おっさんのおっさんによるおっさんのための政治 [男女共同参画]

5月13日(火)

おばちゃん党

「全日本おばちゃん党」というと、そのネーミングに関東人はひいてしまうのではないでしょうか。単に庶民的で親近感あふれる名前を付けたというだけなんだけど、どこかで「気取り」が抜けない関東人は、「おちょくっている」「ウケねらい」のように感じてどうもついて行けない・・。オバタリアンという流行語も関西からでしたっけ。

余談ですが、30年ほど前、大阪に5年ほど住んだ私たちは、「オッチャン」「おばちゃん」という関西人にとっては極めて親しみを込めた呼び方に最後までなじめなかった。

しかし、党員の女性は4,000人を超す。この「全日本おばちゃん党」は、これまでの「オッサンの政治」に、まっとうな鋭いツッコミを入れている点で他の政党と違う。他の政党が「女性ならではの力を尊重」などといいながら決して女性を先頭に立たせないのと違い、「それ、ちがいまっせ」と核心を突くのが「おばちゃん党」だ。

東京新聞に(考)集団的自衛権というコラムがあり、5月6日には、「全日本おばちゃん党」代表代行の谷口真由美氏(39歳)の意見が載っていた。

ーー そもそも、ほとんどの人は集団的自衛権と集団安全保障との区別がついていません。集団的自衛権は、例えて言うなら(兄ちゃんのケンカ)。「田中が谷口にやられた」「おれ、田中のツレだから」とけんかに参加するようなもの。何が原因で、どちらがわるいとは判断しません。

一方、集団安全保障は、クラスのみんなで話し合い、「そりゃ、谷口が悪いんとちゃうか?」と結論を出す。

多くの人が集団安全保障を実現するために集団的自衛権を認める必要がある」と勘違いしています。(させられている)

そんな解釈改憲が「オッサンのオッサンによるオッサンのための政治」で進められようとしています。オッサンとは男性全般を指すのではなく、独善的で支配者目線で、信じたことを疑おうとしない人のことです。

オッサンたちは次々に仮想の敵を作り、危機感をあおります。2007年、安倍首相が「我が国を取り巻く安全保障環境はむしろ格段に厳しさを増しており・・」といっていました。それから7年たち、さぞかし危機が増したかと思いきや言うことは同じ。オッサンにとって、戦争はリアルな問題でなくファンタジー。そんな幻想に、現実が振り回されています。

集団的自衛権を認めると、「ツレだから程度で自分はもとより大切な家族や友人が戦地に行くことになるかもしれません。おばちゃん党は「それでホンマに大丈夫か?」と横からツッコミを入れています。 --引用ここまでーー

この記事は痛烈でホンマにおもろかった。だって、確かにいるんだもの、独善的で、支配者目線で、自分の信じたことを疑おうとしない男性が。

女性のほとんどは、「そうですよね」「おっしゃるとおりかも・・」といいながら、処世術でこなしているのをこういう独善的オッサンはわからない。

 女性の前だから威張って見せたり、脅して見せたりしているくせに、男性の前だと違う顔を見せ、物わかりのいい大物ぶりを演じたりするからだ。これこそ、パワ・ハラなのだということに気付かない。

「おばちゃん党」のネーミングは、堂々としすぎていて、カッコつけの私(を含めた関東人)にはなじめない。しかし、「オッサンのファンタジー」に相づちを打ちながら、本当は「さよか!?」とボケたふりしている女性の方が、〇〇党の広告塔やアクセサリーをやっているキラキラ女性よりずっと美しい。


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