対決色薄いが [選挙]

4月5日(日)

統一地方選前期戦がスタートして今日が3日目。全部で9日間ある訴え期間も、当事者たちにとっては「あっ」という間に過ぎていってしまうことでしょう。

県知事、県議会議員、政令指定都市の市議など大規模選挙が先ですが、ここではどうやら対決色が薄いようです。確かな野党と自ら宣言している共産党が対立候補を出せば、対決選挙の様相を呈するという構図をどこでも描けるわけでもなく、(やや)大きい野党の民主党が自民党と相乗りとなると、対決色どころか、無礼な言い方をする選挙民は「もう、(相乗りの方の)当確が出ているよ」とささやいている始末だという。

しかし、埼玉県の前哨戦は、対決色がなんとか出た。県知事自身が、今回は自民と線を引き、圧倒的に自民党が多い県議会の中で、民主系の知事与党をつくろうとしたからです。

宮代町でもそんな感じですが、他の選挙区ではもっと鮮明に出ているところもあります。自民対「せんたく」。「せんたく」とは、県知事との連携をアピールしようという候補者たち。

県知事とのツーショットポスターを用いている。知事にしてみれば、これまではっきりとした与党を持たなかったのを、今回は自身の4期目出馬に備えてか、顔と名前を貸し出すことによって、何人でもいいから味方を当選させたい意向。

一方、候補者のほうも自民に対抗するには、「県知事と太いパイプがあるんですよ」といえる効果はぜひとも期待したいし、あらゆるセリフに活用したいようです。

圧倒的な人海にめまい

ご当地、宮代町はどちらの候補者も力強い方なので、私のようなものに出番はないので、単なる傍観者となっておりますが、この選挙期間中、気になっている選挙区が2つあり、陣中見舞に出かけている。

2つの選挙区ともパイプさえない純然たる「無所属市民派」です。どちらの選挙区も、物量、人海ともに勝負にならない差を見せつけられているのが現実です。

広い選挙区の中のポスター掲示板に、初日一日かけて貼っていく。手分けして作業していると、相手陣営の巨大な出陣式に出くわす。

こっちは、2人で細々と(相手陣営に見つからなければいいがと)ポスターを貼っていると、「いよー、そっちはまだポスター貼りおわってないの!」と声かけられてしまう。(あわわ、見つかった)「いやー、そちらの応援団があまり立派なので足がすくんでしまいましたー」と冗談を返してその場から立ち去る。

ただ、巨大な選対本部は、義理での顔出しも結構あるようなのです。大物応援は、あっちこっちにとびまわり30分と滞在しない人たちなのだ。出陣式が済むと次の選対に移動してしまう。駐車場係がそっと耳打ちする。「なぁーに、このうち一生懸命なのが何人いるか、意外と少ないかもよ」

いや、いや、そう聞いても人海作戦というのは、人心を圧倒する。「力が強い方に票を入れようかな」となるかも。

どちらを選ぶにしても、有権者の「確かな目」が不可欠なのです。

少なくとも、昨日「維新の党」を除名になったアイドル議員のようなオソマツ議員を選ばないでほしい。かのアイドル議員、除名になっても「議員辞職はしません」といっている。

一度味わった〈特別待遇〉の味は忘れられない。昨日までテキトーにやっていたお姉さんが、代議士になった途端、国会に入ると、衛視が直立不動で敬礼する夢の世界なのだ。

衆議院議員1人に公設秘書、文書、交通費、滞在費など年間合計1億円以上が使われる勘定なのだ。4年間居座れば、4億円が無駄遣いされる。

選んでしまった方が悪い。


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