震度5弱 [危機管理]

5月31日(日)

地震で野田線のろのろ

昨晩、いわき市からの帰途、野田線の野田市・川間駅で乗降が完了し、ドアが閉まった途端、場内アナウンス。「ただいま強い揺れを感じましたので、停車しています。」と。

「なんだ、地震があったの?」「あれ、そういえば揺れているね」程度にしかわからなかった電車内のお客さん、停車電車内で様子をうかがう。2回目に来た大きな揺れに、「こりゃすごい」「長いね、揺れが。こわい」と不安げになりました。

「ただいま、点検中、発車までもうしばらくお待ちください」と止められ、10分ほどで動き出したものの、のろのろ運転の野田線(今は、アーバンパークライン、とかおしゃれな呼び名になっています)に、みなさん身を任せて静かなもんです。

結局、家に着いたのが夜9時半過ぎ。

いわき・湯本で、「特急・ひたち」に乗ったのが17:27、勝田で「特急ときわ」に乗り換えるのも比較的スムーズだったのに、野田線で地震に遭遇し、家についたのは、21:30過ぎ。帰路4時間かかったことになります。ちなみに、往路は8:43の半蔵門線急行乗車から始まり、12:01に湯本着、会場の「湯本ゆったり館」に12:10到着(取手市議の仲間が駅で待機してくれたので)。ここまでの所要時間3時間27分。

会場での滞留時間(昼食も含めて)4時間ちょっと。日帰り組の私は退座した。道中も楽しめる人間なので全く問題なし。特急内でのサイトビューも悪くない。

電車からのサイトシーイングも料金のうち、何時間でも飽きない体質?の私は、「窓際の席をお願いします」と必ず言う。(もっとも、がら空きの特急、言われなくても窓際の席は用意してくれるのですが) この日も、一人の道中を、まるごと楽しもうとした。

だが、東日本災害から4年2か月たった報告を聞いた後だった。いわき、北茨城間の、海岸沿いを走る電車のすぐ前に広がる海岸に寄せてくる波は、津波の「あの時」を想像させるに難くない。(昨日、災害以後不通になっていた仙石線がやっと開通したニュースもありましたが)

一昨日の、口永良部島の噴火、そして昨晩(深海でプレートが動いたため)起きた大地震。日本列島の地下ではものすごい自然変動が起きているのではないか、と思う。

自然災害は、逃れようもない。避難する経路を含め、備えをしっかりすること、起こってしまった後、被害を少なくすること、これらのことに、最大限の英知を結集することが日本にとってやるべきことでしょう。(戦争からは、国の方向性如何で逃れられる、ので)

鹿児島県、川内原発の再稼働は、数か月先という。これでいいのだろうか。鹿児島のさくら島、口永良部島近辺は、とみに活動が活発になっているというのに、再稼働にストップはかけられないのだろうか。


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いわき市での研修 [原発]

5月30日(土)

被災から4年2か月

東日本大震災から4年以上たちました。全国の地方議員で組織する「自治体議員政策情報センター」の議員を中心に原発事故直後に立ち上がった「フクシマ原発震災情報連絡センター」=原発事故、被災者救援などを目的とした会は、最初140名を超えるメンバーでスタート、この間精力的な活動をしてきました。その中心となっているのは、地元いわき市で議員をしている佐藤市議、お隣新潟県の県議などです。

今日と明日は、原発事故の現状と、健康被害の実相を知る、という内容で、活動報告、講演、市民との交流などが予定されています。

私は「自治体議員・・・センター」のメンバーですが、「原発・・センター」には入っていません。理由は、立ち上げの時、議員じゃなかったという単純な理由だけで、その後入会するきっかけがなく現在にいたっております。が、関心はメンバー議員たちと代わりありません。

30日、31日の予定

30日・・・13:00~16:00 研修 ①報告:福島原発事故の現状  ②報告:食品測定、WBC、甲状腺検査とβ線測定が目指すもの  ③講演:「誰も書けなかった福島原発事故の健康被害」を語る・昇二郎氏

16:00~18:00 総会 (もう5回目を数えます)  18:30~20:00 夕食懇談会 (全国の議員、市民活動グループなどそうそうたるメンバーが集います)

31日・・・8:00~10:00 楢葉町から富岡町(マイクロバスにて視察)※楢葉町で住民の話を伺う。11:00~12:00 いわき市民測定室たらちね βラボ室見学

などのスケジュールです。

私は、日帰りです

実は、私、今日帰ります。本当は、明日の被災地(楢葉町、富岡町)視察をぜひ実現したかったのですが、明日は、「子宮頸がんワクチン被害者連絡会」の総会、報告会がさいたま市であります。そちらの出席をすでに出してあります。こういう人は、けっこういます。誰もが活動などに忙しく、全部を出られるとは限りません。


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地方創生の中身 [行政]

5月29日(金)

地方創生『大学習会』

構想日本第212回「J・Iフォーラム」のタイトル、地方創生大学習会とは、ずいぶん大げさなタイトルを付けたもんだと思いましたが、昨晩は大会議室いっぱいの200人超の人が集まった。一般人、企業の人、議員、首長まで。

さかんに言われている「地方創生」ですが、実はその中身がよくつかめていない。その証拠がこの盛況さにあるんではないでしょうか。

国は「地方創生」政策に、初年度で1兆円を超える予算(補正予算を含む)を付けました。自治体は国の100%交付金を受けて、まず「地方版総合戦略」を作り、お達し通り、受け皿をつくろうとしています。

国の計画通り、地方がやっていれば活性化が図れるのか。そうならやー、文句はない。なりそうもないから、これだけの人が集まってくるんでしょう。

昨日の討論者 

 ①岡田豊氏(みずほ総合研究所主任研究員)・・・「B級グルメ」や「観光カリスマ」など、主に地域活性化について研究。世界中で親しまれているボードゲーム「モノポリー」の2000年世界チャンピオンで、大阪版、横浜版、このほど会津地方の地域資源をいっぱい詰め込んだ「会津版モノポリー」を監修、発売した。

②木下富美子(博報堂社員、北海道江別市顧問)・・・「地ブランドPRO」の開発に携わる。2012年内閣府「男女共同参画局に出向。政策調査企画官として安倍政権の女性活躍促進政策にかかわる。墨田ブランド戦略検討委員会、栃木県次期プラン策定委員など。「ブランディング」業務を専門としている。

③清水聖義(群馬県太田市長)・・・現在、通算6期目の、ご存知太田市長。「市民の目線」を原点にマーケティング手法の都市経営を進めている。ハイクオリティーの市民サービスを株主である市民に提供するため、ISO9001の認証取得は有名。外国語教育特区など個性豊かな行政で知られている。

コンサルは金を返せ

清水市長のいきなりの発言がおもしろかった。木下氏の発言を受け、「私はコンサルなどいい加減だと思う。言うだけ言ってやらせて、結果に責任を取らないで、期限が過ぎたら去ってしまう。効果が出なかったらコンサル料を返せを言いたい」と挑発気味に発言。

※「構想日本」の当日資料には、〝「総合戦略」はコンサルに丸投げ。自治体からの受注で(コンサルバブル)がおこっている。国の財政支援が助長している面もある。”と書いてありますヨ。

中央から派遣された木下氏の「地域おこし協力隊」「ブランド・イノベーション・デザイン」「団体のブランディング」などキャッチフレーズに、(それで地域が活性化したら、こんないいことない)と、清水氏、軽くいなした感じです。

 私も同感した。突然よそからやってきて、地域の人と職員を集めて「こうやったら」「ああやったら」という。耳触りのいい素敵なキャッチは、なんか効き目がありそう。だけど、どれもこれも「いつか来た道」と思ってしまうのは私だけ? 昨晩の言葉、18年前、16年前の宮代町が盛んに使っていた言葉じゃない?

所詮、国も地方も、事業に看板やキャッチのかけ替えをして類似事業をコピペしながら繰り返しているに過ぎない。

「6次化産業化推進支援事業」は26年度で終了→「6次産業化ネットワーク活動公金」「6次産業化サポート事業」などで27年度復活しているが、コピペに交付金を足しているようなもの。

地方自治体は、とうの昔に、その内容に違いや効果があるとも思われないのに、新たな補助金や交付金が計上されているから、使った方が得だと思っているだけじゃないか。

そこ行くと、太田市の清水市長は「国の言うことなんか効き目がない」とハナからあてにしない。

最後に、岡田氏と名刺交換。私「日本創生会議の消滅可能性自治体、あれにすっかりやられちゃった感があります。地方の尻を叩くというより、元気を奪って、ますます他力本願にしたというか、自力では無理~と思わせた」 岡田氏「失礼な話ですよね、あれは」


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今日から6月議会です [議会]

5月28日(木)

6月定例議会

本日より、6月10日まで、定例議会が開催されます。

今日は初日、議案34号から43号まで、10本の議案の上程があり、今日は上程議案についての説明。ですが、先決といいまして、3月議会の終了後、6月議会での審議・採決まで待てない議案(税条例改正など)は、すでに先決処分してあります、という議案があります。議会で可決する前に執行してしまったというもので、後追いで承認するだけです。

これを避けるために、今、全国の自治体議会では、≪通年議会≫といって、会期を決めないで、1年中開催中といった形をとるところも出てきました。議案が出るたびにその都度議会を開いて、審議・採決するもので、この方法がいいと思います。

もっとも、宮代町の場合、議場をもっていないので、小ホールを議場に作り替えるエネルギーも小さくない。これがネックとは言いませんが、少々の先決処分くらいなら仕方ない。後追いで承認になる期限付き議会でいきましょうということに。

一般質問は

一般質問は、6月2日、3日、4日の3日間(自分の宣伝で恐縮ですが、加納は4日午前10時からです[わーい(嬉しい顔)]です。お目当ての議員の質問を聞いてみたいという方は、議会事務局にお問い合わせになれば、だいたいの時間がわかります。

だけど、この頃考えるのですが、自分のひいきの議員の質問だけ傍聴するのは、つまらないと思うんですよ。他の議員の質問、興味を引いた質問事項にもお付き合いください。「ほおー、そうなのか」といった情報にも触れることができると思います。

とにかく、宮代町議会の場合、自分の興味のあることしか傍聴しない、自分の応援する議員、自分の要望を届けてくれる議員が終わったら即帰る、という風景です。

議員は多種にわたって質問を通告しています。せめて、2,3人の議員の傍聴を聴き比べたりするとおもしろいと思いますよ。

6月議会は、いつも議案が少ないので、早く終わる議会でもあります。今日の議案説明も早く終わるのではないかと思います。

夕方からは集会2件

私は、午後4時から参議院議員会館の院内集会に出ようと思っています。マイナンバー改正法案の参議院(委員会)審議の報告を兼ねた集会で、(午前中の傍聴をしたメンバーがありのままの)報告をします。

続いて、6時半からは「地方創生」関連の講演会。

参議院議員会館を出て、内閣府から特許庁の方へ10分ほど下りながら歩くと、日本財団ビル。この2Fで行われる、構想日本主催の「地方創生」の講演・鼎談に申し込みをしています。久しぶりの「構想日本」参加です。

多分、今日は1日をうまい具合に時間配分できそう。すべて今、大きな関心を持っている情報を集めているものなので楽しみです。


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認知症の人の個人番号カード [マイナンバー制度]

5月27日(水)

国会審議の中で

宮代町議会の6月議会での一般質問で、マイナンバー制度スタートに関して質問を通告していますが、立憲のおひざ元、国会では拡大法案に関する委員会審議で、核心の質問、そもそも疑問の審議が散見できます。

認知症の人の通知カードは

内閣委員会・委員質問(次世代の党):障がい者や認知症の方々への交付は?

政府側答弁(審議官):やむを得ない場合、信頼できる施設の人など代理人に交付が可能。

委員:「信頼できる施設の方」とはどういう条件の人か

審議官:本人が同意した人

委員:「本人同意」って、認知症の場合を聴いているんですよ!

審議官:成年後見人がついている場合は成年後見人。そうでない場合は家族など、とかです。任意代理について、代理権授与手続きを明確化したい。

※この問題もまだ未着手。住民票がある人全部が持つ個人番号(マイナンバー)、施設に入っている人の通知カードをどうするか。「信頼できる」人、というが、誰を指すのか。施設管理者が多くの入居者の個人(通知)番号をまとめて管理する事態なのは、憂慮する。

免許証と一体化、というが・・・

委員会委員質問:内閣府の調査では、個人番号カードと運転免許証の一体化が進められようとしているが?

警察庁・交通局長:個人カードと運転免許証を一体化させる場合、(ICチップに情報を格納するので)外形的に、運転免許証を携帯しているのかの判断が困難。(つまり、免許証の提示を求められない) 免許停止などで免許証の返納や提出になった場合、一体化した個人番号カードも一緒に失うことになる。個人番号カードと一体化した場合、標準化の流れに乗り遅れる虞れがある。

※当たり前のようなことを、真剣に答えなくてはならない。「便利な世の中」というのは、事ほど左様に、面倒なことなのです。

マイナンバーの完了年度も2020年だそうです。何でもオリンピックまでに、というが、そもそもそれがおかしい。

「まだまだこれからわかることが多い。走り出しながらやっていくしかない」とは、〈法定受託事務〉として、国のお達しどおり作業を進めていかなければならない地方自治体の本音ではないでしょうか。


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子宮頸がんワクチン副作用・県内でも救済 [医療]

5月26日(火)

ふじみ野市・6月補正予算で

子宮頸がんワクチンの副反応に関しては、被害者本人、家族が前面に立って訴えていることもあって、関心が広まってきたことはとてもよかったと思っています。

しかし、誰がどのように救済するかについては、国も製薬メーカーも、自治体も具体的な動きが乏しく、一歩も前進できませんでした。

今回、ふじみ野市で、被害者に対して独自に医療費を補助する補正予算を計上したことは、前進です。

ふじみ野市の対応は、県内では初めてです。これまで東京都武蔵野市、茨城県牛久市、横浜市などで支援が始まっていますが、埼玉県でも具体的な支援が始まってよかったです。

調査を始めた自治体で、副反応が報告された場合、ふじみ野市に習って、何らかの対応が出てきて当然ですし、そうなってほしいです。

これははじめの一歩に過ぎない

ふじみ野市の女性は今20歳とか。高校1年生だった2011年にワクチンを接種。2回目の接種後、視野の欠損、右手足のまひ、記憶障害、頭痛、めまいなどの重い症状が出て、大学生になった今も介護なしでは生活できないということです。

今月の31日には、埼玉会館で「被害者連絡会」埼玉支部の報告会があります。私も参加します。県内にはまだたくさんの被害者の方々がいます。

任意接種が始まって被害が出ているのに、2013年には法律に基づく定期接種にした国、厚労省、予算を計上して実施した自治体ともに、事業は(積極的に勧めない)態度のままだ。

心身ともに充実する時間を奪われた、若い少女たちの多くが副反応に苦しんでいる現状を考えると、少なくとも定期接種はやめるべきだ。


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おしゃべりサロン・「メル友募集」 [地域活動]

5月25日(月)

お喋りサロン

 第4月曜日。今月2回目の「お喋りサロン」にお邪魔した。行けないときには3か月も行けないけど、このところひんぱんに午後のティータイムにお邪魔しています。今日は挽きたてコーヒーにオレンジ風味のシフォンケーキ。

 昼食が済んでテーブルごとに世間話が1時ころまで、そのあとはじゃんけんゲーム、何らかの演奏と一緒の歌・・・と楽しいひと時が続きます。

 今日は、大正琴のグループが7人いらしていて(その中の半分は学園台の人)、独特の音色で楽曲を奏でました。みんなの知っている懐かしい曲を中心に全部で14曲。「人生の並木道」「古城」などしみじみいいですね~、大正琴の哀愁を帯びたあの音色がよく合ってました。

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お隣に座ったTさん(女性、80歳を少し出たかな)、歌詞カードの字が小さくて読めないといっていたけど、どうしてどうして、どんどん歌っているではないの。「だって、昔よく歌った歌だもの、するする出てきちゃうんだよ」。なるほどね。

 Tさんのことを私は(遊びの達人)と呼んでいる。三味線に琴、長唄に都々逸、社交ダンスに民舞、何でも玄人だ。「認知症になったらヤだね」というから「かわいくボケたらいいんですよ」といった。「そうだ、かわいくボケたらいいんだよ」とTさんはさっそくお隣の方に話していらした。

「メル友募集」しま~す

 「あっ、加納さんにもこれ、あげる」とXさん(男性)。A4サイズの紙をくださった。見ると「メル友募集」。「へぇー、面白い」とみると、そこにはびっしりと自己紹介が書いてあるではありませんか。たのしい中身なので、黙ってご紹介するのをお許し下さい。

「自己紹介 〇〇〇〇 生年月日 昭和▲▲年6月◇◆日、かに座、血液型O型 身長・・・体重・・・。職歴:商社に勤めていました。ロシアに駐留し、木材を日本に輸入  などなど

趣味:パソコン、ツタヤで徘徊、ご婦人とあいまみえること、診察券蒐集(改札を通れず、よく見りゃ診察券)

既往症:小脳梗塞、2003年ロシアのハバロフスクで仕事中転倒して運動神経をつかさどる小脳を負傷。12年以上過ぎた現在も左半身不随と言語障害が残っています。「お喋りサロン」の座長、スタッフ、参加者が、当方の人格はもとより、つたない発音と、つばを飛ばす話し方でのリハビリにも我慢強くお付き合いくださり、大変申し訳なく思っています。

しかし、お喋りはしたいので、言いたいことをメールに書ける「メール友達」を探しております。

好きな食べ物:チョコレート、羊羹。 座右の銘:禁酒、禁煙、禁雀、禁女、禁パチ。

特技:昔はカラオケ、今は言語障害で歌えない。昔得意だったスカートめくり、ピンポンダッシュ、痴漢は身体障害があってできません。

肉体的特徴:イケメン、でべそ、左手が震える、動作がぎごちない。

そのほかにも、楽しくて、実は切実なことがいっぱい書かれています。

何と微笑ましい、なんと素直な文章なんでしょう。ユーモアをまじえて、ご自分の既往症などもあっけらかんと書いている。いつも明るく、みんなに愛されているXさんらしい「メル友募集中」のご案内でした。

ぜひ、メル友になりたーい。[手(パー)]

「地域サロン」には、愛らしい紳士、淑女がいっぱい。みんな「お手本」にしたい方々ばかりです。


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マイナンバー制度・参議院審議 [マイナンバー制度]

5月24日(日)

マイナンバー、内閣委員会

まだ施行されてもいないのに、「マイナンバー制度」は、拡大利用の改正法案が出て、参議院内閣委員会での審議に入っている。

衆議院の方はすでに可決している。5月14日衆議院・内閣委員会で審議入り。14日、15日などに質問(6時間くらいやる)こうして衆議院は2Ⅰ日に一気に採決→可決となった。

参議院でも一気に今国会で決めてしまおうと必死だ。

ただいま参議院審議の真っ最中。5月26日、28日、6月2日と内閣委員会で政党別の質疑、参考人質疑などを経て、6月4日に内閣委員会で採決、そのあと直近の本会議で可決に持っていく予定、とか。

※しかし、衆議院でもそうだったが、「マイナンバー法」について、国会議員そのものも詳細を知っている人は少ない、と傍聴した人の感想メール。「わが選挙区から出ている人が委員会メンバーにいた。居眠りしていた」の感想が面白かったから、いずれご紹介したい。

自治体は追従

行政が、個人の情報をまとめて管理するマイナンバー制度は、国が費用を交付するから自治体は従うだけ。安心して制度を整える、といっていますが、どうやら自治体の持ち出しも相当出てくるようです。

6月議会でも、各自治体は補正予算で10月5日の(国民一人ひとりへの)「番号付番」スタートに向け、仕組みの構築に急ピッチです。

自治体は、遅れている仕組みの構築に精いっぱいで、しっかりとこれを監視する装置である「個人情報保護審議会」を機能させておくことに、気が回らない。

各自治体内での個人情報の利用は、それぞれの自治体の個人情報保護条例の規定や事務ごとの規定によるとされていますが、近隣を含めて、こういった作業と並行してシステムの構築を進行させているとは、とても思えません。

「ドロ縄式」に個人情報、いや、それ以前に個人情報審議会は、(お飾り)程度にしか扱われていないのでは、と考えてしまいます。

こんなに急いでいいの? そういっても、10月には番号通知、来年1月には共通番号カード(希望者へ)の交付、2017年には名寄せされ、ビッグデータ(BD)がネットワークに乗せられるかもしれない。

国会の慌ただしさ同様、地方自治体もドタバタ急がせられている。

今回の6月議会で、各自治体は関連予算を補正予算で挙げ、システム構築を進ませ(られ)る予定。国から予算をもらい、急いで間に合わせているのが自治体のせいいっぱいだ。

補正予算書とは、別に一般質問でこの問題を通告している私は、さてさて、どう進めたら、と思い悩んでいる。


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それは議会の怠慢 [議会]

5月23日(土)

「国×地方」学習会

22日は所属する「自治体議員政策情報センター」(虹と緑)の今年2回目の学習会。2月初めにもありましたが、この時私はひどい胃腸炎にやられていまして欠席。今年初めて参加する会となりました。

昨日も、北海道や九州の議員をはじめ、関西からもたくさんの(主に市民派)議員が集まり、情報交換や、省庁から招いた職員から最新政策の説明を受けたりしました。午前10時から午後4時までしたが、超つめこみで、あっという間に時間が過ぎました。どれだけ頭に残っているか・・・。

会場は、国会議事堂裏の衆議院第1議員会館地下の会議室。会議室を借りるには国会議員の紹介が必要で、毎回いろんな国会議員にお世話になるのですが、昨日は、管直人さん。あいさつに少しだけ顔を出してくださいましたが、相変わらず気さくな雰囲気。

議会は裁判所と同じ

午前10時から11時半までは、新人議員に向けての講演と鼎談。

はじめに、もと逗子市長(現・地域公共人材開発機構専務理事)の冨野暉一郎氏の講演「議会は民主主義に不可欠の機関」30分。

20日の(日経グローカルの)片山善博氏の講演も「議会の役割」だった。この日の富野氏の講演も議会についてです。片山氏と、少し切り口が違った。議会は民主主義に不可欠な機関だと、新人議員に力強く訴える。

政務活動費の不正使用のはてに号泣会見、低レベルのヤジなど、とんでもない場面ばかり露呈する地方議会は、「議会不要論」まで生み出しているが、議会はぜったいに必要な装置だ。

富野氏は、「最近の議会は、議案可決機関じゃないのか。議会が行政をコントロールしなければいけない」という。裁判所を思い出してみてくれ。裁判所で、判決したことに裁判所は責任を持つ。「決める」ということでは議会も同じ。何を決めたかが大事。決めたことを忘れてもらっては困る。

自身が元首長だった。だけど、「議会は否決する勇気を持て」という。しっかりと修正案を出す。そのために担当部局を使う。議員は、首長に比べれば、圧倒的に情報不足であるが、市民にとって存在感のある議会になるためには、市民の声を徹底的に聴くことだ。

議会は決定する機関だ。執行に責任を持つのは首長だが、議会は決めたことに責任を持つ。議決にいたるまでのプロセスに、どう力を発揮できるか、それを大事にする。

とてもいい話だった。元首長だった人が、否決すること、修正することに躊躇するなといっていた。おもしろかった。

3人の元市長の鼎談

その後、富野氏を入れて元市長3人の鼎談。

富野暉一郎(元逗子市長)×福嶋浩彦氏(元我孫子市長)×上原公子氏(元国立市長)。

福嶋さんは、この「自治体議員政策情報センター」の前センター長、民主党政権の終わりに消費者庁長官になったのでセンター長を降板した。この後任になったのが、上原公子さんだ。

お二人とも議員を経験して首長になった人だった。徹底して議会の役割を説く。福嶋さんは、議決責任を持てないのは、しっかり決めてないからだ。議員がどれだけ(あとあとの)責任を持てる議決か、だ。

富野さんは、「議会基本条例を、どこでもいいとこどりで作るが、ただの議会運営条例みたいなもの。議会基本条例は、議会が持つ権利(権限)と、義務を自覚する条例でなければならない。」

「それは議会の怠慢!」

そのあと、質問を受けるというので、真っ先に手を挙げて質問した。

「宮代町議会は、3月議会で当初予算を否決した。主な要因がエアコン設置についてと思った首長が、エアコン予算だけ減額修正して、中1日置いて修正案を出した。議会は修正案を承認して、執行の滞りを避けた。ところが、首長は6月議会で、たった2か月前減額修正したエアコン予算を盛り返した補正予算を出してきた。テクニックの問題になってきた。これをどう考えたらいいのか」と。

福嶋さんが真っ先に反応。「それは議会の怠慢! なぜ、3月議会で議会が修正案を出さなかったのか。首長の修正案だけで議会が修正しなかった」と。富田さんも同じように「議会は何していたのか。3月議会は閉会しているので、もちろん一議不再議ではない。私は議会に対してぜひ修正しろといつもいう。しっかり修正案を出して議会が決めておかなかったからだ」と。

う~ン、言われてしまった。参加していた2期目の議員からは、(新人議員と思われたのか)「財政負担が、この後どう推移するのか、シミュレーショングラフを出したらいいのよ」と指導されたり・・。

歯に衣を着せぬのが、ここのいいところ。タジタジでした。

外に、木更津市議会、小金井市議会など、現状をうったえながら質問していた。ところ変われば悩みも変わる。(議案を提案しては撤回)を3回繰り返す議会もある。へぇ~。

※6月議会を直前に控えたこの時期、一日おきくらい学習会、視察などを入れている。忙しいが、しっかり収穫して、6月議会に臨みたい。


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世界森林認証 [まちづくり]

5月22日(金)

宮崎県・諸塚村

諸塚村は、今年の統一地方選挙で一躍有名になった。40年ぶりに村長選挙が実施された村、ということで。山間にある人口1800人の村は、村政と直結した独特の自治公民館制度を発展させ、村長選挙をすることの政争を避けてきた村です。

40年前の村長選挙は投票率98%。村を真っ二つにした戦いになった。集落に入る道などには見張り番が立ち、実力行使などもあったという。村の山間部と中心部の地域対立などを背景とした政争は、親族をも分裂させるほど激しかった。

「これでは村はダメになる」との危機感から、それ以後村長選挙はやらないことにしたのだそうです。

選挙の代わりに村民の意志を反映される方法として「自治公民館制度」をとり、16の公民館区から上がってくる村民の意見、要望は、月例の公民館長会議で検討されるという仕組みです。

「無投票でも別に不自然だと思わなかった」と村民は言ってきた。

しかし、近年、この村でも「選挙をして、候補者の主張を聴きたい」という声が出始めた。「このままでは村の維持が危ない」という人が増えてきたらしい。

統一選挙後半戦に、2人の候補者が立候補しました。ひとりは東京の大学を中退後、ヨーロッパ生活を経て帰村した42歳。もう一人は元副村長の64歳。

90%を超す投票率の選挙だった。結果は64歳の圧勝。42歳の候補者は「完敗です。勝負にならなかったです」と謙虚。それがこの村のルールだから、かもしれない。

生意気にも対立候補になった人は、波を立てずに、これから村を支えていくことが大事。そうでなければ「この村を出ていけ」という村八分の空気が漂ってしまう。小さい村こそ、そうやって暮らしていくのがルールなのだ。

世界森林認証

世界には、色々な認証制度があるものだ。それが知名度が高くても、そうでなくても活用し、村を活性化させるのに有効です。

諸塚村は、実は、ほかにも有名なことがたくさんある。「自然」を満喫するプログラムは目白押しだ。。

かつて、宮代町の「まちづくり探検隊」の私たちが、山形県・長岡市の「巨木まつり」を取材し、報告したように、地方に合って地方を売り出すには「自然の恵み」を目いっぱいPRすることだ。「都会にはない」「うらやましい」を、限りなく引き出す。それが「過疎」の村を売り出すセオリー。

そう言えば、諸塚村のお隣、椎葉村では、何年か前「過疎サミット」を開催したが、あれはまだやっているのだろうか。神話の村々が連なる、宮崎県山間部、また行ってみたい村です。


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