7課から10課へ機構改革ー宮代町役場 [行政]

1月10日(土)

 昨日は、午前9時から一部事務組合「久喜宮代衛生組合」議会の運営委員会、引き続いて10時から宮代町議会の会派別説明会と、綱渡りのスケジュール。

 「久喜宮代・・」の久喜側の議員たちは「早く終わらせないと、宮代さん、間にあわないね」などと気を使ってくれる。「大丈夫ですから、宮代のことはほっといてください」なんて冗談言いながら30分ほどで終了。

「なに? 宮代さん、全協だって?」と久喜議員が言うのを「違う、会派別説明会を全員集めてやるの」と答える。久喜議員「全協(議会全員協議会)とどこが違うの?」といわれて私は「傍聴者がいるかどう かの違いだね。傍聴は、まだマズイってことじゃないの」と混ぜ返す。(この頃、多いんですよね、この形式)

 北風の中を文字通り〝吹っ飛んで”帰り、途中、家に立ち寄り、外に出ちゃった猫を家に入れて、また吹っ飛んで役場へ。この間15分。我ながら速い。[わーい(嬉しい顔)]

組織改編(くくりがわかりやすくなった)

説明会の全容は〈27年度から取り入れたい役場内の組織改編〉。

これまで7課体制だったのが10課体制になります。これまで総務政策課だったのが〇総務課、〇企画財政課にわかれ、総務課の中にあった年金・保険室は新たにできる市民課に。市民課は、防災、コミュニティー、環境(ゴミなど)といった市民生活のかかわりが深い所管が一つにくくられることになり、かなりわかりやすくなったと思います。

これまでは、総務課の中の市民協働室に行って、防災のことは町民生活課の中の安心安全室に行って、と役場の中を行ったり来たりということもあったわけで、すっきりした形になりそう。

子ども未来室の設置

子育て新体制に沿って、新たに「子ども・未来室」ができたのも、評価できる。これまでの福祉課は、児童福祉から障害者福祉から老人福祉~子育て支援まで一つの部署でやっていた。それが(子育て施策の中で切り離せない教育分野の一部も包括する形で)子育て推進部分が独立したのも現実的で機能的です。

※、これはまだ承認されているものではないです。あしからず

基本的な考え方

 組織改編にいたった基本的な考え方に、〇きめ細かく具体的な指示命令による事務効率の向上、〇職員の育成強化および能力向上の必要性を重視 〇行政課題の高度化により求められる管理職員の能力の更なる向上、〇指定管理などの公共施設管理や廃止にともなう事務事業の見直し  などがあるようです。

上記のものは当然といえば当然のことで、了解です。管理職もそうでない人も、男性も女性もそれなりに持っている特性を余すところなく発揮できる体制でなければ、住民の期待に沿うことが難しい時代です。

 そういう意味では、宮代町役場のように200人体制の役所は、でっかい役所と違い、全職員が見渡せるというメリットがある。

住民と永久に相いれない思考回路

 さて、そこでです。公共施設を民間(NPOも)委託することによる財政改革というが、実は住民や議会が考えるほど具体的に見えるものではない。

 これまで、宮代町は10の公共施設に指定管理者制度を導入し、民間委託に移行させた。そのたびに「職員が引き上げてくることで、かなりの費用が削減される。しかも民間のノウハウを活かすことでさらに使い勝手がよくなる」と民間委託≒〝いいことずくめ”に説明される。

 だけど、「それまで公共施設にいた職員は要らなくなって、本庁にかえってくる。その職員はどこに配属されて、どう変わるのか」というのが具体的にない。

 説明はいつも「国から降りてくる事業が高度化して、とにかく人手が足りないんです」と、引き揚げてきた職員はなんとなくどこかに吸収されているだけ。

 指定管理には委託料が新たに発生するわけだから「なんとなく本庁が吸収」では、役場が言う「指定管理にしたらすごい削減効果」なのか、住民にはピンとこない。いや、議会も実はピンと来ていない。

民間に委託したおかげで、(退職して自然減している)役場200人体制をキープできているという考えは、わかります。わかりますけど、見えない。どうも納得できない。

これは、行政と住民が、永遠に相いれない思考回路なのか。

 今回の進修館の指定管理者導入にしても、1900万円の削減効果が生まれるという。進修館の管理運営からの視点では、確かにそうだ。一人平均660万円の職員が3人引き上げれば、一人200万円くらいの民間人件費で賄う方が財政効率はいい。〈削減効果1900万円〉はわかる。

 だけど、職員は役場に戻っただけだ。役場の人件費は変わらない。委託料が増えただけだ、と住民は思う。

 この問題になると、いつも役場は言う「どうしてわかってくれないんですか。役場の仕事が高度化、複雑化しているんですヨ。人手はいくらあっても足りない」と。

ここが、永遠に埋まらない「川」でして…[ふらふら]。議会も立ち入っていない。

民間の会社ならどうだ。「社員3人分外注に出して経費が減った。社員3人キルよ」となる。厳しいようだが、これが正しい「削減効果」だ。


nice!(1)  コメント(0) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。