宮代議会、またしても再提案の混乱 [議会]

6月9日(火)

議会よ、また、くりかえすのか!?

新しい法案に「まった!」をかけて国会の周りを動き回っている場合じゃない。会期中の宮代町議会、明日は最終日です。

ここにきて、また変なことになりそうだ。町長は、6月議会のメインの議案「補正予算」を、なんと、最終日に取り下げるらしい。そして、修正議案を上程、可決に持っていきたいというのだ。(またかぁ~[ふらふら]

詳しく言うと、こうだ。町長は公約の「学校にエアコン設置」を、当初予算に盛り込んだが、否決された。そこでたった1日置いて急きょ「エアコン抜きの」減額修正案を提出してきた。

これは可決され(3/30)、4月から執行されている。ここまではご承知の通り。

ところが、否決された後すぐ

ところが、否決されてすぐさま、「エアコン」設置は検討され始め、6月補正予算に乗せてきた。聞いたところによると、4月になってすぐ「エアコン」設置(のテクニック)は検討され始めたらしい。で、6月補正なら、(当初予算と違って)通りがいいと、出してきた。

こうなると、政治は哲学や教育への思いとはちがったところに移動する。議会は、単なるテクニックに使われることになる。

当初予算と切り離せば共産党も賛成するから大丈夫??(実際、共産党さんは、これまで反対してきたマイナンバー予算をスルーして、念願のエアコン予算で、補正に賛成する気でいる)

ところが、6月議会が始まってみると、どうも雲行きが怪しい。(共産党は賛成だが)反対が多くなる気配濃厚。

そこで、最終日(この日に採決する)を明日に控えた今日になって、補正予算議案を取り下げ、代わりにエアコン予算抜きの修正議案を上程することにしたいというのだ。

3月議会でも、エアコンで否決→修正案、6月議会でも同じ「エアコン予算」で、否決されそうだから取り下げ→修正案。たった2か月の間に、上程、否決、上程、取り下げ、をくりかえす議会って、そう無いんじゃないの?

テクニックさえあれば何でもできる。議会はかなり軽く見られているのですよ。町の最高議決機関の宮代町議会。なめられたらアカン。

それよりなにより、否決された直後に修正案、取り下げて、すぐに修正案作り、とドタバタに付き合わされる職員が気の毒ではないか。


nice!(1)  コメント(0) 

マイナンバー、緊急集会・記者会見 [マイナンバー制度]

6月9日(火)

タイムリーなプレス発表

昨日、午後4時からは衆議院議員会館で「マイナンバー制度、延期→廃案に」の緊急記者会見があり、参加しました。我々地方議員は、オールラウンドプレーヤーでなければできない商売ではありますが、その時々で、集中的にかかわらなければならない時期というものがありまして、ただいま加納は、行きがかり上、時間が許せば参加して吸収するようにしています。

たくさんの集会

折も折、国会周辺では、今国会に出されているたくさんの改正(改悪)案を阻止すべくたくさんの集会・学習会が開かれています。衆議院議員会館に入った私は、ロビーで開かれているほかの報告会に、あやうく混ぎれ混むところでした。

この集会は、昨日最高裁が出した専修大学元職員の「労災休業中の解雇可能」(に異議を唱える)の集会でした。

そのほかにも、安保法制では、政府側の憲法学者がそろって集団的自衛権行使は「違憲」といったことを受けて、「安保法制」阻止に向けた緊急集会が開かれたり・・。私は、関心はあるものの、あっちこっちに出る余裕はありません。まっすぐ地下の会議室に。

ここでは2時から「特定秘密保護法」に関する報告会が行われており、「マイナンバー・・」とも関係が深く、この集会が3時半に終わるのを待って、同会議室を使うということになりました。

民主党も疑義

昨日の記者会見は、タイムリーでした。やはり、「年金機構」情報漏えいの影響は大きく、たくさんのメディアが。日テレ、文化放送、共同通信、毎日新聞、東京新聞、IWJや、フリーのジャーナリストも。

昨日の、民主党の枝野幹事長の会見でも「衆議院では賛成して、可決してしまったが、「年金機構のシステムから大量の個人情報が流出したのを受け、政府の情報管理体制には不安がある。来年1月からの運用開始を遅らせるべきだ。参議院では到底、採決できる状況にない」と。

これで、状況は一変。今まで耳を傾けなかった政治家も、「ちょっとまてよ」という態度に変わってきた雰囲気。

プレス発表では、〇番号の通知を延期し、導入スケジュールを見直せ 〇特定個人情報保護評価をやり直し、共通番号制度そのものの再検討をせよ などの内容です。

国が、その危うさを知りながら突入しか考えないのは、産業界からの(利益供与)プレッシャーももちろんですが、これまで投入してきた国庫金もある。しかし、それはシステム改修(業界、ベンダーの利益です)は全部国が持ちますから、という改修費の部分。人為的なものはすべてこれから、なのです。

※ 和気あいあいの地域サロン「学園台お喋りサロン」を途中退席し、2時の電車→国会議事堂前、3時半から5時、集会、国会議事堂前→東武動物公園着18:30。4時間半の行程でした。家を出るとき、外に出てしまったネコ。4時間半外に出されていたので、帰宅した時不機嫌そうでした。[猫] 


nice!(0)  コメント(0) 

身代神社裏の蓮池 [日常]

6月8日(月)

蓮池が無残

 2週間ほど前、須賀島地域の方と、駅前ですれちがった。「あっ、加納さん」と呼び止められる。

「前にもお願いしたんだけど、身代(このしろ)神社の裏の池に葦が生茂って、ハスがダメになりそうなんですよ。去年、加納さんに町に伝えてもらいましたよね。そしたら町は、夏の間は根本的な草刈りはできないって。冬場にハス池の水が少なくなったら、水底に根を張った葦を根から処理するって言ってましたよね。でも、全然やってないですよ。今年はハスの花が咲かないかも」とおっしゃる。

 日々、ドタバタ忙しく暮らしている私は、その件をすっかり忘れていました。さっそく担当している都市計画室にお願いに行く。「冬場に池の中の方に張り出した根まで刈るといっていましたよね」と。職員が「すいません、やります」と。

 それで、また少しの間、その件を忘れていました。金曜日(あれ、どうなっているかな)と、ふと思い、身代神社裏に行ってみました。まだ、何もやっていませんでした。おそらく、担当課も仕事のやりくりをしているんだろうと思います。

 勢力を増した葦にくらべて、細々と葉っぱをのばしている蓮は、いかにも元気がない。どんどん住処を奪われているようです。(夏の開花の時期には咲くかしら)

7、8年前、(その頃メニューにあった)県の補助金を活用して、水辺空間を手直しし、遊歩道もめぐらしました。散歩の人たちは蓮花の優雅な姿を楽しみにしているそうです。それまで、荒れ放題に荒れていた神社の裏の池が、すがすがしい風景によみがえったのを、2年ほど前、お知らせしたのを覚えています。

開花の季節も近づきました。町の役目、住民の役目などあるでしょうか。当然双方の協力体制も必要でしょうから。

 今週中にも梅雨入り…なんて聞くとちょっと心配。


nice!(1)  コメント(0) 

機微情報が漏れた年金機構 [マイナンバー制度]

6月6日(土)

住民票コード

単なる住民票と、「住民票コード」がついた住民票がある。住民票コードがついた住民票は、めったに使わないとされるが、年金には使うのである。

私は昨日、春日部の年金機構(事務所)に、必要書類を持って、年金の手続きに行きました。必要なものの中に住民票コードが付いた住民票がありました

(年金機構の事故があったせいか、私がボーっとしている人間に見えたからか、とても親切に対応してもらいました。)

年金と、マイナンバー制度の一体性

 今回の漏えい情報の中には住民票コードは含まれてないと報じられているが、年金手続きに住民票コードが要るのですから、この報道は違うでしょう。

 現在、国の事務で住民票コードとデータ連携しているのは6事務だそうで、基礎年金番号と住民票コードの対照表である「住基情報ファイル」や恩給関係など年金関係と司法試験だけなのです。

 実際に、住基ネットから本人確認情報を提供している事務は99%、ほとんど年金関係です。

こういった重要にして機微情報が、職員の初歩的ミスによってもたらされる、ということが、この時点で発覚したのも、タイムリーといえばタイムリー。

新聞は、国のこれから始める制度を詳しく伝えることだけでなく、政府寄りの新聞をはじめとして「あとおし」報道をしてきた。しかし、こうなった以上、しっかりと問題点を伝えてほしいと思います。

わたし以外、わたしじゃない[るんるん]

 菅官房長官は、「マイナンバー制度」の宣伝に、今はやりの「ゲスのキワミ」(グループ名です)の歌う歌詞を用い、≪わたし以外 わたしじゃない あたりまえだけどね~[るんるん]≫とやっていた。

ワカモノにウケると思ったネタだったんでしょうけど、この制度、そんな軽いノリでやってもらってはこまるんですよ。 一つの個人情報をもとに、どんどんひも付けの可能性を広げようという制度ですから。

追記

※5日、利活用を拡大する「改正法案」審議中、甘利経産大臣が(マイナンバーと、基礎年金番号)との連携について、検討を保留する[目]旨の発言をしたようだ。


nice!(1)  コメント(0) 

公職選挙法改正、衆議院を通過 [国会]

6月5日(金)

公職選挙法の改正案、全会一致で通過

20歳以上の選挙権を18歳以上からにする「公職選挙法」の改正案が可決しそうだ。昨日、全会一致で衆議院を通過して、参議院に送られた。成立まで速いだろう。

本当に、一つの国会会期中におびただしい数の法案、改正案が提案される。国民がうっかりしているうちに,世論などお構いなしで決まってしまう。

改正案の骨子

18歳でも十分に政治がわかる。だから、政治に若い人の思いを注入しよう、という趣旨らしいが、本音は投票率のアップ、もっと本音は右傾化している若者の票があてにできる、というんではないの?

100歩ゆずって、20歳を18歳に、でもいいが、20歳までを少年とする「少年法」との整合性、感覚のズレはどうするの?

20歳までは、発達途上の未熟な人間だから、少年法で配慮する必要がある、という年齢層を、改正「公職選挙法」では(十分大人です)と持ち上げる。そんなに票田に取り入れたいのか、とかんぐってしまう人も多いのではないでしょうか。

ところで、地方議会の話ですが

私は、昨日、一般質問をしました。通告は5問出していましたが、結局できたのは3問。2問は残して終了。質問・答弁の「行ったり来たり」合計で1時間以内というのは、なかなか難しい。

多分、時間が足りなくなるだろうな、と思いながら通告するこちらも悪い。でも、とんとん拍子に行くこともあるから、と期待もあっての通告です。お許し願いたい。でも、実際、足りなくなる。

 昨日朝、質問前に、時間が足りなくなったらどうするか、考えた。通告した時は、緊急性、優先性など考えないで出す。しかし、足りないと分かった時から、今やっておかなければならない質問と、次回に回してじっくりやりたい質問に、頭の中は分析しだす。

問1、新しい村と「農のあるまちづくり」、問2、進修館がして管理になって2か月、見えてきた課題 問4、マイナンバー通知まで4か月、  は、今やっておかなければならない。問3、戦力としての職員 問5、高齢者コンシェルジュの設置 は、この次でもできる。さて、どうするか

そこで、事前に議長、議会事務局に打診してみた。「時間が足りない。通告の順番を変えてもいいか」議長「どういうことか」私「マイナンバー制度は喫緊の問題、これを先にやりたい」

議長も、議会事務局も「う・・・・む」と考えてしまった。通告順を変えることはOKではないか、と思った私は(そんなに難しいことなの?)と思った。が、ここは事務局の言うことを聴くことにした。

議会事務局&議長「順番を変えるのは、前例がなかったことだから、こんど議会運営委員会に諮ったほうがいい。できるのは3問を取り消すこと。これはいいかも」と。そっかー、それか・・・。

で、従うことにした。問3、戦力職員は次回に回そうと。準備してくださっている担当課長には、事前に謝って了解してもらった。

それでも2問残した

実際、1問1答で、やり取りしていると、どんどん時間が足りなくなる。もっともっと突っ込んだ質問をしたかったが、あっさりとしても3問やったところで時間切れ。問3と問5を残した。

通告に準備してくださった担当課には申し訳ない。時間配分は難しい。

もう少し、端的に答弁してほしいと思うのはこちらの勝手なのでしょうが、(聞いてないことまで言わなくてもいい!シンプルにイエスか、ノウ、それだけ答えよ)と思うこともある。

しかし、先方だって、できるだけ行政の立場を分かってもらうため、丁寧になるのはしかたない。

まぁ、でも結果オーライ。3問で、ある程度問題提起はできたと、内心ホッとしているところです。

特に、マイナンバー制度は、突入まで4か月となったが、担当する現場はこれから勝負。手さぐりでやっていかなければならない地方自治体の実情がわかりました。

折も折、年金機構の、初歩的な人為ミスからの大量漏えい。マイナンバーについての質疑の様子は、後刻申し上げます。


nice!(1)  コメント(0) 

年金機構漏えい問題とマイナンバー制度 [マイナンバー制度]

6月4日(木)

年金機構125万件漏えい

 社会保険庁の不祥事後できた新たな機構「年金機構」で、とんでもない事故が起きた。現時点で、125万件の個人情報が漏えいしたという。さらに広がる可能性がありますが。

これは職員がウイルスにやられる可能性のあるメールをうっかり開いてしまった(5月8日に感染)人為的ミスということですが、どんな精巧な仕組みでも、人為ミスが起こります。

これで(大丈夫だろうか)と、関心がある人なら頭をよぎるのが、施行直前に迫った「マイナンバー制度」だ。

マイナンバー制度は、当然予想されるリスクとして人為ミスが想定されますが、実のところ、想定されるのを無視して突入しようとする、〝制度ミス”になるかもしれない。

幸い?どこのメディアも、「マイナンバー大丈夫か!」と今回の漏えいとマイナンバー制度の不安を絡めて報道している。これは悪いことではない。

とはいっても、地方自治体は、国庫金で整備を急がされているシステムの改修、整備を滞りなくやらなければならない。いや、システムはいい。これから10月5日の「通知番号」発送に向けて、職員の作業が大変だ。手さぐりで進めなければならない。

今日、マイナンバーについて質問

私は、本日午前10時から議会で一般質問する。マイナンバーについては、しっかりやっておきたい。

施行前というのに、国会ではその利活用を拡大するための「改正案」が出て審議中だ(衆議院では、超特急で通過してしまった)。[ちっ(怒った顔)]漏えいしている問題がある。拡大法案どころじゃないでしょ!!

だけど、自治体は、最初の段階をこなすのにいっぱいいっぱいといったところだ。

 今日の質問では、10月5日までに、やっておかなければならないことを、それぞれ担当課(住民課、総務課、企画財政課)に確かめることに主眼を置こう。

 「番号通知」にかかわる住民課は、とにかく、これから忙しい作業に追われる。配達不納で返却されたら・・、「なんだ、これは?」と、問い合わせがあったら・・、避難者への通知は・・、認知症の単身世帯へはどうする、とにかく初めてのことに混乱必至でしょう。

 総務課は、とにかく、10月5日発送作業の前に、「個人情報保護条例」を改定しておかなければならない。条例改正には議会の議決が必要だから、9月議会に出さなくては、間にあわない。

 3番目に企画財政課だ。企画財政課は、このシステムを所管する課だ。年金機構の情報漏れがニュースで流れている。危機感を持たねばならない。企画財政課の仕事である「特定個人情報保護評価」を十分実施して、職員の危機管理、意識管理を徹底しておかなければならない。

 本当は、第3者機関を設けて市民参加の「特定個人情報保護評価」を実施しなければ十分でないが、自治体の(しきい値)判断で、小さい規模の自治体は、第3者委員会での検討は省くそうだ。

マイナンバーとマイナンバーカード

住民には、周知が徹底していない。とにかく、これを急ぐ。しかし、こんなに煩雑な仕組みだ。とりあえずは、マイナンバー(通知される個人番号・紙製)と、マイナンバーカード(申請して取得する、ICチップが内蔵され、顔写真がついたプラスチック製のカード)の区別はしっかりしてもらおう。

 これだけは(基本のキ)、最低限、しっかりやること。あまり多くを知らせすぎると混乱が起きる。かといって、難しい問題を、スルーしてはならない。そこん所が、今日の質問のポイントだけど、さて、うまくいくか・・・。

※たいていのことは紙製の通知番号でできる。氏名、住所、生年月日、性別の基本4情報が記されている。届け出の時提示する必要がこれから出てくる。その時だけ持ち出せばOK。これに顔写真のついた免許証などを併用すれば、「個人番号カード」と同じ本人確認ができる。きわめて高い識別カードだ。悪用されないように、盗まれないようにタンスにしまいこんじゃおう。


nice!(1)  コメント(0) 

メル友のオリジナルカレンダー [日常]

6月のカレンダー

先日、ご紹介した愛すべきメル友が作成したカレンダーをご紹介します。梅雨空も、これまた楽し!と思わせるさわやかカレンダーです。

カレンダー06, 2015.jpg


nice!(0)  コメント(0) 

〝学びの多様化”法案 [国会]

6月3日(水)

「多様な教育機会確保法案」

 国会会期中には、新聞紙上を毎日にぎわすような法案だけでなく、たくさんの法案、改正案が提出され、国民がニュースにのる法案に目や耳を奪われている間に、決まっている、ということを以前お伝えしたことがあります。

小泉政権の時は、内閣入りした女性の鮮やかな青のドレス姿が新聞や雑誌を賑わしていた、その裏で「障害者自立支援法」が決まっていた。これはかなり不備が多い方案でありましたが、メディアはポイントも課題もまったく取り上げなかった。

こういうことは、ままあることで、その後改正案などが出て改善される(されればいいのだけど)。

今国会でも、安保法制が毎日新聞、テレビを賑わしている。これは賑わしてもらって問題点を挙げてもらうに越したことはない。だけど、そのほかのおびただしい数の法案の一つ一つに気を配る人は少ない。仕方ない、国民に示される機会がないから。

その中で、大きく関心を持った法案があります。「多様な教育機会確保法」(案)です。これは、例えばフリースクールなどに通う子どもたち、家庭学習の子どもたちも、「学びの機会」ととらえ、「個別学習計画」を提出するなどすれば受験資格などを得られるし、経済的支援もしていこうというもの。

国会議員の超党派の「議連」が提案しているもので、期待を寄せる関係者も多い。

「学校へ行けない、引きこもっているということは、ある意味学校に行くことに疲労困憊している。でも、(行かない)という自己主張をした。行かないということに意味がある。フリースクールでもいい」と言った時に、「何を言ってるんですか。学校に来させる努力をすることに、学校関係者の義務がある」と気色ばんだ先生がいた10年くらい前のことを考えた。世の中の理解、何より頭が固いと思った政治家の中に変化が見えてきた、と喜ばしい。(でも、まだまだ、成育過程での機微を考えるより、物による環境改善、数字などでの教育を語る政治家が多いのは、救いがたいが・・・)

意欲が芽生えれば

学校になじめない、環境がつらい、と不登校になる子は、もともと感受性の強い子が多い。

不登校になって、例えばフリースクールに通っても、好きなことをやって時間を過ごすスケジュールが多い、学科学習は週に何時間もない。質の低下や時間の少なさなど学びの遅れを心配する声は、親御さんの周囲で多くなる。

でも、子どもは、学校という(社会)の軋轢でへとへとになっているのだ。エネルギーさえ出てくれば、取り戻せる。長い人生だもの、待っていればいい。こじらせて、その子の人生を台無しにしてはいけない。大検資格で大学受験した子もいる。

問題は、経済だ。公立校は無料だけど、民間、NPOなどは有料です。2~3万円、7~8万円、月謝がかかる。何をするにも「学割」なんてない。ここが大変なのだ。家庭は、この費用をねん出している。

ここに、この「教育機会確保」法で、支援の手が伸びればいい。ナイーブで傷つきやすい子どもたちが、いろいろな機会、手法で教育を受けることを続けられることは本当にいい。

一方で、フリースクールは、利益を生む商売ではない。フリースクールのスタッフは、年収200万円前後の人たちが圧倒的に多い。だけど、スタッフの多くは自分が(不登校の体験者)だったり、それを見守った家族であったりする。それがいい。それが、むやみな(急がせ)をしないのだ。

課題もある

 もちろん、課題もある。共栄大学の藤田先生(教育社会学)「少子化が進む中で、民間の塾産業が、学校教育への参入を狙っている。もともと学習指導要領の枠を外れているフリースクールに不登校とは別の意味で塾産業が入り込んでくる恐れがあり、非常に危険」と。利益を生み出さなければならない産業は、次なる対象を見つけなければならないのは、仕方ないこと。まさか、「今日から慈善事業をします」という事業者はいない。

そうなのです。ここでも「教育は商品」発想が、人々が気が付かないうちにしのびよってくる。

 まことしやかに、「教育環境の改善」「教育のレベルアップ」「子供のために」というが、気をつけなくてはいけない。

結局、学びは、「ひと」と「ひと」の向かい合いの中で育っていく。立ち会うのは「者」であって、「物」では解決できない。


nice!(1)  コメント(0) 

子育て広場オープン [子育て支援]

6月2日(火)

子育て広場

宮代町の「子ども・子育て」の発信基地、子育て広場が、6月1日オープンし、たくさんの親子連れが集まった。10時からオープニングイベント。小さなくすだまが割られました。パチパチッ。

4月に、「市民活動スペース」が閉鎖され、2か月の工事を経て、子育てスペースとして生まれ変わりました。

4子育て広場.jpg

2子育て広場.jpg

入り口右側には、児童福祉や、子育て支援を担当する「子育て未来室」がそっくり移ってきて対応していきます。『子育てコンシェルジュ』も常設され、総合相談機能がスタートしました。

こそだてひろば5.jpg

保育園などでの呼びかけ、ママ友の情報などで、集まった小さな赤ちゃんと、ママたちが(時々パパも)にぎやかに交流している中、よちよち歩きの子どもたちが駆け回っています。

子育て広場.jpg

7子育て広場.jpg

若い世代の発信は、仲間同士では頻繁に行われているようですが、公の場には広がってきません。「子育て広場」ができたのは、はじめの一歩、ここに子育ての情報が集まり、そして発信されることが望まれます。

町は、ニーズを拾い上げ、居心地のいい子育て世代の町へと、加速度をあげていくことが期待されます


nice!(1)  コメント(0) 

子宮頸がん予防ワクチン被害者の境遇 [医療]

6月1日(月)

「子宮頸がん予防ワクチン」被害者・埼玉支部第2回総会

全国子宮頸がん予防ワクチン被害者連絡会・埼玉支部は、昨日、設立2年目を迎え、第2回総会を開催しました。

この間、全国からは1500件の相談を受け、365名が被害者登録をしました。「何が何だかわからない症状に苦しんでいた日々」に、仲間や支援者がいるという小さな明かりが見えた形です。接種から2~4年、自治体が任意接種をしていた時期に接種した人たちです。

全身脱毛、倦怠感、全身の痛み、かゆみ、記憶障害などももちろんですが、より過酷な副反応に見舞われている家族の報告に、何とかならないか、と焦燥感が募るばかりでした。

県の疾病医療部など行政担当者も出席

それでも、1年前の設立総会には、顔を出さなかった行政関係者が出席し、熱心に耳を傾けていたのは、この問題の関心が広がり、行政が真剣に向き合うようになってきた証拠であろう。

出席したのは、埼玉県の疾病医療部(メモの間違いもあろうと思います。その場合はおゆるし下さい)、蕨市、ふじみ野市、加須市、川口市など自治体の保健、医療担当職員などが参加していました。

国会議員、県議会議員も参加し、市議、町議など県内の地方議員は23名でした。

ふじみ野市は、治療費に補正予算

折も折、5月26日には、新聞各紙が、ふじみ野市が6月議会で、副反応の女子に医療費補助を計上し、救済に乗り出したことを伝えていました。埼玉県内では初めてです。

ワクチンが任意接種だった2011年~2013年に市内の医療機関などで接種を受けた中1~高3(当時)が対象。接種を受けたのは対象女子の7割にあたる2434人。(この方は、被害者連絡会埼玉支部副代表のお嬢さん。親子はこれまで被害者の実情を訴え、根気強く救済活動を続けています))

給付額は、医療費の自己負担分と治療でかかった交通費などを月単位で給付する(月額3万6千円)。給付期間は治療を受けた日から2016年末まで625万円。6月議会で採決される。

しかし、まだ国は認めていないし、実施した自治体も本気で向き合っていない。医療費などを予算化したのは横浜市などごくわずか。昨日の報告では、さらに過酷な被害者たちの現状を知ることになりました。

しかし、なぜ、国はこんなにひどいワクチンを承認し、国費1200億円も投じて(一人48000円・3回接種)予防ワクチン接種を実施してきたのだろう。なぜ、今に至っても「事業の停止」を決断しないのだろう。

別居、離婚を余儀なくされ・・

昨日、新たな事例を3人のお母さんが報告した。一人目の方は、「長女、二女と男子と暮らすシングルマザー」だとおっしゃった。「なぜ、母親の君が接種を受けさせたのか」と度重なる叱責を受け、離婚を決断したという。

次の報告者は、埼玉に滞在するお母さんと少女、静岡県にお父さんと弟、と2重生活で、頑張る方だった。

多くの母親がこういう思いに堪えている。接種は少女の決断でない。親がうながしたから受けたのだ。だから、母親は自分を責め続ける。

最初の報告に戻る。「こんな副反応が出るのは、お前の家系の遺伝だろう」「おまえの判断が間違って台無しにした」と突き放された。離婚を決意したその頃のことは、つらすぎて思い出せない。とおっしゃる。

2011年に長女、2012年に二女に接種させた。今考えると、(その時は原因がわからなかったけど)長女に症状が出始めたのに二女にも受けさせていた。免疫をかく乱させる、などアジュバンドの及ぼす作用は、千差万別、ワクチンの副反応に思い至るのに何年もかかる(医者も経験がないから診断できない。)

血液検査でコウガクコウタイ(どんな漢字なのか・・)と言われた。2人の娘とも陽性反応。

 別の検査では、麻酔をしないで筋肉の組織を取る。長女はさけび、医師への不信を募らせた。1年後には(肉まんのような腫れ、かたまりがいくつもできて)激痛がはしる。血液検査では、「筋肉が溶けている」と言われた。

医者はプレドニンを大量投与した。聴いていてゾッとした。プレドニンは、大量投与など本当はできない。大量に投与したら、急には減らすこともできない(ショックで死ぬと聞いたこともある) 続いてグログリン点滴(1000人分の献血からとる血液製剤)。学校に戻れるかもしれないと、治療を受け入れた。若い少女に投与する薬か。

わからないから医療費、検査費に莫大な費用が掛かり、子どもと母親の生活も限界を感じる。治療には年間600万円くらいかかるという。

やっと、「全国被害者連絡会」の代表(日野市の市議)を知り、(これは子宮頸がんワクチン=サーバリックの副反応では)と知る。これを告げたとき医者は間違った診断を謝罪した、という。

母親は、子どもに謝りたい、だけど謝ったら心が折れてしまう。治してあげたとき、謝ることにしようと。懸命に治療を受けさせ、静岡県まで治療に出かける(国の指定病院では、ごまかしでしかない)

限界を感じていた親と子が、「全国被害者連絡会」を知ったことで、ほんの少し手がかりを得た、ほんの少しやすらぎを得たのだろか。だけど、過酷な状況に変わりはない。

屈託のない笑顔だったころに、戻したい。今は、笑顔のない、気丈だけど緊張だけの表情だった若いお母さん。

2番目の報告者の母親は、心労で弱り、立って報告できなかった)

「議員さんたち、できることをしてください」と、いわれた。本当に、できることをしたい。でも、できることは、苦しさの中の本人、家族と比べたら、あまりにもささやかなのです。


nice!(1)  コメント(0) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。