下水道会計認定せず・・・宮代町議会 [決算]

9月28日(水)

下水道会計決算・・・賛成少数で、不認定!

昨日、宮代町議会は22年度一般会計、特別会計の審議報告、討論、採決を行いました。一般会計には反対討論1、賛成討論1があり、賛成多数で認定されました。その他、国民健康保健、介護保健、後期高齢者医療保健に、いずれも共産党だけから討論がありました。しかし、最近は討論も少なく、何がどうだから賛成なのか、どこがどうダメだから反対なのか、分かりにくく、採決のための採決になっていると感じます。

その中で、今回は突然<不納欠損>として積年の「未済収入分」が出てきた「下水道特別会計」決算に(不納欠損のてんまつは20日の私のブログに記述してあります)、反対3、賛成2の討論がありました。採決の結果は、「不認定」。みやしろ議会では初めての出来事です。

断腸の思いで賛成?

反対討論3つは、これまで「滞納」「未済」として決算書に計上し、いずれ徴収できるもののように扱ったきた当局の隠蔽体質・無策を指摘し、とても容認できないから反対とするものでした。

これに対し、あくまで町長与党を自認する?新政クラブ2人からの賛成討論は、「断腸の思いで・・」とか「以下のことを指摘する」とか言うのみで、賛成したい中身は全くワケが分からないものだったのですが、聞き取れた理由の中に、「監査を通過したものだから・・」「職務上横領があったというわけではないので・・」というのがありました。

で、賛成はするが「2度とこのようなことがあってはならないと指摘し、賛成するものです」と結び、長く会議録に残るのもはばかられる内容でした。賛成は新政クラブ4人と、公明党2人の6人。その他7人が反対で、下水道会計は「不認定」となりました。

しかし、それで終わらず

実は、夕方議員のほとんどが出席した、ある人のお通夜の席で話しているのを聞くと、議会終了後2時くらいから5時くらいまで延々と「今後の対応策」を話し合っていたのだそうです。

これまで発見できなかった議会も責任がある。議会と執行の責任をどのように分担しようかということだったそうな。(はたしてそういう問題か?!)

近隣自治体ではどうか。「ふーっ、危ない、あぶない、うちもつっこまれるぞ」と思っている自治体、あるのでしょうか。


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下水道②・・・中川流域下水道で大きく黒字 [決算]

9月21日(水)

昨日審議された、宮代町下水道の過去の処理にはうんざりしましたが、広く視点を移してみますと広域の組合において、実は大きな黒字が生じていたことが、9月はじめ、「地方政治改革ネット」メンバーからML情報が出ていました。これについて、黒字の組合に所属している自治体は返還を要求し、赤字の組合に所属している自治体は、県内の流域処理組合の不均衡を是正し、負担の平準化を論議すべきとの意見が上がってきている。

中川流域下水道で49億円の黒字

H21年度から、行政の会計が公会計に移行するにあたって、(財)埼玉県下水道公社が精査したところによると、8つの流域(組合)で、合計207億円の黒字が出ることが分かりました。このうち、宮代町が構成市町に入っている「中川流域下水道」は49億円の黒字(志木市が試算した資料によると)が出たそうです。

宮代町は、さいたま市の一部(旧岩槻市)、春日部市、越谷市、草加市、八潮市、三郷市、松伏町、吉川市、宮代町、白岡町、蓮田市、幸手市、杉戸町、川口市(一部)、伊奈町の11市5町で、「中川流域下水道」で広域処理しています。処理費用として、H19年までトン当たり37円、H20年から32円払ってきています。

下水道費用は、将来につながるインフラ整備(財産)といえど、負担費用が高く、これを入れると、財政指針の「将来負担比率」が高くなるので、意識的にこれを抜いたほどです。

志木市は黒字分全額返還を要求

H22年7月、荒川右岸流域下水道に所属する志木市は、黒字分68億円を全額構成市町に返還するよう申し入れています。

これについては、昨年夏、(財)さいたま下水道公社から説明があったそうです。私は、先日町の財政担当に聞いています。担当は(個人的意見でしょうが)財政厳しき折、志木市の全額返還要求には理解を示し、中川流域も返還してほしいと言っていました。


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下水道・・・5年で受益者負担時効に!! [決算]

9月20日(火)

下水道整備されるも接続なし

宮代町の下水道整備が進む中、供用開始した管に接続しないで、または接続しても受益者負担金を納めない事例があり、町はこれを長い間、「滞納」「収入未済額」扱いにし、たくさんのケースを5年で時効にしてしまったことが明らかになりました。町は、これを22年度決算で初めて「不納欠損」として計上。その金額は合計約1,000万円にのぼります。

H17年には会議で検討されたが

17年2月の庁内「経営戦力会議」の会議録に、「このまま、受益者負担金の滞納者に対する取り組みがなされないでいると、都市計画法により時効が成立してしまう」「住民に対して責任が重い」「こうしている間にも、手を打たないと続々5年の時効を迎えてしまう。」とのやりとりがあったのが記録で残っています。

 しかし、これ以後もそのまま「収入未済」として計上して、(つまり、いずれ徴収できるもののように記載して)住民や議会の目から<もぐらせ>ていた。「不納欠損」扱いにできる【決算】の最終決定はトップだ。今日の決算委員会でも、「当時の担当というより、当時の管理者、トップの責任は大きい」との声がありました

・・・資料として提出された年度別徴収表をみると、H9年度くらいから、徴収できずに滞納・未済収入扱いにしていたものが、H16,17年ごろピークの金額になっている。もちろん多くが時効を迎えていたらしい。この後、徴収対策室を設置し、精力的に徴収に心血を注いだ経緯はあるのですが(宮代町の徴収率は県内トップクラスだ)下水道の収入未済は残っていった。その後も手を打ってこなかったのは、行政的に無作為の行為にあたります。

行政の継続性という視点を取れば、現町長にも十分なる説明責任が生じると思われます。

「経営戦略会議」は、この前年、住民投票により「合併」に「no」の決定が下り、町の経営を立て直す目的でH16年設置されました。「経営戦略会議」は、昨年「都市計画税」導入にも踏み切りました。が、一方ではこんな「手抜き」を放置していた・・・。

近隣で、こういった事例は? 実はあったそうです。やはり大きな金額が・・・。しかし、よそのことはよそのこと。

決算委員会は、5時に終わらず、波乱のやり取りが続いていました。議員からは「長野県のある自治体では、長を始め担当関係者は自らの給料から欠損分を補った例もある」と怒りの発言もあった。また、別の議員は「まぁ、いいじゃないの。職員も(不納欠損にした経緯を?)丁重に説明して、謙虚に反省してんだから」と物分りのいい態度でした。私は途中で退出した。

追記・・・結局、決算委員会は、7:30過ぎまでかかり、採決になったそうです。結果は、不認定とする議員7名、認定とする議員5名で否決。本会議でも、認定は委員長の分が増えても6:7⇒不認定は動かないでしょう。


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数字に見えない決算 [決算]

9月14日(水)

数字は、数十万円だけど

決算委員会の傍聴2日目。福祉部門の決算審議を傍聴。中でも<子育て支援担当室所管>のプロジェクト、「出会いサポート事業」つまり、庄司町長公約の【コンカツ】に少し質疑がありました。

思い出した質疑を書きます。数字は決算書が手元にないので、あくまでアバウトです。

議員「予算は約70万円だが、執行額は30数万円。どうして不要額が出たのか」 担当室長「結婚して宮代に3年住んでくれた夫婦に10万円差し上げる政策ですが、その分計上したのですが、該当者がいなかった分<不要額>が生じました」

まぁ、これはこれまでの推移、というか、この事業を拝見した時から「難しいな」と思っていたので、<さもありなん>と思ったのですが、数字が小さいので、あまり突っ込んだ質問もなかった。

私は、こういう事業は、予算、決算に表れる数字より、むしろ関わる職員の数など、人件費が問題といってきた。そこでこんな質問があった。

議員「この事業に、子育て支援室など、どれくらいの職員が出たのか」 子育て支援担当室長「子育て支援室から3人ほど、ほかに観光・商業担当から3人ほど出ました。 議員「時間は?」担当室長「朝、9時くらいから、終わる午後4時くらいまで関わりました」

つまり、人件費がかかる事業なのだ

前から言っているように、かなりの人件費がかかる。ついでに申し上げると、私は6月5日実施された第1回目の「婚カツ=田んぼで婚活」を見に行きました。担当室の子育て支援室、観光産業課の中の担当室、新しい村から社長以下スタッフ、連携して実施した「JTB」社員、それに県から職員など物々しい人員がそろっていました。おまけにオープニングでは町長が挨拶、町長を送り迎えする秘書まで動員されていた気がする。(昨年6月6日のブログをまだみていないけど)くどいようですが、予算よりここが大事な要素です。

議員の方々はどなたも現場には居合わせていなかったので、どんな感じかわからないかもしれません。こういう行事は、予算額より、現場の様子を見ることのほうが、よりわかり易いと思います。

この日は、男女21人ずつが参加し、そのうち、宮代町内在住は男性3人、女性は2人でした。参加費は一人7千円、一般的な「婚カツ」参加費より1,000円ほど安いし、「行政が噛んでいるのでのいいかな」と、春日部市から参加した40代の男性は言っていました。この「婚カツ」を常用しているという40代の男性、あとで「段取りが悪かった。窯焼きピザの出来上がりが遅かった」と言っていましたが、「いいところは、おばさんみたいな職員が、座を取り持ってくれた。女の子がなじんでいた」と。この、<座を取り持ったおばさんみたいな人>は、昨日の担当課の答え(動員数)にカウントされていた?。

「町がプランを練っては?」

議員の質問で、「東武動物公園やJTB、新しい村などが協力しているが、町が主体的に趣向を練ってみた方がいいのでは」というのがありました。担当室は「JTB、東武動物公園などのほうが、慣れているから」、みたいなことを言ったと思いますが・・・。

町が趣向を練る? とんでもない、こんな「費用対効果」のはっきりしない、人員動員が多い事業のプランを、町職員が(時間をかけて)趣向を練っているようじゃー、ダメですよ。あちこちの担当を持ちまわっている行政の職員が「男女の道」に長けているとは思えませんもの。そもそも、「出会い」「お見合いイベント」に、行政は実績がないんですよ、全国的に。ただ、公金と職員(話題性でメディアも)が使える、という強みがあるだけ、です。

「町」という公の機関が、男女の出会いを企画するリスクもあります。万一、トラブルになったら、町は主催者として責任を持たなくてはなりません。男女の間のこと、何が起こるかわかりません。まして、参加者の大半が町外の人々、十分な配慮が必要かもしれません。

あとで担当に質問

休憩になったところで、廊下で担当室長に聞きました。「結婚して宮代に3年住んでくれたカップルに10万円差し上げるというけど、3年経ってないから、22年度予算に(3組分?)計上したのおかしくないですか」 室長「申請したら差し上げる仕組みです」 私「じゃー、3年住まなかったら、返還してもらうんですか?」 室長「そうです」

あー、そうなんですか・・・・。う~ん、そうですか。(ここんところ、委員会でもっと聞いてほしかったナー)


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自治体の金庫 [決算]

9月13日(火)

昨晩は、きれいな中秋の名月。夜空を見る限り、秋の気配は十分なのに、日中はとにかく暑い。昨年もそうだった。暑さのため新米が白濁するなど被害が出たのだから昨年の方が暑かったのかもしれない。だけど、去年の暑さはもう忘れているから、今年の暑さに閉口しています。(暑さ寒さも彼岸まで)・・・もうチョット、です。

暑さを避け、外回りは、夕方4時から6時くらいまでにして、日中は屋内にいることにしています。午後は、昨日から始まった「決算委員会」を覘きました。

委員会の傍聴は、名簿に住所、氏名を書き、委員長の承諾を得、職員の誘導を待って、いつでも傍聴できるのですが、中で行われている質疑の区切りのいいところまで待たされる場合があります。議員が傍聴規程を作って、いつでも(本会議のように)傍聴できる久喜市議会と比べると、やや不便カナと感じますが、まぁ、気にならない程度です。

金庫の保守点検・・年間7万円

22年度決算の審議は、ただいま進行中なので、早まって色々申し上げることはないのですが、昨日質疑を聴いていて、「へぇー、そうなんだ」と、興味を持ったものがありました。

会計室所管のところの質疑・・・・議員「金庫保守点検委託料が69,069円あるが、これはどういうことをするのか」 所管答弁:「会計室の金庫です。昭和36年(50年前!!)に購入した金庫なので、委託して保守点検管理しながら使っています」 議員「今、性能のいい金庫がいくらでも買えそうな気がするが、買うとするといくらくらい?」 所管答弁「おそらく数百万するのでは」 議員「あっ、そう・・・・・」(じゃ、しかたないか・・カナ

この金庫は、会計室備え付けの金庫なのでしょう。油を差さないと扉の開け閉めにギィギィ音がする、ロートル金庫をいたわりながら使っている様子を想像してしまいます。

会計室では、ほかに証書などを入れる貸し金庫(借り上げ料・・年間25,200円)があるそうで、リスクの分散という意味もあるんでしょうか。

それにしても、年代物の金庫、保守点検しながら使うのと、あたらしいのを購入するのではどっちが得なんだろう、と考えました。「おそらく数百万」という業務用金庫、もしかしてもう少し安くて機能的なのが市場にでていないか・・・? 家に帰ってネットで検索してみると、30数万円~40万円くらいで、でっかくて重い(500kgくらいになるのは盗難防止の意味もあるのでしょう)金庫がある。こういうのではダメなのかしら。現金をどのくらい置いておくのか知らないけど、証書、印紙などは貸し金庫、研究の余地はありそうに思えます・・。

【12:10追記】※ 今日も10時から委員会傍聴へ。早速会計室長が私のところに。私「あっ、金庫のことですか?」 室長「ハイ、一つだけ。すいません。保守点検は3年に一度ですから。だから、1年間では2万円チョットです」 私「そうですか、すいません」・・というやり取りがありました。

以上、そういうわけで訂正部分あります。


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