職員の提案で復活? [行政]
5月18日(水)
町長室に続いて、副町長室、教育長室も復活
本日午後、議会全員協議会。副町長、教育長の執務室設置報告で質問が集中しました.
なし崩し気味に復活した町長室のことは以前お伝えしましたが、これに続いて、副町長室、教育長室も復活しました。
約10年間オープンスペースにあった机
宮代町は、住民投票により合併協議から脱退した平成16年ころ、公共改革の一環として町長室などの個室をなくした。つまり、町長、副町長、教育長は、他の職員と同じオープンスペースに机を置き、町民からの見通しをよくした。次の町長たち特別職も、これを踏襲してきた。※もちろん、来客用には、ちゃんと応接室がある。
ところが、(現)榎本町長になって、町長室が復活した。「あれっ、いつの間に?」という感じでなし崩し気味だった。が、このたび、新しく就任した副町長、教育長もオウンスペースを得ることになった。
誰の意見で?
全員協議会における議員の「誰の考えで設置したのか」との質問に、総務課長は「職員が提案して、町長が判断した」と答えた。
その理由は「職員が、税の滞納のこととか、町民のプライバシーに関することや、人事のことなどを、町長や副町長とはなすとき、オープンではまずい。守秘義務を守るためにも個室になった執務室が必要と(職員が)思ったから」と。
そうですか?
それは違うと思う。税の滞納だとか、町民のプライバシーのことだとかは、むしろ担当課の職員が対応するときに課せられた守秘義務だ。職員は仕事上知り得た町民のプライバシー、デリケートな問題を慎重に取り扱わなければならない、というのは当然だ。そのため、丁寧に取り扱う相談室など個室が必須だ。
しかし、町長や副町長のところへいくのは、報告や決裁をもらいに行く段階だ。個人名やプライバシーといった微妙な事務が、この時点でいちいちブラックボックスに入っちゃうことなんてありえないのではないか、、と思う。それとも、この町は、そういうところから町長、副町長がっ立ち入るのか・・。
職員のほうから、「特別職の身分の人には、執務室が必要」と提案したというのも、(ホントかな)と思っちゃった。まぁ、偉い人が視界にちらちらするよりは個室におさまってくれた方が、のびのび仕事ができるってことはあるかもしれないけど。
いずれにしても、議員の多くは、納得した顔をしていなかった・・・。
ポジションにふさわしい個室が
要するに、要職にある人が、それぞれそのポジションにふさわしい個室が与えられたってことナンです。どの自治体もそうだ、といわれればそうですが・・、
宮代町がめざした見通しのいい町政は、なにげに、なし崩し気味に元に戻り、≪曇りガラス≫を通すことになってきている。
変えることが難しいのは、議会だって同じ
私が提案した、日本国中あまりない(一般質問を1時間たちっぱなしでやる)ことを見直そう、というのも、「オレは立っているのは平気だけどなー」とか「年寄りだと思われるからオレは立ってやりたい」という声にゆずった感じだったが(とりあえず)論議のテーブルに乗った。
で、結論は、ずっと立ってやっても、座ってやっても,それぞれの自由ということで落ち着いた。私が提案したのは、耐久レースの問題ではなく、あくまで資料を見やすく、次の質問の準備に、ということだったんだけど・・・。まっ、いいか。
スマホで子育て!? [子育て支援]
5月18日(水)
いないいないばぁ
「いないいないばぁ」のような、赤ちゃんをあやす表現は世代を超え、国を越え、世界中にあります。ところが、この頃では、スマホに、この種のアプリがあって、これにタッチしている子どもが多くいるのだそうです。
「いないいないばぁ」とやるあの動作は、8か月から1年くらいの乳幼児の脳の発達と関係しているそうです。
「それは目の前からいなくなった」「あった!」という動作から「いつもある、なじみのもの」を探すという安心感、警戒心を持つという、人見知りなどとも関係して、この時期、生涯の基礎となる愛着を形成していくのだそうです。「ばぁ!」とちゃんと出てくることは目先の喜びではない、重要なことです。
この「いないいないばぁ」のアプリが、スマホにいっぱいあって、これを見させておく親が若い世代に多いのだと聞いてびっくりしました。子どもにとって、画像をとおしてみている作業は安心感にはつながりません。
「鬼から電話」
これとは別に、アプリによる(しつけ)(脅し)に「鬼から電話」があります。まさに、自分からは叱る言葉、教える言葉を多く持ち合わせていない親が、豊富なアプリに頼っている社会を映し出しています。
スマホの画面からは、怖い顔と怖い言葉が出てきて、一瞬で固まってしまう乳幼児もいます。
1から2歳の子どもにとっては、トラウマに近い体験になります。怖いだけでなく、自分を守ってくれるはずの親から見せられるのですから、表情に現れなくても「虐待」に近い体験をしているかもしれません。
親は、深く考えないで、忙しさをしのぐために「鬼からでんわ」アプリを見せる。すると、ダダをこねていた赤ちゃんや幼児がピタッとぐずるのをやめる。(あら、けっこう効き目がある。お友達にも教えてあげよう)と広げる。
20代の親の半数がこれを知っている、使ったことがあるとアンケートに答えている。
日常の中で、不機嫌、不安、不信感、寝起きの悪さなどは、乳幼児には普通にあるもの。その中で、親は微妙な変化を見なければなりません。そういった経験から親の方も成長するわけですから。
スマホにはすごい反応
そりゃー、子どもはすごい能力があり、スマホの扱いなどもあっという間に覚えます。「今の子はすごいね。スマホやパソコンをどんどん覚えていくね」という、大人の驚きは本当にわかります。
しかし、日本小児科医会は、警鐘を鳴らし、全国の小児科開業医にポスターを配り「スマホ育児の危険性」に対して啓発活動をスタートさせました。生身の人間が、目を見て、口から言葉をだし、体に触れていくしか子育ての基本は無い、のだと。
私は、こういったスマホ育児の現実に関心が薄かったのですが、ある方から進められ本を読み、調査をするうちに、「ひどい人体実験のせかいだ」と思うようになりました。「ぜひ、議会でも取り上げて」とおっしゃるのを受けて、6月議会では一般質問も出しました。