ミシュランがあふれている [日常]

12月24日(水)

権威のお墨付き?ミシュラン

15年度版の「ミシュランガイド」が12月5日に発売されました。2007年に08年度版ミシュランガイドが発行されてから8度目のミシュラン。最初の年こそ、本国フランスの歴史ある美食ガイドのおめがねにかなった日本のお店(老舗)に沸き立った。でも、だんだん権威も薄れているように感じます。

星3っつ! 星ひとつ! にA級グルメからC級グルメもワイワイ。時間もあるし、小金持ちの日本人。だれでもミシュラン掲載店くらいには行ける。

15年度版では、ラーメン店22店が「ミシュラン」入りしたのだそうです。ますます、小金持ちで大衆心理が働く日本人が好みそうな大衆迎合路線・美食ガイドになってきたようです。

かなり食いしん坊で、食べ物に興味がある私ですが、「ミシュランガイド」なるものには一切関心がないし、本を購入したこともないです。

週刊誌掲載記事では初年の08年度版では、星3つから1つまで紹介店舗は150だった。これが年々増えて、15年度版では星つきの店は226店。ほし印なしでもおすすめのビブグルマンの店まで合わせると551店が載っている。7年で、3.67倍の店が載るようになっていた。いやはや、こいつは”安売り”と断じずにいられようか」

 「ミシュランは権威の象徴で、高級店のみを掲載するのが特徴でしたが、長引くデフレ期を経るうちに、それだけで売れる時代は終わりました。手ごろな店を載せないと読まれなくなるとの危機感が生じ、ラーメンに象徴される敷居の低い店を多数紹介してお客を呼び込もうとしたのだと思います。こも路線を続けていくと、いずれミシュランのブランド価値を損ないかねません」

もう、価値が損なわれているのではありませんか。何でも「まね」好きな日本人、〈のようなもの〉〈~もどき〉まで広がると、B級、C級をふくめてみんなグルメを気取り、満腹状態になる。本当においしいものか、本当に上質なサービスなのか、わからないでミシュランブランドの雰囲気だけをピックアップしている人もどっさりいるのではないだろうか。

実は、これ、みんなテレビの影響なのだそうだ。ミシュランガイドを買ってというより、テレビで「ミシュランに載ったラーメン店・・」などと紹介されると、(行ってみよう)(自分でもミシュランランクに入れるのだ)と行列に並ぶ、のだそうです。

ミシュランそのものの格付けは

週刊誌は言う。「そも1杯1000円のラーメンを求めて並ぶ人が3000円もするガイド本を買うわけない」なるほど…。

ミシュランこそが自らを≪格付け≫しあぐねている、ということかもしれない。なるほど…。


nice!(1)  コメント(0) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。