期末手当引き上げ分、受け取り拒否 [議会]

12月13日(土)

これから議決する議会

宮代町やその他近隣市町の議会は、H26年度分の期末手当(いわゆるボーナス)などの引き上げに関する上程改正案を先決処分しました。12月10日に支給される期末手当のために、議会最終日の議決では間に合わないからと、議会初日に、人事院勧告に従い、先議しました。

この取り扱いは、全国のほとんどの自治体がやっていることだと思っていたら、そうでもなかった。「来週、議会最終日に採決します」というところがけっこうあるらしい。

ということは、12月10日の期末手当はそれまでの比率で出しておいて、来年3月に調整するということなのでしょうか。(なんだ、そういうやりかたがあったんだ…)

「今、決めてもらわないと、期末手当支給日に間に合わないんですよ」と、言われて「なるほど、なるほど」とやっているのが埼玉県ではほとんどです。ですが、自治体議員の情報MLには、静岡県ほか、これから採決するところなど何か所も意見が出てきています。

議員が受け取り拒否したらどうなる?

宮代町は、職員の給与・期末手当(勤勉手当・地域手当など)の議案は、賛成多数で可決され、町長など3役、それに議員の期末手当は賛成が少なく否決されたのはご承知の通りです。

ですが、全国の自治体の多くでは、われわれ市民派議員が反対するも、賛成が圧倒的に多く、可決されることになります。中には、職員、特別職、議員の引き上げ分が一括議案として上程される場合があり、個別には反対or賛成があっても、(まとめて考えて)といわれると反対しにくいというところも結構あるらしい。(これはずるいやり方だ)

自治体議員政策情報センターに所属している市民派議員の多くは、反対するも可決された後(それなら、受け取りを拒否する)という行動をとるのですが、これがまた、事務局の対応がさまざま。

事例の報告がたくさん出てきたのですが、いくつか紹介します。

静岡市(発):12月9日。期末手当の反対はしますが、(可決された場合)受け取りはどうしますか。1987年段階では報酬の値上げ分の受け取り拒否でも問題ありませんでしたが、公職選挙法の改正で受け取り分の返還は、市への寄付行為に当たり違反、告発される可能性もあるということで自治体議員の間でも評価が分かれました。

当時、次回事務局が法務省に供託すべきと交渉しましたが、拒否され、やむなく受け取り、個人的に積み立てていました。他の議会では、積み立てて選挙区以外の運動団体に寄付するとかしました。

鳥取県米子市:米子市では議会が法務局に供託してくれた。しかし、10年後には国庫に入って(もどされて)しまうので、その取扱いが問題となった。

関西の某議会:以前、供託するといったら、次回事務局が「お願いだから、事務を煩雑にしないでください。事務局職員が少ないのですから」と頼むので、受け取ってその分を積み立てていました。議員を辞めた時に寄付をしました。

東京都小金井市:小金井市議会の場合、各審議会の報酬は担当課に受け取り拒否を伝えると、法務局に供託手続きをしてくれます。手当の値上げ分だけしてくれるかどうかはわかりません。

小金井の場合は、議員提案なので、議員そのものが当然ながら提案せず。職員の(値上げ)条例に含まれて一喝で出てきたので、不見識だと訴えて、議運での議論の結果、翌日に市長は特別職(3役の)値上げ案をやめて提案自体を撤回しました。職員のみの条例案は16日の予備日に出てくる予定。小金井市の状況を考えると、私は反対すると思います。


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