RSウイルス感染症・患者急増 [医療]
11月26日(水)
RSウイルス感染症・急増
終日雨で、相当寒く感じた今日(もう日付が変わったか・・)でした。当方の風邪は、ほとんど治っていますが、はなみずが止まりません。
ところで、ウイルス性の感染症が流行っているようです。
乳幼児を中心に感染する、RSウイルス感染症の患者報告数が首都圏で急増しています。11月10日から16日までの週の患者報告数(小児科定点医療機関)は、埼玉県で大幅に増え、前週比66%増という。千葉県(前週比54%)、東京都(前週比32%]でも軒並み増えており、報告が多かった自治体や保健所では、患者の発生動向を注視しています。
埼玉県によると、県内の定点医療機関からよせられた11月10日から16日までの1週間の患者数報告は、前週より90人多い226人で、幸手、本庄保健所管内で大きく増加したということです。年齢別では、4歳以下が90%以上。
幸手保健所管内といえば、宮代町も入っています。乳幼児だから、ことさら注意が必要です。
RSウイルス感染症とは
RSウイルス感染症は、乳児(1歳未満の赤ちゃん)が感染すると重症化する恐れがあります。2歳以上児や大人が感染しても、風邪のような症状でRSウイルス感染症とは気が付かずに乳児にうつしてしまうことがあります。保育園の年中以上児や大人も感染には十分に注意しなければならないと思います。
流行パターン
冬場に流行する感染症です。通常だと、12月にピークを迎え、年明けに徐々に減少し、3月頃に落ち着くという、流行パターンを示します。
報告数は、あくまでRSウイルスに感染した人で、症状が強く医療機関で受診した人の中で、RSウイルス感染の有無を検査された人だけの数字なので、実際にはこの何倍もの患者数、感染者数がいると思われます。
乳児の場合
RSウイルス感染症は大人に感染しても軽い症状で済みますが、赤ちゃんに感染すると重症化することが心配です。1歳未満の乳児の場合、インフルエンザよりも死亡数が多いというデータもあります。
生後1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ100%が、少なくとも1度は感染するといわれています。大人になっても何度もかかることはありますが、はじめて感染発症した場合は重くなりやすく、乳児、特に乳児期早期(生後数週間~数か月)に初感染した場合は細気管支炎、肺炎といった重篤な症状を引き起こすことがあります。
症状は、乾いた咳が見られます。発熱、はなみずが数日続き、熱は乳児の場合、38℃台が多く、39℃以上の高熱はまれです。生後1か月未満時の場合、診断が困難なことがあり、突然死につながる無呼吸発作にもつながります。
感染期間
ウイルス排泄期間が7~21日と長いため、感染が広がりやすいです。
保育園で気を付けること
保育園は、子どもを預けている保護者への支援も役割の一つです。RSウイルス感染症が疑われると思ったら、子どもの保護者に受診を勧めることが大切です。
保育士の方も、感染症の知識をしっかり持ち、また、今管内で流行しているということを踏まえ、保護者に伝えることも大事です。また、感染力が強いので、流行期間中の密な接触は控えるなども意識しておくことも大事かと思います。
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