TMO宮代、12回目の定期株主総会 [事業]

6月29日(月)

ティーエムオーみやしろ定期株主総会

TMOというか、「るーばん」と言った方が住民にはわかりやすいのか・・。公金を大量に投入した(まちづくり会社)「TMOみやしろ」の定期株主総会も、今年度で12回目を迎えた。(T,Mとは、タウンマネジメントのことです)

設立当時、私は議会常任委員会・町民経済委員会(今はない)の委員長をやっていたこともあり、小さな株主になった。(持ち株3株9万円を出資)

その関係で、株主総会の案内(議案書在沖)は、毎年送られて来、ほとんど出席しています。

鳴り物入りで、派手に始まった補助金事業でしたが、2年目には早くも影が見えてきた事業というのも珍しい。公金が入った以上、町も関係者として株主総会に出席はするが、まったく(いや、できるだけ)距離を置いて、単なる傍観者になるのも速かった。これも(まちづくり会社)という最初の趣旨からして珍しい。

平成19年、5回目の株主総会(この時は進修館小ホールで開催された)の時は、みんなもう下を向いて静かな総会だった。質問なし。「ご承認いただける方は拍手で」には、それでもパラパラと数人が拍手。

7回目の総会あたりから、私など数名が質問をするようになった。

負債が膨れていくだけの議案書に、疑問点だけは質しておこうということだった。ただ、社長はじめ役員の長期貸し付けが増えるのを目にしているので、糾弾するのは質問者も控える。答弁を一手に引き受ける社長もつらい。

この事業は、6000万円近い公金、それにまちづくりに賛同した一般町民の出資金で運営が始まった。公金であり腹が痛まない、町民の多くは「ダメ元」の興味半分ということで小口の出資なのか、文句は出てこない。

1回目からの総会議案書を見比べて

なぜか、私は1回目からの議案書をためている。株主総会前には、毎回比べてみる。1回目の議案書は極めてシンプルだった。営業方針には、●研修育成事業 ●空き店舗対策事業 ●業務受託事業 ●共同店舗事業などが列記されていた。

始めたばかりなので、流動資産は預金3000万円、流動負債は未払い法人税たったの14900円、資本合計は2998万5000円あった。報告はこれだけだった。

12回目の今年の議案書は純資産合計が6494万9261円、未払い税金が昨年より12万円ほど減って、約95万円になっているのはいいとして、役員等からの借入金が昨年約3596万円、今年度約6001万円と2400万円増えているのが気になる。さらに役員の方々が持ち出して補てんしたということになる。

公共事業の位置づけ

公金が入って始めた事業だから、公共事業なのだ。目的に合致しなければ公金は交付されないが、当時は「中心市街地活性化」が強くうたわれていていた。当初目的が活性化であったならば、①雇用面での効果、②他産業への相乗効果 ③税金等での町への貢献 が期待されたはずである。

が、これまで、とりあえずの目的であるこれらで苦戦している。(というか、メインのスーパーが撤退した3年目から目的は消えてしまった)

租税公課は、未払い税金として計上されているわけだから、町への税金収入は、ハナから貢献できていない。

今年も、≪音なし≫の株主総会になるだろうことは予測できる。意地悪な質問は、会場のだれもが嫌でしょう。でも、総会を開く以上、「そっとしておいて」ということにはならないでしょう。

個人攻撃をするつもりはない。だって、最初は、県を通して国から大量の補助金が下りてきた、一応は公共の事業だったはず。

最初の議案書には、町長と商工会会長が監査として名前を連ねていた。

6年目からは、(県を通して国への報告)義務もなくなるということです。国の補助メニューの大方はこういうで、いつの間にか消えていくことが多い。

もう町は、限りなく距離を広げようとしている。

つまり、税金事業は、誰も責任を取らない。それでも、誰も責められない。それが(国や県の)公金投入事業というものだ。

私の知人は、「まちづくり会社というのが面白い」と、当時10口30万円の株主になった。が、「もういいよ」と、競馬でスったように寛容だ。

2回、出資を募り、3000万円+(2回目2000万円だったかしら)、株主の合計は大小129名(2011年の私の質問で)になっているが、ほとんどの人はもう気にもしていない。

今日は、午前中,TMOの株主総会。午後は「マイナンバー制度」の学習・研究会を、越谷市で実施。


nice!(1)  コメント(0) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。