高齢者の低栄養 [学習会]

6月13日(月)

飽食の時代なのに

飽食の時代といわれて久しい。あいかわらずたくさんの食糧が捨てられていると思う。

そんな中で、高齢の方々の低栄養が心配されている。矛盾していないでしょうか。でも、現実のようです。

メタボを避けるばかりに

太っていることが成人病を発症しやすく、複数の病気を抱え込みやすい。高齢化の進む中、中高年になったころから、健康で長生きしたい、若い世代に迷惑をかけたくないという風潮が行き渡り、「メタボにだけはなりたくない」と、低栄養、低カロリー、小食の高齢者が増えているのだという。その心情はわかります。

しかし、元気なうちからあっさりしたものを食べ、低カロリーのものを選んでいるうちに筋力、骨の衰えや免疫力の低下を招いているのだそうです。さらにはこういった低栄養が認知症も招きやすく、体力がなくなっている現状は、要介護状態になりやすいのだそうです。

だとしたら、粗食や低カロリーはあまり意味がないのでは?

65歳以上の2,3割が低栄養

国内では現在、65歳以上の2~3割が低栄養の状態にあるという。中でも筋力、臓器などを形成するたんぱく質の不足が目立っている。

70歳を過ぎたらメタボの心配よりフレイル(心身の衰弱)やサルコペニア(筋力、筋肉の低下)に気をつける方がずっと大事なようです。

タンパク質は、体重60kgの男性で1日60g(肉・魚で300gくらい)を目標に取ったほうがいいそうです。

認知症発症率の差

九州大学院医学研究院の二宮利治教授が、福岡県久山町で17年間調査したところによると、住民の食事パターンと認知症の関係を検証した結果、大豆、牛乳、魚、肉、野菜、海藻を多めに食べる人ほど認知症の発症リスクは最大で4割減少するのだそうです。

脂っぽい食べ物はさける、肉は少しだけ、なんてもう考えない。食べたいものを食べたい気持ちのままに食べたほうがいいのではないでしょうか。


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