インフルエンザ [日常]

12月19日(金)

4種類の感染症流行

首都圏、大阪など大都市を中心にインフルエンザ、感染性胃腸炎などが流行っていることが国立感染症研究所から発表されています。この寒さだから流行が速くやってきているのかどうかはわかりませんが、風邪はひかぬに越したことありません。

ワクチンは効く

私も先日、インフルエンザの予防ワクチンを打ってきましたが、インフルエンザワクチンって本当に効くの? と言う素朴な疑問は、実は世の中にあります。

これに、先週号の「週刊文春」記事が興味深かった。連載している神戸大学医学部感染症内科教授の岩田健太郎先生が「インフルエンザワクチンは効くのだ」と言っています。

日本では、1980年代、集団予防接種を吟味した研究があり、「ワクチンの効果はない」と考えられたことがありました。当時は感染を正確に測定する技術がなく、そのデータ分析は今日の研究レベルの批判に堪えません。

しかし、最近の研究では、インフルエンザワクチン、効果は確認されています。小児にも成人にも効果は確認されているのだそうです。

巷の噂は、「ワクチンは毎年打つけど、効く年と効かない年がある」という意見がありますが、データを見るとそうではなく、1990年から2000年の10年間、高齢者に接種したインフルワクチンを吟味したアメリカの研究では、毎年効いており、(はずれ)の年は1年もなかったということです。

添加物に関する懸念も聞きます。とくに多いのが、保存に用いられる「チメロサール」。これはエチル水銀を含む物質で体に悪いんじゃないの?と心配する声があります。が、これは事実ではありません。含まれるチメロサールは極めて少量のため水銀の毒性が体に影響を与えることがありません。「水俣病の原因と同じ」と勘違いされることがありますが、あれはメチル水銀、全く別物です。

とはいえ、2歳未満の子どもへのインフルワクチンの効果は不明のままです。

また、他の医療と同様、ワクチンも副作用ゼロと言うわけにはいきません。さらに、効果は100%ではないので、まれにワクチンを打ってもインフルになる人もいます。

薬にしろ、手術にしろ、問題点がゼロという医療はありません。それを理解しつつ、ワクチンの恩恵を受けるというのが理にかなった態度というものです。

以上が、岩田先生の記事です。

新型インフルエンザとは違い、普通(というのも変ですが)のインフルエンザなら、罹った時のしんどさと比べ、予防できる恩恵は大きいと思います。もちろん、子宮頸がん予防ワクチンなどの副反応のリスクとも違いますし…です。


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