スマホで子育て!? [子育て支援]
5月18日(水)
いないいないばぁ
「いないいないばぁ」のような、赤ちゃんをあやす表現は世代を超え、国を越え、世界中にあります。ところが、この頃では、スマホに、この種のアプリがあって、これにタッチしている子どもが多くいるのだそうです。
「いないいないばぁ」とやるあの動作は、8か月から1年くらいの乳幼児の脳の発達と関係しているそうです。
「それは目の前からいなくなった」「あった!」という動作から「いつもある、なじみのもの」を探すという安心感、警戒心を持つという、人見知りなどとも関係して、この時期、生涯の基礎となる愛着を形成していくのだそうです。「ばぁ!」とちゃんと出てくることは目先の喜びではない、重要なことです。
この「いないいないばぁ」のアプリが、スマホにいっぱいあって、これを見させておく親が若い世代に多いのだと聞いてびっくりしました。子どもにとって、画像をとおしてみている作業は安心感にはつながりません。
「鬼から電話」
これとは別に、アプリによる(しつけ)(脅し)に「鬼から電話」があります。まさに、自分からは叱る言葉、教える言葉を多く持ち合わせていない親が、豊富なアプリに頼っている社会を映し出しています。
スマホの画面からは、怖い顔と怖い言葉が出てきて、一瞬で固まってしまう乳幼児もいます。
1から2歳の子どもにとっては、トラウマに近い体験になります。怖いだけでなく、自分を守ってくれるはずの親から見せられるのですから、表情に現れなくても「虐待」に近い体験をしているかもしれません。
親は、深く考えないで、忙しさをしのぐために「鬼からでんわ」アプリを見せる。すると、ダダをこねていた赤ちゃんや幼児がピタッとぐずるのをやめる。(あら、けっこう効き目がある。お友達にも教えてあげよう)と広げる。
20代の親の半数がこれを知っている、使ったことがあるとアンケートに答えている。
日常の中で、不機嫌、不安、不信感、寝起きの悪さなどは、乳幼児には普通にあるもの。その中で、親は微妙な変化を見なければなりません。そういった経験から親の方も成長するわけですから。
スマホにはすごい反応
そりゃー、子どもはすごい能力があり、スマホの扱いなどもあっという間に覚えます。「今の子はすごいね。スマホやパソコンをどんどん覚えていくね」という、大人の驚きは本当にわかります。
しかし、日本小児科医会は、警鐘を鳴らし、全国の小児科開業医にポスターを配り「スマホ育児の危険性」に対して啓発活動をスタートさせました。生身の人間が、目を見て、口から言葉をだし、体に触れていくしか子育ての基本は無い、のだと。
私は、こういったスマホ育児の現実に関心が薄かったのですが、ある方から進められ本を読み、調査をするうちに、「ひどい人体実験のせかいだ」と思うようになりました。「ぜひ、議会でも取り上げて」とおっしゃるのを受けて、6月議会では一般質問も出しました。
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