機微情報が漏れた年金機構 [マイナンバー制度]
6月6日(土)
住民票コード
単なる住民票と、「住民票コード」がついた住民票がある。住民票コードがついた住民票は、めったに使わないとされるが、年金には使うのである。
私は昨日、春日部の年金機構(事務所)に、必要書類を持って、年金の手続きに行きました。必要なものの中に住民票コードが付いた住民票がありました。
(年金機構の事故があったせいか、私がボーっとしている人間に見えたからか、とても親切に対応してもらいました。)
年金と、マイナンバー制度の一体性
今回の漏えい情報の中には住民票コードは含まれてないと報じられているが、年金手続きに住民票コードが要るのですから、この報道は違うでしょう。
現在、国の事務で住民票コードとデータ連携しているのは6事務だそうで、基礎年金番号と住民票コードの対照表である「住基情報ファイル」や恩給関係など年金関係と司法試験だけなのです。
実際に、住基ネットから本人確認情報を提供している事務は99%、ほとんど年金関係です。
こういった重要にして機微情報が、職員の初歩的ミスによってもたらされる、ということが、この時点で発覚したのも、タイムリーといえばタイムリー。
新聞は、国のこれから始める制度を詳しく伝えることだけでなく、政府寄りの新聞をはじめとして「あとおし」報道をしてきた。しかし、こうなった以上、しっかりと問題点を伝えてほしいと思います。
わたし以外、わたしじゃない
菅官房長官は、「マイナンバー制度」の宣伝に、今はやりの「ゲスのキワミ」(グループ名です)の歌う歌詞を用い、≪わたし以外 わたしじゃない あたりまえだけどね~≫とやっていた。
ワカモノにウケると思ったネタだったんでしょうけど、この制度、そんな軽いノリでやってもらってはこまるんですよ。 一つの個人情報をもとに、どんどんひも付けの可能性を広げようという制度ですから。
追記
※5日、利活用を拡大する「改正法案」審議中、甘利経産大臣が(マイナンバーと、基礎年金番号)との連携について、検討を保留する旨の発言をしたようだ。