的でしかありません。…京都の朝鮮学校の問題では、京都地裁、大阪高裁とも≪名誉を傷つけた。ヘイトスピーチは差別≫と、訴えた学校側を支持する判決が出ています。

安倍総理は「日本は和を重んじる民族なのに、ヘイトスピーチは残念」と発言するだけで「中立」を守る立場とし、規制には消極的です。しかし、法規制がない中でも、京都地裁、大阪高裁ともに判決が画期的なのは、ヘイトスピーチの法規制がない中でも、民法の枠組みに国際条約の意義を落とし込み、民族差別という重大な人権侵害を救済したということの意味は大きい」(賛成討論から抜粋)と申し上げました。

意見書の提出者に、反対する人たちは「どうしてそういうことを言うようになったか、経緯を知っているか」との質問がありました。経緯はいろいろありましょうが「犬以下だ。保健所で処分しろ」や「日本から叩き出せ」などの憎悪表現は、憎悪が憎悪を呼び、国と国において、抜き差しならない緊張がおきることが懸念され、外交上もいいことはないように感じます。

意見書案の可決と、最高裁の確定が同時期になったことで、少しホッとしました。

議会は、相変わらず真っ二つで、反対は議案質疑の前に決まっているようなもの。反対するからには質問して、思うような答えが返ってこないから反対するのだ、と反対派は理由づけますが…さて・・。

未熟な私などは、十分な調査、活動を通した意見書でも、議場での突然の質問には、いつもオタオタします。

この意見書は、賛成…小河原、飯山、金子、石井、丸藤、山下、加納で、やっと可決しました

尚、もう一つの「子宮頸がん予防ワクチン…」に関する意見書も、まったく同じ議員の賛成、同じ議員の反対(反対する人の質問つき)で、かろうじて可決しています。


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