首都圏で除染辞退 [放射能]
7月12日(土)
除染しても
福島原発事故で出た放射能汚染。空間放射線量が0.23μシーベルト以上の汚染状況重点地域では市町村が中心になって除染をしてきました。対象は岩手、宮城、福島、栃木、群馬、茨城、埼玉ですが、福島県は中間貯蔵施設への搬入が決まっています。が、他の県は処理方針が決まっていません。
そこで、除染しても置き場がない以上除染できず、(補助金が出るのですが)除染を辞退したという家が少なくとも3700戸もあるということがわかりました。
それはそうでしょう。除染した汚染土、ごみなどを家の周りに積んでおくのでは意味がない。また、家の周り、家の屋根などを除染したところでも裏山には手を付けられなかった地域では、また、数値が上がってきたという。
こんなことしながら、国の復興予算(20兆ともいわれる)は、残金が少なくなっているといいます。
公共事業をする余裕がないといいながら、防災に名を借りた膨大な公共事業費の垂れ流しです。
自然災害でどうなる
学術会議は、2012年、高レベルの放射性廃棄物は、取出し可能な場所で暫定的に保管し、その間に最終処分場の進め方で国民の合意をいるべきと報告していました。最終保管には、金属容器などなどにれる貯蔵を採用すれば数百年は持つ可能性もあるなどと言っていましたが、期間が長くなれば、地震などの自然災害の確立が高くなり管理が難しい、と指摘したということです。
バグフィルターで除去できる?
焼却炉に関心がある人たちは、廃棄物循環学会が言う「バグフィルターで99.99%除去できる」論に疑問符をもっていた。
放射性廃棄物を焼却するために作られた鮫川村の焼却施設は爆発事故を起こしましたが、政府によって隠されてきました。この焼却炉で燃やされた指定廃棄物の実証実験や宮古市の焼却炉での放射能汚染物質の焼却データから、バグフィルターで捕捉されているのは80%でしかなく、20%余は大気中に放出されている可能性が高いとの指摘がありました。
大気中に放出されている証拠の一つに、宮古市の焼却施設の風下にあたる宮古市役所のモニタリングポストの空間占領地が、焼却に合わせるように変動している点があります。
バグフィルターは万能ではない。それをわかっていて、99%などといった廃棄物自然循環学会(以前は廃棄物学会)は、環境省の廃棄物焼却政策を後押しする発表が幅を利かせる学会になっているのだそうです。
しかし、放射性廃棄物は燃やして問題ないとしてきた学会に、異を唱える論文がその学会で発表される事態になったということで、今度の研究発表会は関心大です。が、今回の場所は広島工業大学、とてもいけません。
何年か前、東洋大学で行われた学会の発表にはいきました。市民グループが大勢くりだし、私も2日間ばかり参加しました。あれは多分2011年の9月だったと思うのです。
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