案の定、帰宅難民大勢 [防災]

3月11日(金)

マグニチュード8.8

午後2時46分の地震の後、余震が続く。今まで経験したことがない揺れだった。午後6時を過ぎるころから、あちらこちらの被害が発表される。宮城、岩手、福島、茨城などは地震による被害、それにもまして大津波による被害が甚大だ。

東京の駅も映し出される。地下鉄全線、都内を走る電車、それに新幹線もすべてストップ。駅の周りに集まった人の波。帰宅難民と化した人々は、今夜どうするのだろう。

わが家でも、二女が都心の勤め先にいる。何回電話してもメールを打っても通じない。と、先ほど6時45分、本人からやっと電話。「元気。会社が明日に備えてホテルを取れというので、取れた。また連絡する」と。やれやれ、帰宅難民になっていなかった。ビルの10階の揺れはすごかったらしい。

※ しかし、家まで歩いて帰る同僚は、明け方まで歩いたと、後刻連絡が入った。

次に長女。まだ連絡が取れない。保育ママに生後5ヶ月の息子を預けて、千間台の職場にいる。北千住まで今日は帰れないだろう。気が気でないでしょうが、保育ママに一晩預けるほかないのでは・・・。職場の電話が通じにくい。フリースクールの子ども達を心配して、親御さんが連絡を入れているのかも知れない。こっちは遠慮して、もう少ししてから掛けてみよう。

妹は歩いて帰宅

つくばエクスプレスの『おおたかの森』で、仕事をしている妹。どうしたか気になり先ほど電話した。「『おおたかの森』から『新三郷』まで歩いたわよ。2時間半。今帰ったところ」と。

テレビでは、都内の帰宅難民に「出来るだけ動かないでください。帰宅は無理です」と呼びかけている。

地震災害は想定していたけど

これまで防災に対する備えは、阪神淡路大震災以来、徐々に広がっていたはずだ。しかし、テレビ画面から伝わってくる様子に動揺してしまう。阪神淡路の時は、明け方だった。家族はみんな家にいる時間だ。耐震力の弱い建築物は軒並み崩れて、家の中にいた家族の何人もが犠牲になった。

 今回は、家族がそれぞれ居場所が違う時間帯だ。災害のシミュレーションでは、関東都市圏の昼間の地震による「帰宅難民」についても想定はされていた。しかし、現実に起きてみると、乗り物すべてが止まった東京というビジネスエリアに、大量に出現した帰宅困難者のこれからの時間に落ち着かない。


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子ども救命士・・山形県村山市 [防災]

11月25日(木)

総務省・・・市町村の最新施策

総務省は、24日「全国市町村の活性化新規事例100事例(H22年度地域施策の動向)」として、提出1,508事例の中から象徴的、先進的な100事例を発表しました。市町村(政令市含む)1,727の中から申請したのは、87%の自治体でありました。これはS51年から毎年実施されているもので、今回の発表は、H20~H22までに開始された(開始される)モノです。

子ども救命士育成プロジェクト

山形県村山市(人口27,649人 財政規模約75億円)では、昨年度、小学生の保護者から「小学生に救急講習をしてほしい」という要望があったにもかかわらず、1年見送った。しかし、、救急講習は意識付けで大きく向上する、アメリカのシアトルではすでにやって効果が出ている、と小学生向けのプログラムを開発した。ライフサイクルの、より早い段階で救急講習を施すことによって、市の救命率の向上につなげげることが大きな目的である。

具体的内容

小学校3,5,6年の3学年を対象として「救命講習」を行う。小学校の先生と連携し、消防署の職員が「出前講習」する。時間も学年に合わせ、小学校3年「応急手当の目的と必要性」30分、5年生「簡単な怪我の手当て、救急車の呼び方」45分、6年生「心肺蘇生法、AEDの操作方法」45分などを内容とし、終了時には「子ども救命士認定証」を付与することでインセンティヴを高める。

想定した効果

市内8地域、8小学校の、小学3,5,6年生の全員の受講を目的とし、市内の小学校卒業生は全員「子ども救命士」の認定証を持っている、ことになる。

今後の課題・展開

今後の展開・子どもの講習受講向上から大人の講習率向上へとつなげたい。

今後の課題・1回限りでは忘れられる可能性もあり、常日頃から「救命の意識」の向上へ結びつけ、消防署と学校の連携が欠かせない。

★総事業費 50万円 だそうです。

※ 分野別に、先進的かつ印象深い事例が並んでいる中で、「子ども救命士」に興味を持ちました。そのベースには5年前に聞いた東京都板橋区の取り組みがあります。板橋区は中学生を対象とした「防災訓練」を実施しています。

当時、板橋区の防災を具体的かつ詳細なシステムにした、防災課長-鍵屋氏(今は他の部署ですが)の話を聞き、板橋区では中学生全員が「防災訓練」「救命講習」を受けていること、いざというとき家族はおろか地域のために十分に役立つ「地域の若い助っ人」を育てていることに大変感銘を受けました。鍵屋課長は「地域防災」の「カギ」をたくさん教えてくれたけど、子どものころから「人のために活躍する」意義は、大きいと思います。

その後(4年ほど前)、「宮代町の中学校でも、積極的な救急救命」の講習を施し、「認定証」を持つことの(波及する)効果」を教育委員会に訴えたけど、取り上げてもらえませんでした。

今回の事例は「小学生からの意識付け」の実施。この事例を聞いて、小さいときからの意識付けの大切さを思いました。また、教育委員会に行ってみよう。


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チリ地震対応で二転三転 石巻市 & 職級見直し撤回 [防災]

チリ地震

チリで起きた地震に伴う津波は、はるか離れた日本にも多大な影響をもたらしました。

大警報、警報、注意報が、断続的に出されましたが、この情報に従って非難した人は6%ほどだったとか。

気象庁は、過剰警戒だったと反省しています。            そんな中、宮城県石巻市の避難場所ではこんなことがあったそうです。ある小学校は避難場所に指定されていました。そこに避難した住民達に、今度は「この小学校は海まで500m、津波の大きさによっては危険地域になる、内陸の小学校に移動します」   ということで「やれやれ」と思っている避難民を4kmも再移動させたのだそうです。ご多分に漏れず、高齢者が多い町内会では、車などに分乗しての大移動に、体調を崩す人も出、本当にしんどい思いをした、と不満が続出したということです。

小学校の校舎は、耐震補強した4階建て校舎、津波が来ても問題なかった、という見解が後になって出されたのだとか。

職級見直し撤回

その同じ石巻市のことです。3月1日、市長は、新年度に実施する組織機構改革で、合併した6総合支所長を部長級から次長級に見直す方針を示していましたが、これを撤回し、現状どおり部長級にすることを市議会2月定例会本会議で明らかにしました。

部長級に戻した理由は、旧6町の「発言力の低下」と、誤解され、地域住民に不安を与えることを懸念したのだそうです。

議会全員協議会では、「唐突だ」との意見があったそうですが、合併前旧6町に設置した総合支所の役割が減り、徐々に本庁に機能が移るのではないかとの、不安不満には慎重に対処したということなのでしょう。


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防災クロスロード [防災]

分かれ道

クロスロード、つまり「分かれ道」となるような判断を強いられることがあります。大災害の時、あなたならどうする? あるいはみんなの意見をとっさにまとめるには?

クロスロード方式の作業は、大災害に直面した時、どのように対応すべきか、集団ではどうなるか、普段から意識付けしたり、想定しておくことだけでも違うなーと、思わせる有効なものでした。

1月24日、午前 9:00~12:00 「防災リーダー養成講座」

決められた日程の半分しか出られない「リーダー養成講座」、今回も終日取られてしまう「国際交流の集い」とダブった。                            でも、今回は出たい。それで、準備の方をやりくりしました。前日に購入しておいた食材を家で処理し、調理室に届けておく。調理室では、他のお料理作りの真っ最中ですからがガス台が空かないのが例年。私は午後にガス台を使うことにしました。これで、午前中に空き時間が出来、「防災リーダー養成講座」に参加する時間を確保。

参考になった「クロスロード」

15分遅れで、「防災リーダー・・講座」の方に合流できました。行ったとき「クロスロード」の説明が終わろうとしていました。私は3班に入りました。

クロスロード・・・問題提起の文章を読む

「あなたは市民です。大きな地震のため避難所(小学校の体育館)に行かなければならない。家族同然の飼い犬がいます。もも(ゴールデンリトリバー、めす3歳)を、つれていきますか?」

YES・・2人  NO・・2人 と分かれました。

YESの理由 ◎連れて行く。避難所に入れなかったら、近くに置く。  ◎連れて行く。混乱した中で、大型犬が野放しになることも問題。連れて行ってみんなで話し合う。(私の住む地域は3軒に1軒が犬を飼っている)

NOの理由 ◎災害時は、人間優先。 ◎避難所は不特定多数の人がいる。問題が複雑になる。あとで考えるべき。

話し合い後のメモ--- 「阪神淡路大震災」のときは浮上しなかった問題。しかし、ペットがいたから生きる力がわいたという人もいる。今、無視できない事柄である。普段からご近所のコミュニケーション、お付き合いが重要である。最近の避難所には、動物ボランティアもいる。

2番目の問題提起は、

「地震で自宅は半壊状態、家族そろって避難所へ行く。日頃の備えが幸いして(非常時持ち出し袋)には、水も食料も3日分はある。一方、避難所には水も食料もない人が多数。あなたは、自分のものをみんなに分けますか」

YES 3人  NO 1人

YESスの理由・・避難所に水・食料がある、無しに関わらず、とりあえず分け合う。水、食料は、比較的速く届く体制があると思う(期待する) 

NOの理由・・避難所に、水、食料が届かない状態のうちは持ち出し袋を開けない。かえって人間関係に亀裂が生じる。

話し合い後のメモ --- 普段以上に助け合いの精神が必要。こういうとき、普段以上に気持ちが高ぶって、普段は気にならないことでも、ぶつかったりする。支援品が届いた時なども、受付窓口になる、と言うことが、リーダーに求められている。

いやー、勉強になりました。「エーっ、どうして?」というような意見が出ることもあって、あらためて、(そうなんだ、多種多様な人間模様が現れるのが、災害時というものなんだ)、と納得しました。

瞬時の判断を迫られる時のために

このほかにも、4つの問題提起の文章が提示されました。すべて微妙にして重要なんですよ、これが。                  誰かが言っていた、、。「防」という字がつくことは、すべて人間がすることなんだ。そうかー。防犯、防災、人間の意識付けは常にしておくことが大事なんですね。

ほかの問題提起も、すべて悩ましい、そして微妙にすれちがう人間模様がありました。災害時、瞬時の判断を迫られた時のために、普段からの意識付けが必要なんです。


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