家庭学習の手引き・・長野県富士見町 [教育]

10月30日(木)

全家庭に「家庭学習の手引き」

富士見町の教育の続きです。教育委員会は、家庭での学習の大切さを浸透させようと、保護者に対して、「家庭学習の手引き」を作り、配布しています。

「無料塾」が、学力の底上げを目標としているのと同じで、家庭学習も、教育の〝基本のキ”を(学校任せにしないで)家庭で(できること)に気をつけてもらうというもの。

26ページになるその冊子は、まず「なぜ、家庭学習が大事なのか」をけん引する中心人物・教育長のあいさつ〈勉強してhappyに〉で始まる。

次のページで〈保護者のみなさんへ〉。ここでなぜ、家庭学習が大事なのかをやさしい言葉で綴っています。

そのあとのページは、「小学校版」「中学校版」と、別々の編集になっています。これも、さらに細かく、小学1年生では、小学2年生では、3、4年生では、5、6年生では、と分けて、その時々に家庭でできることをわかりやすく伝えます。人によっては(そんなことわかっている)と思う人もありましょうし、人によっては(なるほど、あらためてそう思う)と基本に戻れる人もあると思います。

「中学校版」になると、(どうして?)にこたえる形で、丁寧に伝えています。↓

・・・中学校では、家庭学習をしてはいてもなかなか成果に結びついて行かないことがあるようです。なぜでしょうか?中学校での、家庭学習は、学校で学んだことの中の自分自身に足りないものを見つめなおす機会であり、必要だと思う内容を学習する時間です。宿題をやらされているという意識でやっていると学習が形式的になり、いくら時間を使っても身に付きません。また、日々の学校の授業にも生きてきません。・・・etc

本当に、読めば読むほど(そのとおり)と思えることが「手引き」として配布されているのです。これは親切だと思いました。

ワンポイントアドバイスも、いいですよ。「今日あった楽しかったことを書いて教えて」「音楽の時間に習った歌を聞かせてよ」「新聞やニュースで気になったことは何?」「新聞の中で、習った漢字をマーカーで塗ってみようヨ」なんて、家庭で楽しみながらできそうなこともいっぱい。

国が、競争の世の中、エリート教育に軸足を移している中、教育の平等や学ぶことの楽しさを地道に遂行し、それによって全体の底上げをしていこうとする、教育長の考え、町の基本的姿勢が伝わってきます。

子ども課の担当者は、「長野県はもう教育の県ではないですよ。秋田県や福井県など学力テストの上位は別の県に移っています」と、へりくだっておっしゃっていたけど、〝教育の県”の本旨はこういうことだと思います。

※ この年になっても、今更ながら、自分の子供時代に、なんてつまらない時間の使い方をしてきたんだろう。もっと落ち着いて学べたはず、物事をいっぱい吸収できた時代を、いい加減に過ごしてきちゃった。もったいないと思う。あの時もっと本を読んでいたら、もう少し上等な人間になれたかも、、と後悔したりします。


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教育の町・・長野県富士見町 [教育]

10月29日(水)

子育てから中学校卒業までを包括的に支援

先週訪問した富士見町の報告です。道で立ち話した方は、「富士見町視察に行ったんだって?なじみの町なんだよ。報告してよ」とおっしゃる。はい、わかりました。一部ですが、報告します。いい町ですねー。

南アルプスと、八ヶ岳の展望。特にこの時期は、黄金に輝くカラマツと、木々の赤い紅葉が美しい季節ですが、これはまた別の機会にお知らせします。

ひと言でいうと、子どもを地域や行政の仕組みで大きく支援する体制を整備している町でした。

教育委員会は、「子ども課」と、「生涯学習課」に分かれ、子ども課は、ふつうの役場でいえば、福祉課が担当する児童福祉、児童手当、保育園などの分野も所管するという仕組み。これは、異例と言えば異例。教育委員会にこれだけ権能を持たせるというのも町の特徴でしょう。

時代に合わせた取り組み

きっかけは、たくさんあって、そのどれもに対策を練っていくといった感じです。H23年度に学習指導要領の改訂に伴い、ゆとり教育からの転換。それにH26年度から開始が始まる、諏訪青陵高校による中高一貫教育。これにより、近隣の市町村では基礎学力の強化が課題になったそうです。

長野県といったら、一般的には「教育の県」という印象がありますが、担当者は「そうではありません。秋田県や福井県など日本海側の県が学力ランキングの上位を占める。強化を図ったところは結果に出ている。学力の底上げもしなければならないのが長野県です」と。

学力が遅れていたら、学校で辛いだろう、、というのが始まりで、教育委員会としていくつかの取り組みを掲げました。私たちの第一の関心、「無料塾」について、まずお知らせします。

無料塾

〇塾長ー町長  副塾長ー教育長

もちろん、有料の学習塾は富士見町にもある。しかし、無料塾の目指すものは、基礎学力をつける場という位置づけで、H24年度から始まった。「無料塾」で学ぶことにより、①知らないことを知る ②わからないことがわかるようになる ③できなかったことができるようになる という喜びを受講生に感じてもらい、同時に学習意欲を高める、事が目的です。

講師は、元教員などの学習支援ボランティア。夏休み夏期講習 7日間全9回対象3年生、秋季講座 H26年9月27日(土)~11月15日(土)全6回 対象3年生、水曜講座 通年 毎週水曜全27回 対象1,2年生 

内容ー英語、数学、国語の総復習。模試も実施する。

場所、第1~第3中学校 学習室、被服室を使用予定。学校には迷惑をかけない。(場所)を借りるだけ、という姿勢だそうです。

(講師募集)・同時に講師を町内広く募集しています。交通費だけ実費支給します。募集後、打ち合わせを含め、2回程度の研修を実施します。

(生徒募集)・富士見町内の中学校に在籍するもの。予定の講座に原則すべて参加でき、1年間学び続ける意思のあるものに限ります。

費用・無料。保険料、必要に応じて教材費は自己負担。

3年生は、過去問(題集)を使う。マンツーマンが基本。講師の先生の経験談。

「あの時、自分だってこうだったんだよ」という講師の経験談が効果を示しているという。わかりますねー、みんなで一緒に過ごした勉強の時間は、後になって暖かな思い出としてよみがえってくると思います。

明日は、全家庭向けに配布した「家庭学習の手引き」などの取り組みについてお知らせします。


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中学生「やばい」の意味は美味しい? [教育]

10月11日(土)

外国語活動発表会

昨日午後は、笠原小学校で行われた「宮代町外国語活動発表会」にお邪魔しました。百間中学校区の小学校と中学校の合同ということなので、笠原小学校には、東小、笠原小、百間中の児童(小6)、生徒(中2)が集まりました。公開ということで保護者の方の姿もちらほら。

英語.jpg

プログラムは、主催者あいさつなどのあと、〇白岡・宮代地区スピーチコンテスト代表生徒発表、〇ALTと一緒の活動、〇小学校の発表、〇中学校の発表 と続く。

その中で、ALTとの活動が面白かったです。

ALT(Mr.David 国はアメリカ?)の先生が日本語の書いてあるカードをもっている。≪五月雨≫など、日本語でも意味が深い単語を示す先生。「これは何と読む?」と言っても、手を上げるのは数名。先生が指名すると小さな声で「さみだれ」と答える。「意味は?」と聞くと誰も手を挙げてない。

先生は「台風みたいに勢いよく降るんじゃなく、2,3日しとしとずっと降り続いていて寒い」とか英語で説明していたけど、要するに外国の先生には「日本語って微妙で、美しい表現があるよ」と感じられるわけでしょう。

「英語も大事。それと同じように日本語も大事なんだよ」と言っていたけど、、。

ホント、こんなに自然や人生の機微をあらわす美しい言葉がある国って、あまりないんじゃないかと改めて感じましたヨ。

それにしても、みんなで発表するのは頑張るけど、一人で手を挙げるのには、あいかわらずシャイな生徒たち。発表会だからだったのかな。普段はもっと英語の会話が飛び交うのかな。

つぎに先生は「やばい」と書かれたカード。「What is meaning?」 数人が手を挙げた。「おいしい」。うん、美味しい時「やばいっす!」というもんね。でも先生、もうちょっと答えがほしかった。「ほかには?」誰かが「デンジャラス」

「すごい」ってのも。うん、これも先生の思った答えに近いかな。そんな顔していた。要するに英語のgreatって感じ?

最近、若者は「やばい」をいろんな意味に使い分ける。一番使うのが「おいしい!」時でしょうか。つぎに「すげー!」時に。それから「美しい」「かわいーい」ときも。変なヤツだ、という時「やばいヤツ」と言う。変すぎてイタいと感じるときもつかう。

ほかには、「危険」なときにもつかう。

「うしろめたい」時にも「やっちまった[ふらふら]」時にも。

Mr.davidは、何にでも使える「やばい」は、英語でいうとgreatのようにいろいろに使われるけど、もっと勝手に使われていると感じたんでしょう。

ちなみに、私がつかう「やばい!」は、根がドジなだけに「やっちまった・・[がく~(落胆した顔)]」「もう、ダメだぁ~[もうやだ~(悲しい顔)]」という時に思わず口を突いて出る。


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マークシート式テスト [教育]

9月25日(木)

マークシートでは論述力が育たない

新聞記事から・・・マークシートは複数の選択肢の中から選び、鉛筆で塗りつぶして回答するもの。これだと機械で一気に処理でき、採点ミスが少ないという。

大学入試センター、私立校・私立大学などで広く採用されている。

しかし、都教育委員会によると、都立高校入試では、来春、全都立高校の約1割にあたる20校で記述式を試験的に採用する予定という。変更点を記したリーフレットを中学校などに配って周知を図っている。

マークシート方式に対する批判は以前からある。「マーク(鉛筆で塗りつぶす)さえすれば偶然正解することもあり、本当の学力を見極められない」などの意見は根強い。

 文科省は学力指導要綱で、日本の子どもは「思考力・判断力・表現力等を問う読解力や記述式問題に課題がある」と指摘している。マークシート方式は、この課題に向き合っているとは言えない。

『反「ゆとり教育」奮戦記』などの著書で知られる数学者の桜美林大学・芳沢光雄教授は「マークシートでは今の日本の子どもたちに最も欠けている論述力が育たない」と主張する。

 その傍証として、日本数学会が2011年全国の大学生約6千人を対象に、基本的な数学力を調べた「大学生の数学基本調査」の結果を挙げる。

 「偶数と奇数を足すと必ず奇数になる」ことを証明する中学2年レベルの問題で、正答または準正答は、国公立最難関大では76.9%だったのに対して、私大の最難関大では27.8%にとどまった。「国公立の正答率が高いのは、2次試験で記述式テストがあるから。私大が採用するマークシート方式では論述力は育たないことがはっきりした」と指摘する。

同学会も大学側に「数学の入試問題はできるだけ記述式に」と提案した。

採点ミスによる不公平をなくすのがマークシート方式導入の最大の目的だが、芳沢教授は「むしろ不公平を助長する。ずるい解き方を知っている(必勝テクを知っている)受験生だけが得をする」と。

私立校でもマークシート方式を廃止するところが出ている。

 順天高校は今春の入試から、国英数のすべてで従来のマークシート方式から記述式に変更した。副校長は「本校の教育は生徒の考える力、応用力、論述力、技術力を鍛えること。入試だけ、これらの力を見ないのはおかしい」と理由を語る。

「複雑化する世界で、正解のない問題に取り組まなければならないケースも増えてきた。生徒たちにはそんな時、他の人を納得させ、より良い解を見出していく人物になってほしい」と。

まったく同意できる話です。安易な道、安易な道を選べば、いざという時にうまく対応できない。

安倍政権の目指す「強い日本」のためのエリート選りすぐり教育は、ダメな子供は切り捨てることになりそう。

教育は万人向けに、底上げをしなければならない。≪必勝テクだけで世の中渡っていける≫では、人間、心が豊かになれないと思う。

小学校の卒業式のとき、あんなに純粋に緊張していた子供たちが、たった8年後の成人式ではあまりにも幼く、(ひとと同じなら安心)とピース![手(チョキ)]しているのは、らくな方法を見つけるテクを覚えた大人になっているからだ。

 これは今に始まったことではない。昔の学生だった私など、根がナマケモノだから、選択問題は大好きだった。まぐれで当たることもあるし、どこかに必勝テクがありそうだから。(実につまらない子どもだったのですよ)

うわべの学力だけを大人が求めれば、子どものほうだって≪テクニック≫を身に付ける。だから教育が商品になる時代だ。

子どもの頃、昆虫や鳥や草木に、もっと親しんでいたらよかった。その頃の吸収力で。


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宮代町教育フォーラム2014から [教育]

9月2日(火)

フォーラム「宮代町の未来の教育を考える

8月30日(土)、宮代町立図書館において、教育フォーラム2014「宮代町の未来の教育を考える~みやしろの子どもは宮代みんなで育てる~」が開催されました。

これは3部構成で、①これまで進められてきた「学校再編計画」審議のワーキンググループ別の報告 ②基調講演「グローカル化時代の学校づくり・地域づくり」講演者…共栄大学教育学部教授・藤田英典氏 ③パネルディスカッション

この中で、②基調講演「グローカル化時代の学校づくり・地域づくり」が、面白かったので、少しお伝えしたいと思います。

歪んだ危機のとらえ方と政治主導の改革

安倍政権が進めようとしている「教育改革」に対する「危機感」と、「なんとないイヤな感じ」に、しっかりと焦点を当てたお話に共感できるところが多かったし、何のてらいもなく教育的見地からさらりとお話される藤田先生に、好感度アップ、細胞が刺激されました。

「グローカル」といういわば新語を、ローカルの位置から生まれる課題をグローバルに思考する、あるいはグローバルな問題だけど、実はローカルに噛み砕いて取り込めばいいんだ、という示唆に富んだ流れに、(私個人はと、ことわるが)収穫が多かったのです。

安倍首相の「教育改革」は、まさに「富国強兵」の復古主義に逆戻りする政策であり、国家が強くなるために教育の分野を大きく取り入れ、それを改革することで強い日本をつくろうというものです。子どもそれぞれの幸せを補償するというより、「国家」のための教育だと感じています。

 藤田教授は、それを歪んだ危機感をあおって、政治が介入する・・。あってはいけない構図が着々と出来上がっていくとお話された。すなわち、

、「いじめ、不登校、校内暴力、少年犯罪、自殺」という事象を取り上げ、「危機に瀕する我が国の教育」と危機感をあおる。こういったことを理性的に整理するよりは、≪放置できない問題≫≪何とかしなければならない問題≫として改革推進に利用し、心情的、道義的に正当化してうったえる。

、個人を尊重しすぎて「公」を軽視する傾向にあったからだ、として新保守主義、国家主義的改革を進めようとしている。愛国心、規範意識の醸成のために教科書の統制→心・思想の統制へと導く恐れ。

3、行き過ぎた平等主義による子どもの個性・能力の軽視だった、として能力主義的な制度改革を取り入れようとしている。これは教育機会を制度の中で格差を作ることを目的としている。

、「これまでの教育システムが時代や社会の進展に取り残されつつある」として、安倍首相の目指す新保守主義、新自由主義、成果主義に重きを置いた制度改革を正当化しようとしている。

つまり、日本の教育がもう機能不全に陥っている。だから改革だと、心情的な煽り方をしていることに「危機感」をあらわしていらした。

これは、新しくも、改革的でもないのだ。まさに1960年代後半から始まった学歴主義・受験戦争・詰め込み教育に復古することであり、2014年~2019年まで進める?という「達成度テスト」が気がかりです。

初発の関心

先生は言う。「初発の関心・課題」を重要に考えなければならない。「初発の関心」「個人の尊厳」「機会均等」という教育基本法の理念を今こそ理解し、堅持しなければならない。

あたかも、いろいろに起こる事件、社会現象を「日本の教育システムが時代遅れだからだ」「機能不全に陥っているからだ」と主張し、国力優先・強者優先の改革を推し進め「富国強兵」政策という政治介入を深めている。

ーーーーーー

以上のようなことを、お話された。成績重視、教育の格差の拡大・・。危機感がなんとなく漂っている今、藤田先生の論理、分析は面白かったし、大いに同感するところです。

子供時代に感じた自分とは違った世界への興味、自然界への慈しみ、情緒や人と違った感情、そういった「人間にとって大事な養分」「キャパを広げる環境」こそ、今の日本に必要ではないか。

今それに反して、国は個を軽視した「富国強兵」、まるで国が豊かになれば個人も必ず豊かになれる、みたいな・・・。一方、自治体は、ともすれば(気づかないうちに、というべきか)教育を自治体アピールの商品にしている。

この「警鐘」とも思えた基調講演を、会場の方々は、どう受け止められたのか、少し気になります。私は、「基調講演」として、素晴らしかった、と思う。

会場には、(敬愛する知人でありますが)教育に関心があり、含蓄のある、白岡市の女性が来ていた。「「いいですよね、講演の内容」というと「そうですね」と相づち。それだけで、わたしは満ち足りた。


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中野区の教育委員会制度 [教育]

8月11日(月)

中野区の新しい仕組み

「全国政策研究会」1日目分科会「教育委員会制度の問題」では、多くのサジェスチョンをいただいたところですが、この中で、全国に先駆け「東京中野区の教育委員・準公選制度」にかかわった元議員の報告がありました。

彼女は、「自治体議員政策情報センター」のメンバーでもあり、当日のコメンテーターだったのですが、市民運動でいかにして教育委員の公選制を作ったかに時間を割きすぎた、新しい仕組みを紹介する時間がなかった、と昨日メール。

なるほど、基調となる「新制度の問題点」(教育行政学・埼玉大学准教授)に当然多くの時間が取られたので、15分という彼女の持ち時間では難しい。(半分しかできなかった)と思ったが早いか、すぐに取り残した部分はMLに載せてカバーする、というのが「政策情報センター」メンバーらしい。

さて、中野区。以下、ML文を抜粋して掲載

ーー 首長の教育委員選びを少しでも透明化するために、2004年、「教育委員候補者に係る人材推薦登録の仕組みに関する要綱」を制定しています。他薦、自薦で人材登録された候補者の自己PR文やテーマに対する文章をHPでも公開しています。どのような考え方の候補者なのか、区民にわかる仕組みになっています。

候補者と区長(首長)との意見交換会は誰でも傍聴することができるので、区長が候補者の考えだけでなく、、区長がどのような考えで教育委員を選ぼうとしているかがわかります。

私が議員のときは、(その制度をもとに)区長が選んできた候補者を一人は同意、一人は不同意にしたことがあります。議会の同意権は大きいと感じています。

市民に何も情報が伝わらず任意性で、密室で行われる教育委員会人事ならいらないと思います。

新制度に向けて

ーー中略ーー また、教育大綱作りへの市民参加のルール作り、首長が招集する≪総合教育会議≫の会議録の開示、傍聴制度、市民参加の仕組みを、条例や要綱で作ることが必要だと思います。中野区では「教育行政への区民参加条例」が、首長が勝手にできない≪縛り≫の一つになると思っています。その条例を基本に、総合教育会議の要綱づくりなどが今後の課題です。縛りの権限を持っているのが議会です。

首長の手案に議決がいらないとはいえ、勝手に大綱を定めることは現実的には難しいと思います。なんせ、議会は条例や予算の議決権を持っていますから。

首長の独走を防ぐために、「情報公開」や「市民参加」を教育委員選び、教育委員会、総合教育会議で可能になる仕組みづくりに頑張ることを願っています。--(部分)引用ここまで

安倍政権の復古主義に対抗するために

教育委員会の透明性に対して、ずっと先駆者であった中野区からの示唆です。教育を、安倍総理の目指す「富国強兵」策の道具にしてはならない。エリートだけを重用し、落ちこぼれを切り捨てるやり方は、遅かれ早かれ、社会を疲弊させることになります。生家や郷里を捨て、離れる子供たちを作ることにつながることで、苦戦している自治体がたくさんいるではないですか。

休息の雨

昨日・日曜日は、たまりにたまっていた睡眠不足、心身の疲れを取る1日になったようです。テレビっこの私は、どこにも出かけないで「テレビを見るぞ」と思っていましたが、眠れるわ、眠れるわ、ドラマもワイドショーもほとんど覚えてないほど、終日うとうとしていたようです。細胞が復活しました。

おまけに、もう一ついいことがありました。うちの猫サブが6日ぶりに帰ってきたのです。「おまえ、生きていたのー!」 

今朝はもういない・・。でも、器量が悪い、性格が悪い、情が深すぎるサブは、生きにくいだろう。また、帰ってくるのがわかったから、いいよ、行っといで。(実は、ずっと気が重かったけど、ほっとしました)


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かばった女児に暴行とは [教育]

7月3日(木)

小3をコントロールできない教室

今朝の東京新聞朝刊。愛知県の小学校で、いじめを受けていた同級生を見かねて「いじめるなら私をいじめろ」といった女児に殴るけるの暴力をふるった、との記事。驚いた。

6月3日、5時限目が終わった休み時間に起きた。いじめられている同級生を見かねて、「私を代わりにいじめろ」とかばった女児に対して、「いじめてもいいんだってー」と2人の児童が押さえつけ、一人がとび蹴りするなどの暴力を働いた、ということです。

6時限目が始まり、授業に来た担任は騒動を知った。止めようとしたが担任の前でも暴力は続いたという。で、担任は「出血など、目に見えるけがはないようだ」と女子児童を保健室に連れていったり、保護者に知らせたりせず、学年主任には報告したという。

学校長は「子どもが担任の指示に従わないなど、学級運営の問題は感じていた。担任から相談はなく様子を見ていた。担任は経験が浅く、学校の管理責任が問われる重大な問題だと考えられなかった」と言っている。

学級崩壊に新卒教諭!

この問題には、びっくりすることが多かった。まず、近ごろの子供の中に(友達がいじめられているのをかばい)「いじめるなら私をいじめて」と言える勇気のある女子児童がいたこと。本当にえらい。思っていても行動できない子が多いというのに。こういう子がちゃんと胸を張って生きていけるような教育現場が増えてほしい。

次にびっくりしたのは、小学校3年生で、すでに教師の制御不能になっている教室。小学校の低学年だ。いくら元気だといっても指導力があればいくらでも伸びていける年頃ではないか。子供たちは発展途上だ。指導力さえあればどんどん良くなるはずだ。

さらにびっくりしたのは、こんな崩壊している教室に、大学を出たばかりの教員(23歳)を担任にし、適切な指導もしないで様子を見ていたという学校長。

女子児童は、6月下旬に登校を再開したという。悪いことは悪い、ときちんと(自分の考えを)言える子が育ってほしい。

子供は大人の、いや、社会の姿を見ている。子どもたちが見る鏡が普通でないのです。

そこに映っている光景を見て、(黙っていた方が得)(自分には関係ない)と思ってしまう醜い姿にだけはなってもらいたくない。


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あたらしい校舎 [教育]

4月13日(日)

ピカピカの学校

11日金曜日、春日部市の東中学校を訪問しました。訪問というより、例の普通教室のエアコン予算に関して「議会だより」に載せる写真が必要だったので、撮らせていただくのが目的です。

春日部市で唯一、エアコンが入っている春日部市立東中学校は、西武デパートの先の橋を庄和方面に向かって、渡ってすぐ右側にありました。

すべてがリニューアルした学校です。門も校舎も庭もすべて新品でした。

東中学校1.jpg

東中学校2.jpg

↑広い靴脱ぎ場。校舎は正方形に並んでいて、真ん中に中庭があり、どの教室からも中庭を見下ろせます。

先に、春日部市の教育委員会に電話で依頼していたので、学校を訪ねた時には、東中の教頭先生が案内してくださいました。

落成から1年半しかたっていない校舎の中はピカピカ。床も滑るようです。

普通教室に入ってみますと、天上にはめ込まれたエアコン。スイッチは黒板の横。家庭用のエアコンと違い、大きな本体が見えるわけではありません。そして静かな教室。

トイレを見せていただきました。清潔で新しいトイレ。電灯のつけっぱなしはありません。センサーで人が近づけば灯りがつく仕掛けです。

「いいですね、こんなに何もかも新品の学校で勉強できるなんて」といいましたら、教頭先生「おかげさまで幸せです。でも、前はどこもかしこも雨漏りで、トイレなんてひどかったんです」とおっしゃっていました。そして「生徒数も増えています。今600人。3年生は5クラスですが、1,2年生は6クラスずつです。あとは、成績も上がっていけば・・・」と。

写真のほうは、うまくいったかどうか、なにしろ私の腕でして・・・。


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エアコンを冬だけ使用する学校 [教育]

4月10日(木)

エアコン設置なるも

「議会だより」の編集真っ最中です。しんどい、しんどいといいながらも峠は越えました。あと残すのは14日、16日の編集作業だけ。今月末は連休に入るのでかなり前に印刷会社に渡さなければ、月末に自治会、区長会に納品されません。

 ご承知のように3月議会は、中3と小1だけのエアコン設置予算に議論がさく裂した議会。その模様を町民の皆様に詳しく知らせるため、当「議会だより」は、補正予算審議を「特集記事」にしました。

記事につける写真は、エアコンが入っている教室がいい。どこかにないか・・・。春日部市の公立小中学校で、唯一エアコンを設置したという東中学の教室内の写真が手に入らないかということになりました。

かなりたくさんある小中学校のうち、この学校だけにエアコンが設置されたのはなぜか、確かめなければなりません。

 春日部市の教育委員会施設整備課に電話しました。そこでわかったことですが、東中学では校舎を新築することになり、その事業に付随して各教室にエアコンを整備した、ということです。25年1月に落成し、教室に設置されたエアコンを稼働させ、あったかい冬を過ごせたということです。

夏の使用なし

 しかしです!夏場の冷房用には使用していない、ということがわかりました。というのは、春日部市の他の小中学校にはエアコンが整備されていない。公平性を期するために夏場は使用しないことにした、と教育委員会は言います。冬季については、他の小中学校には(ストーブですが)暖房があるので、エアコンであっても使用差支えないというわけです。

やっぱり、教育の平等性というのは、配慮されなければならないのですね。

ということは、宮代町でも、同じ学校の中で、中3と小1の教室だけエアコンが稼働しているのは、どうなんだろう・・。子どもは「いいなぁ」と思いながらも我慢するけど、心で納得するのでしょうか。

その点が気がかりです。

※「議会だより」編集委員会を、午後4時半で早退し、夜6:30から開かれた「マイナンバー制度」の学習および報告会に出席しました。場所は渋谷区民会館。原宿駅から歩いて7、8分。最新鋭のファッションビルの間の、昭和チックな古いモルタル2階建て。この区民会館もアセットマネジメントでは「廃止」候補でしょうね。

空調のない寒い部屋も、熱い論議で気になりませんでした。「マイナンバー制度」の不安要素については、継続勉強中ですので、後日お知らせしたいと思います。


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スクールリーダー [教育]

3月29日(土)

スクールガード・春休み中も

スクールガードのKさん、学校が休みになってもきっちり歩いている。「春休み中だけですね。ゆっくりできるのは」というと、「いえ、今日は新入生のコースを見ているんですよ。学校が始まっちゃってからだとまごつくので」という。ああ、そうだったんですね、ただ歩いているのではなかった・・。

毎日、登下校すべてに目を行き届かせているKさん。スクールガードリーダーというのは、スクールガードの総括責任者みたいなものかしら。

保護者は感謝し、信頼しているし、子どもたちからも人気がある。学校であった事などを帰り道聞いてくれるからでしょう。

いつかの下校時、みんなのランドセルを5個も持ってあげていた。たまに思いがけず甘くしてもらえるのは、子どもたちにとってうれしいに違いない。

また、始業式から忙しいですよ。今のうちにゆっくりしたり、ご旅行したりしたらいいのに。

宮代町の小学生は幸せ者だ。いつも見守ってもらっている。

桜の花は一分咲き。一分咲きの見ごろも、二分咲きの見ごろも、満開も、当たり前だけど、1年に1回しかない。毎日が見ごろ。


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