謙譲語を忘れた日本人 [日常]

4月14日(火)

テレビのニュースで

昨夜のニュースで気になったことがあります。どこかの高校の数学教師が、小学生をホテルに連れ込んでお金を払い、わいせつ行為に及んだ、と言うもの。

これに、勤務先の高校の校長が謝罪会見。「数学を教えていただいています。副担任です。部活では野球部を熱心に指導していらっしゃると聞いています」と。

なんて非常識な校長だ。気が動転していたとしても(校長なら動転するな!)、自分の身内の教員を、それも破廉恥な罪を犯したものを「いらっしゃる」という尊敬語を使ったのだ。[むかっ(怒り)][あせあせ(飛び散る汗)][たらーっ(汗)]ばっかじゃなかろうか。

最近、とても気になるが、謙譲語がなっていない職場が多い。「私どもの教員が大変不適切なことをしでかしまして申し訳ありません。そのものは数学を教えています。部活は野球部を指導しています」と表現すべきでしょう。

接客や、営業など、民間の会社の職種によっては、徹底的にたたき込まれる言葉づかいです。が、身内主義の強い職場や狭い社会空間の職場では、誰も注意しないから美しい謙譲語など、とうの昔から使われていない。(常識中の常識、イロハのイですよ、それは)

丁寧な言葉を使う必要はないかもしれない。だけど、謙譲しなければならないケースだけは間違わないで。

話が苦手な人は、とりあえず、普通に「・・します」「教えています」と言えば間違いない。妙に緊張してとんでもない間違いをするくらいなら、普段からです、ます調で話せばいいのでは。

そういうこの私、普段から乱暴な言葉を使うし、タメ口もきく。だけど、場所と相手はわきまえているつもりです。

少なくとも、「社長さんが申したこと」「議員が申されたように」とか、「うちの社長がおっしゃっていました」とか、とんでもない失礼な言葉遣いは、心してしないように、と思っています。

ビジネスで

ビジネス用語で一番難しいのは、尊敬語と謙譲語の使い分けです。ごっちゃにしたらなおおかしい。「社長が申されたように」は、明らかな間違い。「言う」の謙譲語「申す」に敬語をつけちゃって「申される」にしても、失礼この上ない。


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