家庭学習の手引き・・長野県富士見町 [教育]

10月30日(木)

全家庭に「家庭学習の手引き」

富士見町の教育の続きです。教育委員会は、家庭での学習の大切さを浸透させようと、保護者に対して、「家庭学習の手引き」を作り、配布しています。

「無料塾」が、学力の底上げを目標としているのと同じで、家庭学習も、教育の〝基本のキ”を(学校任せにしないで)家庭で(できること)に気をつけてもらうというもの。

26ページになるその冊子は、まず「なぜ、家庭学習が大事なのか」をけん引する中心人物・教育長のあいさつ〈勉強してhappyに〉で始まる。

次のページで〈保護者のみなさんへ〉。ここでなぜ、家庭学習が大事なのかをやさしい言葉で綴っています。

そのあとのページは、「小学校版」「中学校版」と、別々の編集になっています。これも、さらに細かく、小学1年生では、小学2年生では、3、4年生では、5、6年生では、と分けて、その時々に家庭でできることをわかりやすく伝えます。人によっては(そんなことわかっている)と思う人もありましょうし、人によっては(なるほど、あらためてそう思う)と基本に戻れる人もあると思います。

「中学校版」になると、(どうして?)にこたえる形で、丁寧に伝えています。↓

・・・中学校では、家庭学習をしてはいてもなかなか成果に結びついて行かないことがあるようです。なぜでしょうか?中学校での、家庭学習は、学校で学んだことの中の自分自身に足りないものを見つめなおす機会であり、必要だと思う内容を学習する時間です。宿題をやらされているという意識でやっていると学習が形式的になり、いくら時間を使っても身に付きません。また、日々の学校の授業にも生きてきません。・・・etc

本当に、読めば読むほど(そのとおり)と思えることが「手引き」として配布されているのです。これは親切だと思いました。

ワンポイントアドバイスも、いいですよ。「今日あった楽しかったことを書いて教えて」「音楽の時間に習った歌を聞かせてよ」「新聞やニュースで気になったことは何?」「新聞の中で、習った漢字をマーカーで塗ってみようヨ」なんて、家庭で楽しみながらできそうなこともいっぱい。

国が、競争の世の中、エリート教育に軸足を移している中、教育の平等や学ぶことの楽しさを地道に遂行し、それによって全体の底上げをしていこうとする、教育長の考え、町の基本的姿勢が伝わってきます。

子ども課の担当者は、「長野県はもう教育の県ではないですよ。秋田県や福井県など学力テストの上位は別の県に移っています」と、へりくだっておっしゃっていたけど、〝教育の県”の本旨はこういうことだと思います。

※ この年になっても、今更ながら、自分の子供時代に、なんてつまらない時間の使い方をしてきたんだろう。もっと落ち着いて学べたはず、物事をいっぱい吸収できた時代を、いい加減に過ごしてきちゃった。もったいないと思う。あの時もっと本を読んでいたら、もう少し上等な人間になれたかも、、と後悔したりします。


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