「ヘイトスピーチは差別」と新聞報道 [議会]

12月11日(木)

ヘイトスピーチは差別・確定

宮代町議会は、昨日(議会最終日)「ヘイトスピーチを含む人種およびマイノリティへの差別を禁止する法整備・・」の意見書を可決したところですが、折も折、今朝の新聞では、最高裁が1審、2審を支持したことが載っていました。

 朝日新聞(1面、39面掲載)、東京新聞(31面掲載)記事。京都市の朝鮮学校が訴えた裁判で、1審、2審で出された「ヘイトスピーチは差別であり、名誉を棄損する」と賠償を命じた判決を不服として上告されたものを、最高裁が棄却したと報道しています。

 最高裁が退けた結果、大阪高裁が今年7月「在日特権を許さない市民の会」に約1226万円の賠償と街宣活動の差し止めを命じた判決が確定しました。(産経、読売新聞を立ち読みした限りでは、こちらには載ってなかったような感じでした)

「ヘイトスピーチは差別」と断言し、「被害者の効果的な保護や救済となるような額にすべき」とし、名誉棄損としては異例の高額賠償を「在日特権を許さない市民の会」に命じたことは、画期的なことと報じています。

 私は、昨日の意見書議案で討論に立ちました。その中で「ヘイトスピーチは言論の自由、表現の自由という人がいますが、文字通りの憎悪表現を、現在の国際人権の水準は、これを「言論の自由」と容認するものではありません。日本も締結している国連の「人種差別撤廃委員会」が、31項目の勧告を日本に対して出していることでも明らかです。ヘイトスピーチは、文字通り言葉により相手を打ちのめす目的でしかありません。…京都の朝鮮学校の問題では、京都地裁、大阪高裁とも≪名誉を傷つけた。ヘイトスピーチは差別≫と、訴えた学校側を支持する判決が出ています。

安倍総理は「日本は和を重んじる民族なのに、ヘイトスピーチは残念」と発言するだけで「中立」を守る立場とし、規制には消極的です。しかし、法規制がない中でも、京都地裁、大阪高裁ともに判決が画期的なのは、ヘイトスピーチの法規制がない中でも、民法の枠組みに国際条約の意義を落とし込み、民族差別という重大な人権侵害を救済したということの意味は大きい」(賛成討論から抜粋)と申し上げました。

意見書の提出者に、反対する人たちは「どうしてそういうことを言うようになったか、経緯を知っているか」との質問がありました。経緯はいろいろありましょうが「犬以下だ。保健所で処分しろ」や「日本から叩き出せ」などの憎悪表現は、憎悪が憎悪を呼び、国と国において、抜き差しならない緊張がおきることが懸念され、外交上もいいことはないように感じます。

意見書案の可決と、最高裁の確定が同時期になったことで、少しホッとしました。

議会は、相変わらず真っ二つで、反対は議案質疑の前に決まっているようなもの。反対するからには質問して、思うような答えが返ってこないから反対するのだ、と反対派は理由づけますが…さて・・。

未熟な私などは、十分な調査、活動を通した意見書でも、議場での突然の質問には、いつもオタオタします。

この意見書は、賛成…小河原、飯山、金子、石井、丸藤、山下、加納で、やっと可決しました

尚、もう一つの「子宮頸がん予防ワクチン…」に関する意見書も、まったく同じ議員の賛成、同じ議員の反対(反対する人の質問つき)で、かろうじて可決しています。


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