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東埼玉資源環境組合のイージーゴーイング [ごみ行政]

建設費162億円の第2清掃工場

4月27日は、「地方政治改革ネット」の月例会でした。このときの勉強は、越谷市議が持ってきた「東埼玉資源環境組合」の新しい焼却炉のこと。春日部市の財政白書じゃないけど、よその行政仕事が(ザツなので、失礼)気になる。

東埼玉資源環境組合」は、越谷市、草加市、三郷市、八潮市、吉川市、松伏町の5市1町、87万人(36万世帯)から排出されるごみを処理している、巨大施設だということは以前お伝えしました。

第1工場には全国に例を見ない800トンという巨大焼却炉があります。炉は、ヨーロッパ宮殿風をうたい文句に、展望台からの眺めを喧伝しています。越谷市増林というところにあり、車窓から遠く宮殿風の要塞が見えます。

297トンの第2工場計画は着工直前

処理能力日量800トンの巨大炉での焼却処理では間に合わない!! 今度は、草加市のほうに第2清掃工場の計画があり、都市計画の変更に伴う環境アセスも順調に進んでいます。297トンという規模も決まっています。「機種は?メーカーは?」と、組合の職員に聞いたら「それはまだ」だそうです。しかし、まったく論議もされずアセス実施に向けた住民説明会が進んでいるということは、もう7割がた準備は終わり、着工まで秒読みということだと思います。処理能力日量297トン規模の元になったのは、単純なシミュレーションで、2016年には807トンの焼却ごみが出るという論拠だけです。

山積みの問題を取り残し・・・

ちょっと聞いただけで、問題はたくさんあると思いました。

まず、「一部事務組合議会」がまったく機能していない。5市1町からセレクトされた議員の、ものすごく高い報酬が「雲の上」感を強め、議論なし議会に拍車をかけている。

83万人もいるのに、危機感を持つ住民が少ない(大規模だから見えないということも)。一番のネックになるのが、焼却炉を含むごみ処理の用地だけど、宮殿風の第一工場のとき、それほど周辺地域が騒がなかった。住民は、どれだけお金がかかろうが、目の前から家庭ごみが速やかに消えてくれればいいということです。

焼却炉の業務運転管理は、メーカーである「日立造船」の子会社(株)日進サービスに丸投げ。いきおい委託会社の「言いなり状態」。ここの技術者が「この炉はいっぱいいっぱいですよ」の提言をすれば「なるほど」と、鵜呑み。メーカー技術者主導の運営管理のようです。

職員は、相当数いるが、4~5年で移動するからわからないという(ていうか、移動するから、出向しているいる間だけこなそうという意識だけ)、プロパーの職員がいない(責任を持って進める職員はいない、ということ)。現業職員の意識はどうなのか、議会はヒアリングしたのだろうか。委託会社以上、せめて同等の知識を持とうともしていない職員のようだ。9割が越谷市の職員。

費用の垂れ流しに無関心。混合焼却による炉の消耗に関心がない。何でも燃やすという方法を選んだゆえ、炉のメンテナンスに相当費用がかかっている。住民は、住民不在の行政に「監査請求」を出してもいいくらいだ。あるいは思考が働かない「雲の上」議会のセレブ議会に解散請求か!!(一部事務組合議会って解散請求できるんだっけ? もし、できるんだったらやったらいい。)

ごみを減らすという選択肢は、始めからない?

世の中の流れに取り残され、ごみは減らせるという選択肢は用意していないのです。 大規模なるがゆえに、市民の環境意識も、危機感を持った市民派議員の声も届かなくなっている。     

ここは、首長たちが理事になっている。だから議会、理事会の2大権力だ。       私は余計なお世話の提言をした。「中からではテコでも動かない。地域を越えたネットワークや、マスコミで揺さぶらなければダメなんじゃない?」 いいえ、本当は、工場周辺の住民が危機感を持つことが大切なんですけど。

さっそく、「東埼玉資源環境組合」に電話を掛けて、ちょっとした基本的質問をしました。とたんに、閉鎖的な職員の声に出くわしました。敏感に反応するのが、他組合の職員の問合せ、マスコミの問合せ、のようだ。よその町の1住民ですといったら、丁寧になった。

何も追求しない議会とはちがう圧力を、現場に仕掛けられるか、このまま不発に終わるか・・・。

※ 第2工場はいらない、と訴えている議員・市民も、失礼ながら持っている情報が薄い。久喜・宮代地域で、15年も前に、実施しようとした「黒松の葉」の(やにの)ダイオキシン等調査。これを、最近やった。いったい、なにを検出しようとしたのか、目的がいまいちわからない。調査をして、かえって説得性を欠くということだってあるんですよ。もうちょっと有効な手を打たなければ、周辺住民をも動かせない。

※ 比較的分別が進んでいる草加市と、(例えば)八潮市が、一部事務組合を脱退し、あらたな組合をつくるという選択肢も、実はある。そして、第2工場を仮につくるとしても、その半分の規模にする。時代にあった政策で、分別をさらに進めれば焼却炉にたよる行政から一歩進められる。草加市は、この秋、市議会議員選挙、この辺を丁寧に構想にすれば、選挙の【目玉】になるのでは・・。


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<サーマルリサイクル>は、言葉の誤り [ごみ行政]

4月13日(火)

リサイクルというのなら

行政、企業は、これまで燃やして熱・電力、燃えカスを溶融してスラグにする処理を、「サーマルリサイクル」と言ってきたが、そもそも誤りだと、「23区廃プラ焼却シンポジューム」で報告がありました。

東京23区の「23区廃プラ焼却の今後」で、「循環資源研究所」の村田徳治氏は「リサイクルであれば、<リサイクル率>が示されるべきだがそれはない。あれも出来る、これも出来るだけだ。誤った和製英語の典型」といいます。

「本来は、『サーマルリカバリー』と呼ばれるもので、ドイツなどでは、熱回収率が75パーセント以上でなければならない。日本では、電力などいくらで売れた、だけである。 本来、単位ごみ量あたりに換算した電力のデータであるべき。

廃プラを燃やすと、塩ビ、臭素系難燃剤、プラの添加物からの有害物質が出るのはもちろんだが、レアメタルは、失ってしまう。ばらばらでわけのわからない資源化をやっている。こうした状況では一体何をしているのか不信になる。サーマルリサイクル以前の問題だ」

「東埼玉資源化センター」

越谷地区5市1町「東埼玉資源化センター」では、あの800トンの巨大焼却炉では足りなくて、越谷レイクタウンの近くに、もう一つ、なんと700トン炉を建設する計画があるのだそうです。

ごみが多すぎて、処理量が大幅に増えたわけではない。それどころか、建設して4年目、阪神淡路大震災で出た、倒壊家屋の廃材の焼却を引き受けるくらい、焼却ごみが足らなかったこともある。最初は、新聞紙、ペットボトルなどすべて燃やせるごみで処理できました。「何でも燃やしてリサイクル」方式は、5市1町(越谷、草加、吉川、三郷、八潮、松伏町)85万人のごみを受け持つため、焼却炉は800トン必要だった?

この中間ごみ処理施設は、燃やした焼却残渣を溶融炉で溶かして、そのスラグは道路などの路盤剤として使うということだったが、<JIS>も取れないものは、<出口>がなく積まれたままなのです。電力も、費用対効果を考えたら、たいした売却額ではない。

久喜・宮代衛生組合議会などと比べたら、とんでもない高額な報酬が、それも短時間の議会開催で支払われる「東埼玉資源化」一部事務組合議会で、十分論議、研究されたものとも思えない。

よそごとながら、気にはなります。


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元気な菌床--久喜・宮代衛生組合 [ごみ行政]

HDMシステムに関心集まる

久喜・宮代衛生組合が、新しく始めた台所資源(厨芥ごみ)のHDMシステムは、昨年4月から投入量を増やしました。実証段階の日量1トンから4トンに増やしましたが、まったく支障は無く、菌が活発に働いています。あいかわらず、分解率95%、減容率は95~6%だそうです。投入しても増えないので見た目にはまったく風景が変わりません。

ゴミが減容する、においが無い、ということは首都圏だけでなく、住宅が迫る地域においては、不可欠の要因であり、一般廃棄物処理行政から注目を集め始めました。

処理コストがかからない、すぐ始められるということも注目の要素です。

昨日、「衛生組合を視察すると

ひさしぶりに『衛生組合』」に行きました。菌床(コロニー)を見学するのも、およそ8ヶ月ぶりです。コロニーは、元プラゴミを(1トンの)さいころ状に圧縮していた家屋に作られています。週4日収集された台所ごみが、日量で4トン投入されているのに、増えません。

家屋の扉は、開けっ放しですが、扉のところに行ってもそれほどにおいを感じません。水分も出ません。それどころか、夏場は散水して乾燥をある程度抑えるほどだそうです。

剪定枝と半々に混ぜて

衛生組合では、いくつかの方法で生ゴミの堆肥化を行っています。剪定枝の処理も10年ほど前から取り組み、熟成した堆肥を管内住民に堆肥1号として配布しております。

HDM方式の方も肥料として申請中

剪定枝堆肥と、コロニーから取り出したもの(月24㎥)を1:1で混ぜ、熟成させています。窒素、リン、カリウムの成分率が近いのだそうです。しかし、施用するとなると県の認証も取らなければならず、今申請中だそうです。PH(ペーハー)は、「大地の恵センター」(休止中)から出来た「大地くん」と同じくらい。住民へ配布、農家の施用までには、もうちょっと時間がかかるようです。

続々視察が

「久喜・宮代衛生組合」には、ただいま続々と視察が訪れています。鳥取県、東北のいくつかの自治体から、、、。

東京小金井市からは、最初、住民団体20人、活動団体「ゴミを考える会」22人、そして3回目は行政職員と、3回の視察団が訪問、並々ならぬ関心のようです。神奈川県逗子市でも2回いらしたそうな。また、宮城県のある町では、早速実証の取り組みが始まったとか、多治見市では多治見モデルの検討、と。

なにしろ初期投資が安い

何億円もするプラント建設の必要がありません。極端なこと言うと、屋根のある家屋があれば...。初期投資が少なく、ランニングコストが少ない。このシステムには複数のメリットがあります。

大きな投資をした全国の生ごみ処理は、多くの場合、畜産の糞尿処理との混合処理だったりしました。                       温度管理、臭気管理に多くの費用、神経を使いました。         全国にはシステムが破綻したところもたくさんあります。         しかし、公共団体というのは、採算ももちろん考えなくてはなりませんが、環境、ごみ処理という分野は、パイロット的に取り組まなくてはならない使命も持っているわけです。

衛生組合も、たくさんの視察に備え、あらたな資料を準備するといっています。

あったかい部屋で

昨日の視察は、前からアポを取り、午前中に伺うと連絡を入れていました。                                  途中で、宮代台の友人を一人誘い、二人で行きました。           午前中ということで、ある程度時間がわかっていたということもあったのでしょうが、研修させていただく会議室はあっためられていました。それにあったかいお茶もいただき、..。 寒風の中行った二人は、ご配慮に感謝しております。

「大地の恵堆肥化センター」稼動時には、微妙な温度管理も大変でした。外気が寒すぎても、暑すぎても醗酵温度に影響が出て。                               われわれ堆肥化委員会は、「大地の恵センター」の醗酵層を視察するたびに、体をすっぽり覆う防護服のようなものを着用しましたっけ。においが服に移るのを避けて。

この管理からも解放されたHDMの新システム、5トン(未満)のこの処理施設が、今後も支障なくいい働きをすることを期待しています。(新)久喜市において、いくつかのコロニーが分散されるのはいつでしょう。


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久喜合併で、久喜宮代衛生組合(一部事務組合)の今後は不透明 [ごみ行政]

久喜宮代衛生組合一般会計補正予算

昨日は、久喜宮代衛生組合の臨時議会でした。            久喜市の合併により、電算システムの統合保守、ネットワーク構築などのための経費が加算されるものです。

これは、久喜市の合併のためなので、これに要する負担金計1,040万5000円は久喜市側だけの支出で、宮代の負担はありません。 (久喜410万、鷲宮248万、栗橋206万、菖蒲176万の合算)。

だけど、(新)久喜市の合併作業は進んでも、一部事務組合で運営している鷲宮・栗橋衛生組合、菖蒲町環境センターと、久喜・宮代の合併作業は進んでいません。組合側の答弁によると、1市3町の分科会で今後進められていくと言うんですが…。

報奨金、許可などは久喜1市3町合併時に統合

資源ごみを回収している団体に差し上げている報奨金(久喜宮代で年間1,000万円弱)、それからいくつかの許可申請事務などは、合併時に久喜宮代方式に統合されるというのですが、その他のものは、まったく決まっていないようです。

一応、「久喜宮代」方式を基本とし、「久喜宮代衛生組合」を中央事務所にするというのですが、具体的には今後決めていくとだけ。    例えば、

〇条例は--「久喜宮代衛生組合」のものを(軸)に調整               〇負担金は--現状の内容に沿って、菖蒲、鷲宮、栗橋分は、(新)久喜市が負担、久喜宮代衛生組合の久喜分は、(新)久喜市が負担

と答弁。

じゃー、すべての情報が「久喜宮代衛生組合」に集約されるのか、との質問に                                        (答弁)「久喜宮代」に中央事務所といっても、広報、給与などの事務だけが中心。                                       じゃー、ごみ処理の一部事務組合は、「久喜宮代」に吸収合併ということか」の質問に                                          (答弁)あらたに統合ということだ。(と表現を慎重にした)

負担金、やり方などは、はっきり決まっていないのが正直なところなのでしょう。

まずは、「ごみ処理基本計画」を統合しなくちゃ

回収事業、施設新設・維持費などの年次計画、数値目標を「基本計画で統合」しなければならない、それを示さなくてはならないのではないかと思います。                                      いや、もっと考えれば、(新)久喜市<久喜市、鷲宮、栗橋、菖蒲>対宮代町という構図の中で、久喜宮代方式というのが現実的でないように思えます。  

いっそのこと、宮代町は、(新)久喜市に、ごみ処理業務を委託して、「久喜・宮代方式」を遂行していくことを考えたら?(半分本気です)

いずれにしても、焼却炉の周辺地域のことは、優先的に考えなければならない。  

 そこで、カギとなるのが、3つの焼却炉の耐久年数(残)だ。            平成13年に菖蒲環境センターが、平成12年に鷲宮・栗橋衛生組合が焼却炉の大改修を終えている。そして、久喜宮代の老朽炉の改修工事が行われたのが19年度。                       大改修後の耐用年数は一般的に10年から15年といわれる。  

 そろそろ新設炉のことを考えなくてはならない。当然、1市3町を対象とした統合【炉】だ。                                   統合された衛生組合(と呼ぶのかセンターと呼ぶのか)統合<新焼却炉>をどこに作るのかも、意識的に考えなければならない事柄になる。

今思っている以上に、面倒なことになるのではないだろうか…。


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焼却炉メーカーの2億円裏金とは無関係 [ごみ行政]

三機工業
三機工業は、三井系大手の焼却炉プラントメーカーです。
久喜・宮代衛生組合の1号炉(昭和50年竣工)、2号炉(昭和55年竣工)とも、この三機工業が受注しています。

 久喜・宮代衛生組合の炉は、建設から34年(1号炉)、29年(2号炉)と一般的に炉の寿命と言われている20年をはるかに超えています。
 H4年に、建て替え計画が浮上しました。
しかし、現在地周辺の住民の同意が得られず、新設炉建設とはならず今に至っています。
 にっちもさっちも行かなくなった組合は、古い炉を大改修することになりました。
 この大改修、その後の維持管理を請け負ったのも三機工業でした。
久喜・宮代の炉を一番よく知っているということで、随意契約でした。

そこに、今回の受注工作に裏金のニュース。
久喜・宮代衛生組合は、もちろんこの事件とは関係ないでしょう。
しかし、容認しがたい事件です。これまでの切っても切れない関係から、
組合はどう思っているのか、一般質問で聞いてみました。

新聞報道から
ー「三井系のプラントメーカー『三機工業』(東京1部上場)が2億円の裏金をつくっていたとして、東京国税局から所得隠しを指摘されていたことがわかった。
裏金2億円は、受注工作費として充てられたが、同社は使途をいっさい明かさなかったため使途秘匿金と認定され、40%の制裁課税も納めた。
 三機工業は、全国の自治体などから請け負ったゴミ処理施設、し尿処理施設などの工事の多くで、徳島市の電気工事会社を1次下請けとして工事を外注、同社に支払われた外注費の多くが水増しされ、裏金として三機工業に現金でキックバックされていたことが判明したという」ー

私は、確認の意味で、久喜・宮代は、この(キックバック-使途不明金)に関係していないか。
調査関係がないことを明言する必要がある。
容認しがたい不正のあった会社との業務提携、信頼関係をどう再構築するのかと、質問しました。

組合執行から、「関係ない、調査はした」との答弁をいただきました。
しかし
十分注意をしなければ、ならない問題です。

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生ごみ(台所資源)減容化施設拡張 [ごみ行政]

生ごみ(台所資源)減容化コロニーを拡張
久喜・宮代衛生組合は、昨年10月から、台所資源ごみを投入して99%減容する、菌床(コロニー)を、実証稼動しています。
これまで生ごみ投入しても、コロニーの全体量は増えていません。
つまり、菌が活発に働き、食い尽くす状態です

ランニングコストがかかりすぎるのが悩みの種だった、これまでの「大地のめぐみ堆肥化センター」に代わる生ごみ処理施設として、大きく形態を変えようとしています。

 久喜・宮代衛生組合は、4月から拡張する予定で、拡張工事をしてきました。

2問目で、このあらたな生ごみ処理施設について質問しました。

加納の質問[ダッシュ(走り出すさま)]

2、生ごみ減容化施設拡張について

(1)これまで、燃やすごみをいかに減らすかというところに、軸足を置いてきた。その軸に変わりはないというが、循環型⇒生ごみ消滅型に変更という軌道修正ではないか?

(2)消滅型で、ごみ処理基本計画にある資源化率(表記はリサイクル率)60%という数値目標が変わるのでは?

(3)HDMシステムが、土壌改良剤として問題ないということだが、菌を使っている以上、慎重に対応しなくてはならないと思うが?

(4)(目に見える循環)ということで、堆肥化協力地域の住民には、出来上がった堆肥を配布してきた。自分達が参画している実感が住民側にあった。今度の処理形体では、市民への還元が無くなって協力への説得力は低下しないか?

(5)認証を得た堆肥(大地のめぐみセンターで出来た「大地くん」)を施用し、実証に協力してくれた農業団体、作付け-販売まで協力してくれた団体への説明は済んだか。今後も関わってもらうのか?

(6)「大地のめぐみ堆肥化センター」のメンテナンスを止め、チップを入れ、いつでも稼動可能な状態にしておくというが、どんな場合に備えてか。
(HDMシステムの拡張で、堆肥化センターは必要なくなるとうことになるが )

衛生組合答弁
(1)持続可能なごみ処理ということで、資源として生かす軸足に変わりはない。より生産コストの少ない方向性を模索している。

(2)変わらない。数値に変更はない。

(3)まったく問題ないと考える。HDM研究所から「影響はない」との答え。

(4)今年度(20年度)堆肥化協力地域には11トンの堆肥を配布することが出来た。
 HDMシステムにおいても、コロニーから取り出した「堆肥」は、熟成時間をとることにより堆肥になる。認証についても得られる予定である。ごみ処理計画にある堆肥化施設の管内分散化についても検討できる。

(5)農業団体には、これからも協力いただく。

(6)「大地の恵み堆肥化センター」の一部を使い、菌床で出来た堆肥を熟成させ、2次醗酵させる。また、出来た堆肥の後選別の設備も使う。本体は、3月末まで運転し、その後停止する。

ごみ処理の3本柱は、①出来るだけ燃やす量を減らし、環境負荷を削減する。
②台所生ごみの全量堆肥化、③リサイクル率を上げ、最終処分を少なくする

ということですが、合併により3ヶ所のごみ処理中間施設を持つことになった(新)久喜市が、「久喜・宮代方式」を基本方針とし、どのように施設群を配置するか。
 大きくとらえることになっても、周辺地域への過去の負荷、還元施設の問題は誠実に考えてほしいものです。

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衛生組合の焼却炉 [ごみ行政]

久喜・宮代衛生組合議会会期は3月13日~3月26日
先週金曜日(3月13日)、衛生組合議会が開催されました。
衛生組合議会は、ごみ処理施設が並ぶ衛生組合事務棟の2F会議室で開かれます。

普通、こういった一部事務組合議会は、1日で終わるのですが、「久喜宮代衛生組合」議会は、2日間目いっぱい開催時間を取ります。

1日目の13日は、一般質問と21年度予算などの議案上程・説明
(一般質問締め切りは3/5)
2日目の26日は、予算など議案に対する質問、討論、採決となります。
(質問締め切り3/18)
13日~26日までは、調査日となります。

あらたな方向性を模索する時
私は、今回、大きくは7問、小項目で31項目の質問を出していました。
質問順は、1番目、宮代議会が忙しくなる前に出しておこうと、かなり準備を早めました。
質問から、浮かび上がった衛生組合を取り巻く事情、方向性について5日間にわたって報告します。

今日は、1問目をご紹介します。

加納の質問[ダッシュ(走り出すさま)]

1、プラスチックの混合焼却実験について
 去る12月3日、衛生組合は、分離処理をしているプラスチックを混ぜた焼却の実験をしたと聞いております。以下の質問をします。

(1)プラスチック混合焼却実験の目的は?
(2)投入するごみは、どのように用意したか?
(3)組成内容は?
(4)焼却実験時の排ガス測定の結果は?
(5)焼却実験時、炉内の温度は?
(6)温度から炉への影響をどのように考えるか?
(7)プラスチック改修の見直し点はあるか?
(8)分離回収・処理の方向性を修正するのか?

衛生組合の答弁
(1)当組合は、ダイオキシン等の発生抑制を目的とし、H6年10月からプラスチックごみを分離収集し、収集したプラ資源ごみは、燃料として、福島県大熊町の民間施設に燃料として売却してきました。
(分離処理することにより、老朽化した炉からのダイオキシン濃度は、当時の基準で10分の1、その後の基準値の190分の1まで減らすことが出来ました。 しかも、分離したプラごみは、1トン1000円で売却され、2000万円を越す売却益を得た年もありました)
 しかし、H18年から、福島県の民間施設との契約が切れ、リサイクルルートに乗らないプラごみは、他県に処理費を払い、処理してもらう事になりました。こういった処理をしてくれる処理施設もだんだん少なくなってくる傾向にあり、早急にあらたな処理を考える時期になっていました。そこで、老朽化して大改修をした炉で、焼却処理をした場合、の実験をすることにしました。

(2)投入するごみは、燃えるごみとして回収したごみに、プラの選別を委託している「ウイズ、ウエリスト」から選別してリサイクルルートの乗らないプラごみ5トンを搬入、混合焼却用のものを作りました。

(3)組成内容は、紙類、48,2%、ビニール・合成樹脂16,5%、木・竹・わら17,77%、
厨芥類9,2%、など(プラ混入については、プラスチック選別残渣5,050㎏〈1日あたりの排出量〉を投入攪拌したもの)。

(4) 〇排ガス中ダイオキシン 0,12ナノグラム(基準1) 
    〇飛灰中ダイオキシン  0,25ナノ    (同3)
    〇焼却灰中ダイオキシン 0,00099ナノ (同3)  などいずれも基準値クリア

(5)炉内温度は、通常ダイオキシン発生をクリアする800~900度であるが、実験時は1000度を超えた。 2150キロカロリーという高カロリーであった。

(6)焼却炉に負担がかかる。 耐用年数に影響。

(7)洗浄することにより、リサイクルルートに乗せられるプラ資源を増やす。
  4月の「衛生組合だより」で周知する。

(8)どのくらいの混入率なら、炉に負担をかけないか調査するために、21年度は4回の混合燃焼実験を予定し、予算に載せた。
 4月から、分類の認知度の低かった、長靴、スリッパ、サンダル、スニーカーなどを「燃やせるごみ」に入れる周知をする。
これは、焼却量全体の4%にあたる。

プラごみの処理形体は、15年ぶりに大きく変更される

以上が、加納の1問目の答弁でした。
私の質問から、プラごみの受け入れ先がなくなっている現状(現在は、鹿沼市に処理費用を払って焼却してもらっている)、リサイクルルートに乗せるプラを増やなくてはならない。一方、大改修後の焼却炉(2号炉)へのプラ投入で炉に負担が増すことが懸念される。などが新たな課題として浮かび上がってきました。
「プラごみ」の処理形体は大きく変わることになります。
住民のみなさまは、プラごみは、依然「サーマル燃料」として売却していると思っている。徹底した周知が必要。

問題は、久喜エリア3ヶ所の焼却炉
合併協議が進んでいる久喜・鷲宮・栗橋・菖蒲には、3ヶ所の「ごみ処理施設」があり、それぞれ焼却炉を持っています。このいずれの炉も耐用年数が残り少ないことが、私の7問目の質問でわかりました。

[ダッシュ(走り出すさま)]加納の質問

(問)7、久喜・宮代衛生組合、鷲宮・栗橋衛生センター、菖蒲環境センターの、それぞれの炉の耐用年数を示して下さい。

衛生組合の答弁
(答弁) 菖蒲環境センターの炉は、H12年に大改修、鷲宮・栗橋衛生センターの炉はH13年大改修をした。改修後の焼却炉の耐用年数は、通常10年~15年が耐用年数といわれている。両焼却炉も耐用年数は、残り少ないと考える。

※ 久喜市、宮代町が別々の合併枠になったとしても、久喜・宮代衛生組合は存続し、 久喜合併エリアの3つのごみ処理施設は、「久喜・宮代方式」を基本方針とすることが、11月26日の「久喜市枠1市3町合併協議会」で確認しています。

ということは、混合焼却により、耐用年数が少なくなる「久喜・宮代」の焼却炉を含め、このエリア内に焼却炉の建て替えが、検討されること。
そしてそれは、3つのごみ処理施設を包括的に考えた焼却炉建設-ごみ処理形体になるであろう、ということが浮上してきました。
新焼却炉の建設用地の問題、跡地の問題も同時に浮上することになる。

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