鳥取の婚活 [男女共同参画]
4月14日(木)
表現が適切じゃない・・鳥取の「婚活」事業
鳥取県が支援している婚活ポスター「えんトリー」の表現に、多くの非難が集まっている。
〈女性はもともと受け身〉〈男性から積極的アプローチがなくては〉〈女性には、癒しや安らぎを求めている〉〈女性は料理が上手で〉〈男性を立ててくれる人が〉…などの表現があり、県内の女性からクレームがつき、飲食店などに配られた約1万枚のポスターを、あわてて回収しているという。
おどろいた。男女共同、ジェンダーということに敏感であるはずの公的な機関が関係しているのに、こんなに差別的な、古い表現が平気で使われていることに。
婚活パーティー、お見合いパーティーのすごさ
ところで、鳥取県、鳥取市で、「婚活」を検索すると、たくさんの情報が出てくる。県、鳥取市など支援母体が違うようだ。「鳥取の婚活スケジュール」というサイトは、婚活スケジュールを示しています。
対象者別の盛りだくさんのメニュー
たとえば、あるサイト。ここは、週2回ペースで開催されております。
たとえば「50・60代中心編」、〇4/17(日)17:00~ 〇料金ー男性7000円 女性1500円 〇予約状況ー男性・ほぼ満 女性・ほぼ満 〇場所ーアパホテル鳥取駅前
たとえば「適齢期応援編」 〇4/23(土)19:00~ 〇料金ー男性8000円(オンライン価格7500円) 女性500円(オンライン価格ご招待) 〇予約状況ー男性ほぼ満 女性ほぼ満 〇場所ーアパホテル駅前
たとえば「再婚希望&理解者編」 〇4/24(日)17:00~ 〇料金ー男性8000円(オンライン価格7500円) 女性500円(オンライン価格ご招待) 〇予約状況ー男性ほぼ満 女性ほぼ満 〇場所ーアパホテル
などいっぱいメニューがあるのを初めて知った。「ぽっちゃり女性限定編」「エクシオ・スチューデント編」などもある。GW特集もいっぱいあって、「GW 男性EXECUTIVE」は、男性5000円、女性2500円。「GW社会人応用編」は、対象年齢25~36歳、男性8000円、女性500円。「GW40代中心編」は、男性の方は予約可、女性の方は、ほぼ満。場所ーホテル・レッシュ。〇料金男性8000円、女性1000円。
「おひとり参加限定」というのもある。
地元や駅前のホテルとのタイアップが多いにも、地域活性化と結びつきいいのかもしれない。
当然、いい暇つぶしに利用されちゃうこともあるでしょう。行政などがからむ「婚活」は難しい場合がある。トラブルだってつきものだから。
それでも、人口減少対策や少子化対策で、ぜったい必要というのなら、男女に求める条件など、差別、ジェンダーに関する表現など、基本中の基本に、最大の配慮が必要といえるのではないでしょうか。
女性参政権から70年 [男女共同参画]
4月8日(金)
女性参政権
女性が政治に参加できたのは、終戦の翌年1946年4月10日の総選挙からだった。今日の東京新聞「こちら特報部」から。
それまで、女性は人間として男性よりも価値がずっと下。物の数にも入っていなかった。女性には相続権もなく、長男は「かまどの灰まで俺のもの」といった時代だったという。元文科大臣で、ずっと「女性参政権」獲得に向けた活動をしてきた赤松良子氏の記事が載っていた。
戦後、GHQの要請を受け、旧労働省に婦人少年局が設けられ、女性差別が仕事場からなくなると思っていたが、とんでもない。男性と同じ仕事、経験はさせてもらえず、やる仕事は調査だけ。
1982年、赤松氏が婦人少年局長に就任した。赤松氏を中心に「男女雇用機会均等法」が立案され、1985年成立した。だけど、そこからも大変だった。募集や採用、配置から定年まであらゆる差別を規制した初の法律は、努力義務だった。なかなか効力は出ない。そこから改正を重ね、差別禁止は企業の努力義務から「義務」になっていった。
政治が男だけではダメ
この記事のサブタイトルです。本当に、政治や商売が、男だけではダメだと思います。「決める場所」に女性を参加させてくれなければダメなんです。
女性自身の意識改革も、もちろん必要です。「女性参加」「女性を政治の場に」と、言われるけど、女性そのものが「勘違いしている」場合もないわけではない。
「ここで、女性の意見を」なんて求められて意見を言い、あるいは質問をして、「さすが、女性の意見は違う」なんておだてられているようじゃ、とても変革の時代はやってこない。
これまでの根強い慣習、因習を根本から打ち破るのに、単なる数合わせや、癒しの部分を請け負うのが女性の役割と、女性そのものが思っているようじゃ、変わるわけない。
変えるということは、闘うこと
変えるということは、「闘う」ことも意味する。「戦う」じゃない、「闘う」の方です。
女性が、適切に、ほどほどに意見を行ったり、状況を説明したりする分には、ご機嫌で聞いている男性たちも、雰囲気しだいではぶすっとご機嫌が悪くなる。
女性ならではの経験や、少々長くなる時系列説明を許すほど、心の底から変わっていない人もいるのだ。「早く結論を言えよ」なんて言い出す。
だんだん聞く耳を持たなくなる。「はい、はい、わかりました」。「もう、いいんじゃないの」と言い出す男性がいて、、それに呼応する人が出てくる。
お飾りの意見を言ってんじゃない。本気で意識を変えようといってんだ。多少時間がかかることくらい我慢してほしい。
ここから闘うことになる。闘うということは、往々にして、「嫌われる」ことにつながる。
女性の参政権だけでなく、何かを決める現場では、きれいごとだけではすまないこと、嫌われることをやってきた歴史のような気がする。
嫌われてナンボの世界
今年も、役所や企業では、職場がかわったり、新旧交代の季節を迎える。
私は、また自分の一言メッセージの番が回ってきたら、こういうだろう。「今まで、生意気なことや、いやなこといってきてすみませんでした。あえてそうしてきました。自分の仕事は、嫌われてナンボの世界、と思って提言や意見、やっていますから」と。
家族の形、自由に [男女共同参画]
11月5日(木)
視点231号の配布もやっと8割完了。しかし、ここにきての「変換ミス」等のご指摘に心の中で(すみません)を繰り返すばかり。
昨日も、我が家のポストに、配った会報「視点」に、変換ミスなど4ヵ所に赤丸で指摘されたものが入っていました。そのうち1ヵ所は、すでに直したものの.3ヵ所は、はじめて気が付いたものでした。ありがたいやら、情けないやら・・・。
いつも注意してくださっている方か、別の方かわかりません。しかし、気にしてくださっているのは確か。
目にしたときは、(これが私の限界)(忙しくて無理)と投げやり気味ですが、30分もすれば、我に返り?反省してます。ご親切を無にしないよう、次回はしっかりしようと。
さて、別件ですが
女性だけ6か月間再婚禁止は違憲か合憲か
日本の民法では、夫婦別姓を認めず、女性のみ6か月間の再婚を禁じています。
海外では(特に先進国では)夫婦別姓を義務付ける国はほとんどありません。また、女性だけ離婚した後6か月間再婚を禁止している国もありません。90年代以降、法改正が進み、日本のように一方にだけ厳しい制約を設けている国は(先進国には)ありません。
夫婦別姓を認めず、女性のみある一定期間再婚を禁じた民法の規定は、明治憲法下の1898年にできました。戦後、「個人の尊厳」や「男女平等」を柱とする日本国憲法が施行されましたが、この2つの規定はそのままになっていました。
どちらの子か・・・線引きが6ヵ月
まず、≪6か月間の再婚禁止≫ですが、これは女性の妊娠期間と関係し、離婚してすぐ再婚した場合、前の夫の子か、現在の夫の子か、わからないので、6か月間再婚を禁止するというもの。
笑ってしまう。何をまた、しゃくし定規なことを言っているんでしょうか。明治だったら(女性が平等にものを言えなかったから)許される文言が、現在は、ジョークに聞こえる・・。
考えていただきたい。科学的に言っても,DNA鑑定が簡単にできる今の世の中だ。(前夫の子か、現夫の子か)の規定線が6ヵ月。こんなにおかしなことがもっともらしく説明されるのが、法やお役所なのか!?
つぎに、≪夫婦別姓≫、これは男性の籍に入らなければならない=男性に隷属するのが一番、という男女不平等の時代の残物です。
日本は、1985年人、国連の女性差別撤廃条約を批准している。結婚後も仕事を続ける女性が増え、旧制のままの方が都合がいいという人も増えた。「規定は時代遅れだ」と法改正を求める声が強まってから、一体何年立ったというのか。
約20年前にも、私は「どちらの姓を名乗ってもいいんじゃないの」と議論したことがある。この頃、すでに「法制審議会」の答申では、別姓にふれていたのだ。あれから、ちっとも変っていない。
もちろん、仕事の都合や、自分にとって好みの姓を選べるという自由があってもいい、という意味です。私の場合、旧姓より今の「加納」という苗字が好きですから、これを使いたいが、夫婦別姓には賛成と言ってきました。人によって、好きな姓、仕事上都合のいい姓、中には姓名判断上選択したい姓というのもあるかもしれない。
欧米など先進諸国では、着実に法改正が進んでいる。日本はなぜ、この改正に踏み込めないのか。中身より、(見てくれの良さ)を気にする意地みたいにむなしく、先進性に乏しい。
夫婦別姓も、女性の6か月再婚禁止も(そんなの当り前)という方、根源の底には(本人も気づかない)女性差別があることに、気づいてほしい。
大臣より妻子 [男女共同参画]
8月31日(月)
妻子が一番優位
昨日の東京新聞朝刊ー19面暮らし欄。ダイバーシティ・コンサルタントの渥美由喜(なおき)氏のコーナーにいたく共感した。
「5年前、厚生労働省がイクメンを増やすためにイクメンプロジェクトを始めた(そのメンバーになった)。担当者から『大臣と一緒に記念会見に出てください』と言われた。私は『その日の夕方は子どもの保育園のお迎えがあります。今から妻に代わってもらうのは無理です』と断った。
担当者は『東大の先生や有名コンサルタント、NPO法人、みんな出ます。大臣と同席ですよ。欠席するのは渥美さんだけ』と言った。カチンときて『それだけスターがそろっていたら僕なんか必要ない。子どもには僕が必要。妻を怒らせるほうがイヤなんです』と答えた。
その数年前、大臣が『少子化対策に詳しい人と夕食を一緒にしたい』とのことで、秘書から依頼があった時も断った。赤ん坊が生まれたばかりで忙しかったからだ。秘書から『奥様とお子さんに何かあったのですか』と聞かれ「ピンピンしています」。駅前のスーパーの割引が始まりそうなので「失礼します」と電話を切った。
一方、大臣に感謝したこともあった。ある審議会で事務局から座長内定の連絡があった。その後、大臣から『座長には別の先生を』と横やりが入った。事務局は恐縮していたが『座長になると発言できなくなるので、喋りたがりの僕としてはラッキーです』
大臣より妻や子の方が大切。人には向いたポジションがある」
少々簡略化しましたが、以上のような内容です。共感しました。≪大臣と一緒ですよ、素晴らしい名誉でしょ?≫というのは、お上の言いそうなこと。みんなそれで「ハハー!、ありがたき」と恐れ入ると思っているフシがある。「それが何?」と思う人もいるのに無関心。
〝大臣と一緒の写真なんて千載一遇のチャンスですよ。お迎えなんて誰かに頼めばいい。そんなことで文句言う妻なんてろくなもんじゃない。” お上はそう言いたいようだ。確かに参加メンバーの99%くらいは恐れ入る出来事のようです。
しかし、極めて少数ではありますが、「はっ、それが何か?」と思う人もいる。渥美さんの価値観もそうらしい。かっこいい。〈ダイバーシティ〉とはそういうことだ。多様な価値観を持った人が多様な考えを尊重し、受け入れられることが大事なのです。
どうも政治家やお上(行政)は、有名人や大学教授が大好きらしい。この人を中心に据えれば、計画は成功したようなものだ、と踏んでかかる。
予定通りに行かないから面白い
約18年前、宮代町は「環境基本計画」を策定しようとしていた。策定委員会には、住民、環境グループ、有識者、専門家など約20人に声がかかり、私にも(消費者の立場)として声がかかり、出かけた。
最初はご多分に漏れず、自己紹介や委員長決め。事務局の担当職員は「委員長を決めていただきます。(町内の大学の)〇〇先生はいかがでしょう」と。こういうものは、(多分ですよ)事前に大学の先生に内諾を得ていることが多い。
この時、私ほか数人が、「宮代町のことをあまり知らない大学の先生より、この町に住んでいて、子どものころからのことを知っている人の方がいい。自分たちで決める」と言った。その結果、この町で育ち、この町の中学校で教鞭をとり、日々環境活動をやっている人が選ばれた。みんな納得した。
もっとよかったのは、あらかじめ、内諾を取っていた(らしい)大学の教授も、心から「それがいい」と賛同したことだった。大学の先生は、座長より喋りやすい立場からいろいろに発言、協力してくださった。(この先生とは、今でも道で会うと、笑顔であいさつを交わす)
初回から、予定通りに行かない委員会は、事務局を受け持つ行政側を困らせることもあるが、結果としておもしろい員会になり得る、と思います。
シェアハウスのひとり親 [男女共同参画]
1月7日(水)
「事実婚」か否か
今朝の東京新聞1面で報じている、児童扶養手当支給停止問題。
東京国立市のシェアハウスで暮らすひとり親・シングルマザーが、同じ家に住む独身男性と「事実婚」とみなされ、児童扶養手当が支給停止になった。これに、国立市、助言したという東京都、厚生労働大臣が微妙に違う見解を述べ、厚労省は、生活実態を反映して適正な支給を判断するよう徹底させる方針を決めた。
シェアハウスに住む女性は、昨年11月、国立市から支給停止を通知されたという。市は女性が男性と事実婚の状態にないことは把握していたが、東京都に助言を求めた結果「同一住所に親族以外の異性がいることによって支給要件を満たさなくなることが判明した」ことが理由で打ち切った。
この問題を昨年末、東京新聞が報じたことで、塩崎厚労大臣は昨日6日の会見で「今回の場合、生活実態が本当に事実婚なのか精査しなくてはいけない」と指摘し「適正な手続きを市町村がやっていくことが大事で対応を求めていきたい」としている。
同じく昨日、東京都の枡添都要一知事も「社会常識から見ておかしければみなおす」と述べた、と新聞は報道している。
当たり前と言えばあたりまえで、判断に迷った国立市が東京都の助言を求めたこと、助言が判断の大きな部分を占めたことは問題だと思います。
社会常識から見てどうかは、より身近な位置にあるそれぞれの自治体しかわからない。それを、上部団体に投げたことはおかしい。
でも、市町村と言うのは、往々にして「この手」を使いたがる。「県」に聞いた、「都」に聞いたというと、さも権威のある、より正確な知見のように響くから不思議だが、とんでもない、一番わかるのは現場である各自治体なのです。
厚労省は、今週中にも「都」を通じて国立市に一連の経緯を聞いたうえで、「全国の自治体に文書で適正な支給をするよう求めたい」としています。
問題の背景には、1980年に厚生省(この頃は厚生省と労働省に分かれていた)が出した課長通知の存在が指摘されている。(30年、40年前の課長通知などの縛り〈シバリ〉がいまだに効いている、と言うことが官庁ではよくある)
この通知では、「事実婚」と判断する基準に原則として当事者同士の「同居」をあげ、同時に社会通念上夫婦としての共同生活がある場合「それ以外の要素については一切考慮することなく、事実婚として取り扱う」と規定している。
個性の時代
支給を考えるにあたって、女性と子供が男性に養われているか、生活費の上で助成されているのか、という視点が必要であろうと思われますが、シェアハウスの中の自律した一つの家庭である場合、助成を受けているかどうかはさほど重要なことではない。場所をシェアするのと、生活もシェアするのでも、考え方は違う。
女性が子供と生きていくのは大変な時代だと思う。それは今も昔も変わらない。仕事にしても様々な差別を受けるでしょう。しかし、だからと言って、精神的なパートナーがいること(金銭的なサポートを含む)を「事実婚」状態と言うのも違う。
生き方の個性があっていい。社会通念上のパートナーかどうか・・。この個性の時代に、身近な判断力が不可欠だといえる。
女性プロモーションチーム [男女共同参画]
10月24日(金)
女子力で観光を変えるー山梨市役所
視察2日目は、山梨県山梨市。山梨県北東部に位置する山梨市(雁坂峠を超えると埼玉県秩父市につながる)は、人口約39,000人の自然豊かなまちです。
市役所の中のセクションを超えた女性プロモーションチームが全国的に注目を浴びています。
四季を通じて楽しめるフルーツ狩り、温泉、お土産、豊富な観光資源を持つ町が最大限に強みを生かすのに、女性のセンスが不可欠。なぜなら、これら行楽やアウトドア活動で、消費のカギを握っているのは女性だから。
なぜ、〝箱根”になれないの!?
市役所など自治体で観光分野に主としてかかわるのは男性。どこでも女性がサブ的にサポートしてくれればいい、というのが普通です。民間なら、企画段階から女性がかかわり、否応なく働かされる。女性消費者の目を意識すればなおさらだ。
自分で持っておしゃれ、他人にあげてかわいいものは買いたい。おいしいスイーツなら人にも教えたい。素敵なところがあれば行きたい。女性はこだわる、(ただ行けばいい)なんて思っていない。
「女性の視点を生かそう」チーム立ち上げに、観光企画課の女性が手を挙げた。「なぜ、資源はそろっているのに、山梨市は≪箱根になれないの≫。でも、一人ではできない。
2009年7月~8月、山梨市役所は、全女性職員を対象に募集をかけた。「私にできる! 私が変える! 山梨市の観光」。すると、まず、7人の女性が手を挙げた。総務課、環境課、福祉事務所、学校教育課、など所属部署が違い、年齢層も20代~50代とさまざま。
このメンバーで9月、プロモーションチームが動き出しました。学校教育課の女性は「一部を除いて、女性が企画にかかわれる場面はあまりない。だから、ぜひ応募したいと上司に言いました」。
ここはオアシス
私たちの研修には、「女子プロ」(プロレスではありません。略して女子プロと庁内では呼ばれているとか)の中の3人が説明に時間を割いてくださいました。今は12人でやっているという「女子プロ」。「この活動はオアシスです」という。
ああ、(オアシスなんだ)。オアシスと感じられるというのは、かなり、かなりいい状態です、きっと。のびのび、やりがいを持ってやっているんだろうなー。
これですよ。男性の中の女性ではなく、チームの女性。これが「みそ」なんだと思います。1人や2人ではできない。チームを自由に泳がせてくれる庁内の寛容、トップの決断、うらやましい。
男性がやりやすいように進めようとするから、女性は居心地悪いのだし、いつの間にか(控えめにしていた方が無難)と影をひそめてしまうのだと思います。
お土産のキャッチは、「かわいい」「おしゃれ」。買う楽しみって女性特有のもの。一つ一つがこだわって作った特産。
生姜がブームのとき、健康志向とかわいらしさをコラボした「生姜ジャム」。ラベルからこだわった。ピンクと赤がかわいく目を引く。
人に自慢しながらあげられるもの。もらった人が(義理でなく)嬉しがるもの。お土産で人気が出れば・・・。生姜ジャムが1000個売れた。
女性蔑視の風土と米議会が [男女共同参画]
8月14日(木)
日本の政治風土を批判
ーー記事からーー アメリカ議会調査局が、「日本の女性蔑視の政治風土が経済成長の障害になる」と指摘。今朝の東京新聞(3面)記事です。安倍政権は、2020年に指導的な地位を占める女性を3割に引き上げたいとしているが、日本の政治風土と、女性の登用を妨げる職場環境が原因で、この政策には限界があるとみている、というものです。
日本では政治が事実上、男性の手に握られ、安倍内閣でも女性閣僚は2人。そうした数の問題以上に、男性主導の政界には女性の指導者へのあからさまな敵意があるとし、都議会のヤジに言及している。
安倍晋三内閣は、「女性が輝く国をつくる」と表明し、この9月に世界の女性指導者を招き、「女性版ダボス会議」を都内で開く予定だが、海外からも厳しい現実を突き付けられた。 --記事からーー
≪花を添える≫だけでは・・・
職場でも、政治の場でも「女性の登用」「女性の視点を」と新しい風が吹きそうなことを言いますが、≪花を添える≫ポジションや立場の女性ということならOK、ということは変わらない。
今までの慣例、しくみを大きく変えようとする指導者になりえる女性には「no、サンキュー」「要りません」と拒絶する風土は、年季が入りすぎて動かしがたい。一度は、立ち向かい、しくみに女性が入り、変えようとしたら、思わぬ蔑視、嫌がらせに出会うのが日本、なのです。圧倒的多数が作る「蔑視」の壁に、女性たちは「やーめた」 と、早々に切り上げる。(実は、女性のほうで見放した、ともいえる)
何が男性上位、女性蔑視なのか、自分が大切すぎてわからない政治家が多すぎるのでしょうか。
自由になるのは女・子供?
関西で、最近会ったニュース。維新の会の男性議員(山本府議)、女子中学生をライン仲間にして嬉しがり、仲間外れにされたら怒り狂った、というのも、女性、しかも年端もいかない女子中学生なら、(自分の地位を利用して)楽しい思いができる、と踏んだ(思い上がり)政治家の典型ではないでしょうか。
しかも、思い通りにならないとみるや、脅してスカせば、まだ持続できると思ったのが運のつき。最初は「何が悪い」とすごんでいたのが、周りから言われてやっと勘違いに気付き、頭を丸める。府議という立場なら、ロリコンまがいのことだって堂々とできるとはしゃいだ・・。キモイ。号泣県議同様、お笑いの種になるだけ。
小さい自治体の議員なら、議員選挙は就活より簡単、というのは聞いたことあるけど、最近は婚活、あるいは彼女募集に議員活動を使うようだ。だって、あのノノムラ県議の議会一般質問「婚活議員の野々村竜太郎です!!」で始まったもの・・・。
おっさんのおっさんによるおっさんのための政治 [男女共同参画]
5月13日(火)
おばちゃん党
「全日本おばちゃん党」というと、そのネーミングに関東人はひいてしまうのではないでしょうか。単に庶民的で親近感あふれる名前を付けたというだけなんだけど、どこかで「気取り」が抜けない関東人は、「おちょくっている」「ウケねらい」のように感じてどうもついて行けない・・。オバタリアンという流行語も関西からでしたっけ。
余談ですが、30年ほど前、大阪に5年ほど住んだ私たちは、「オッチャン」「おばちゃん」という関西人にとっては極めて親しみを込めた呼び方に最後までなじめなかった。
しかし、党員の女性は4,000人を超す。この「全日本おばちゃん党」は、これまでの「オッサンの政治」に、まっとうな鋭いツッコミを入れている点で他の政党と違う。他の政党が「女性ならではの力を尊重」などといいながら決して女性を先頭に立たせないのと違い、「それ、ちがいまっせ」と核心を突くのが「おばちゃん党」だ。
東京新聞に(考)集団的自衛権というコラムがあり、5月6日には、「全日本おばちゃん党」代表代行の谷口真由美氏(39歳)の意見が載っていた。
ーー そもそも、ほとんどの人は集団的自衛権と集団安全保障との区別がついていません。集団的自衛権は、例えて言うなら(兄ちゃんのケンカ)。「田中が谷口にやられた」「おれ、田中のツレだから」とけんかに参加するようなもの。何が原因で、どちらがわるいとは判断しません。
一方、集団安全保障は、クラスのみんなで話し合い、「そりゃ、谷口が悪いんとちゃうか?」と結論を出す。
多くの人が集団安全保障を実現するために集団的自衛権を認める必要がある」と勘違いしています。(させられている)
そんな解釈改憲が「オッサンのオッサンによるオッサンのための政治」で進められようとしています。オッサンとは男性全般を指すのではなく、独善的で支配者目線で、信じたことを疑おうとしない人のことです。
オッサンたちは次々に仮想の敵を作り、危機感をあおります。2007年、安倍首相が「我が国を取り巻く安全保障環境はむしろ格段に厳しさを増しており・・」といっていました。それから7年たち、さぞかし危機が増したかと思いきや言うことは同じ。オッサンにとって、戦争はリアルな問題でなくファンタジー。そんな幻想に、現実が振り回されています。
集団的自衛権を認めると、「ツレだから程度で自分はもとより大切な家族や友人が戦地に行くことになるかもしれません。おばちゃん党は「それでホンマに大丈夫か?」と横からツッコミを入れています。 --引用ここまでーー
この記事は痛烈でホンマにおもろかった。だって、確かにいるんだもの、独善的で、支配者目線で、自分の信じたことを疑おうとしない男性が。
女性のほとんどは、「そうですよね」「おっしゃるとおりかも・・」といいながら、処世術でこなしているのをこういう独善的オッサンはわからない。
女性の前だから威張って見せたり、脅して見せたりしているくせに、男性の前だと違う顔を見せ、物わかりのいい大物ぶりを演じたりするからだ。これこそ、パワ・ハラなのだということに気付かない。
「おばちゃん党」のネーミングは、堂々としすぎていて、カッコつけの私(を含めた関東人)にはなじめない。しかし、「オッサンのファンタジー」に相づちを打ちながら、本当は「さよか!?」とボケたふりしている女性の方が、〇〇党の広告塔やアクセサリーをやっているキラキラ女性よりずっと美しい。
シングルマザーたち [男女共同参画]
12月12日(木)
しんぐるまざあず・ふぉーらむ
上記の団体から、通信が送られてきました。8月に嵐山町で行われた「女性共同参画」の大会で知り合った人たちの団体です。仕事のこと、子育てのこと、はては離婚したくてもできない人の後押しもする。「あなたらしく、生きてください」と。
しかし、≪あなたらしく≫胸を張って生きることが相当難しい。仕事もない。子供を預かってくれるところもない。世間の目も厳しい、と(いいこと)がない日常。(いつか、いいことがあるかもしれない)と希望をつないで頑張っている人がほとんどです。
みんなギリギリのところで、でもプライドを持って生きようとしている人たちです。
でも、たまに眉をひそめたくなるような人(シングルマザー)がいると、夫婦でいる人より厳しい目が集まる。本当に、「たまに」だし「たまたまそういう人」だったりするだけなのに・・・です。
昨日のニュースでは、尼崎市に住む4人の子どもを持つシングルマザーが、12歳から18歳くらいまでの子どもを寝泊まりさせ、挙句の果てに監禁し、性的暴力を加えたという事件が報道されました。生活保護を受けている世帯でした。これなど論外。母子家庭だから、という見方は絶対しないでほしいと思います。
また、昨日行ったお店では、「離婚した人が生活が厳しいのは自業自得じゃないかと思う」という言葉に、絶句してしまった。わがままで、あるいはちょっとしたことに我慢できないで安易に離婚してしまうという認識をもっている人も多いのかもしれない。
女性だから、男性に食わしてもらっているのだから、男性よりも我慢して当然だ、というのは違う。
その時、絶句した私だけど、「それは違うと思う。結婚を続けていくことが人間らしく生きられないような状況や、安全をおびやかすような状況なら離婚する道もある」と、美容院であえて言う気持ちにならないから、ちょっと沈黙しただけだったけど、すこしだけ気が重くなった。
NPO法人「しんぐるまざあず・ふぉーらむ」の会報など印刷物には、〈あなたはひとりではありません。ここにはたくさんの素敵なシングルマザーがいます〉と、声をかけるのを忘れない。「シングルマザーの先輩に聞く仕事・くらし講座」や「グループ相談会」もある。
このほかにも団体は多くの活動をやっています。遠いこともあり、なかなか現場に行けないのですが、せめて通信物に目を通す。活動支援のため、賛助のための年会費を一口分3000円送る、ということをしています。
不登校の子どもたち
不登校の子どもたちに学校の形態をとって復帰まで支援しているフリースクール。こちらのNPO団体は、長女が仕事をしている関係で、長女経由で会費を払い、活動に参加している。
と言っても、この頃は行きたいイベント、講演会が日曜日に開催となるので、仕事をする長女に関係ない仕事なので、親や妹の力を借りて日曜出勤をこなしているようです。
日曜は「ひまでしょ」というわけではあるまいが、1か月に1回ほど、この仕事が回ってくる。こっちだって暇じゃないんですよ、土日って結構出番が多いのです、当方の仕事は。地方の講演会、学習会は土日に組まれることもあるし・・・。
でも、何とか引き受けることにしている。アンパンマン、シャギントン、機関車トーマス、など子供向けの番組は必須アイテム。忘れず録画している。それと、日工大「機関車博物館」で本物の蒸気機関車を見るのも面白がっているようだ。それからスーパーでアンパンマンチョコを買って「ゆきやなぎ公園」で食べることも、時間をこなすメニューだ。
ちょっと小高い「ゆきやなぎ公園」で、すぐそばを通過する電車を眺め、お山の上でおやつ。テーブルでチョコの箱を開ける。小さいチョコがたくさん入っている中で、私には2個だけ混じっているバイキンマンを「ハイ、これはヨッシーのね」とくれる。きまってバイキンマンのやつだ。
天気がいい時は、スキップ広場の動かない蒸気機関車のところまで行く。「これ、電池が2個入ってないから動かないんだよ」というから、「このつぎまでに、頼んでおく」と答えておいた。
こういう時間も楽しいのですが、今、身軽な時間に慣れてしまっているので、年中頼まれるのは正直、困ります。
シングルマザーたちは、病気になっても、仕事が急に入っても、つなぎに頼む人もいない。当然正社員になれる条件も家族が多い人の4分の1に減ってしまう。
現場の大変さに、思いをはせている。
クオータ制の実現 [男女共同参画]
10月30日(水)
法的クオータ制の実現可能性を探る
今日は、「クオータ制を推進する会」の勉強会に行きます。幸い、昨日からの雨が上がった。午前中、できるだけ会報を配り、午後2時からの勉強会に間に合うように(少しは余裕をもって)出かけよう。
「職場、審議会などに女性のクオータ制を導入しなければ」というと、?の表情をする人はまだいい。「ああ、クォーター制ね」とあいまいな返しをされると困る。(多分、「ははぁー、4分の1は、女性を起用するって意味だろう」、なんて早とちりをしておられるのでは)
クオータ制は、役割分担とでも言いましょうか、女性が的確に持ち味を生かせる仕組み、とわたしは訳したい。
安倍内閣で、たった一ついいところと言えば、男女共同参画に積極的な姿勢を示したということです。去る9月、「国連総会」の演説でも、安倍総理は「女性が輝く社会」を作ることにより国際貢献したいと言いました。
これは、労働力から言ってももはや不可避です。15歳~64歳の≪労働力世代≫が減少していく時代に、女性の力の補助的にしか見てなかったら、もう経済競争はあきらめたほうがいい。
現実を分かっていないため、やや現実離れした発想もあるが、安倍さんには、多様な可能性を探っていってほしいと思います。
こうした動きに敏感に反応し、「クオータ性を推進する会」としては、これまでの行政、政党などに行ってきた「クオータ制の導入検討」を、「クオータ性実現」の要望へと前進させるため、実現可能性を探るという内容です。これが本日の勉強会の内容です。
ダイバーシティも同様・・・
ダイバーシティという言葉もここ数年聞かれるようになった言葉です。こちらは「多様な人たちが働き甲斐を持って働ける職場」をつくること、とでも言いましょうか。女性でも、ハンディを持った人でも、介護・看護をしながら働くことになった人etc、それぞれです。
9月議会でちょっとこの言葉を使った。新しい言葉をキザに使うつもりはない。新しい言葉が持つ≪新しい考え方≫に敏感になってほしいと思って使いました。
ダイバーシティを調査、実践している「東レ経営研究所」の渥美由喜氏のインタビューに、以下の言葉があった。
「--略-- たとえば、女性社員を増やしたとしても、その人たちにこれまでの男性社員と同じ労働スタイルを強要すれば、ダイバーシティが実現しているとは言えません。あるいは、管理職への女性登用を推進しても、キャリアと育児のどちらを取るかといった選択を迫られる環境であれば、それもダイバーシティとは呼べないでしょう。
さまざまなライフスタイル、志向を持った人たちが、それぞれの条件に応じたワークスタイルで働くことができ、自身の働き甲斐を得られること、また、仕事以外のプライベートな時間に充実した活動ができること、そのような環境ができて初めてダイバーシティが実現したといえる。それが私の考えです」 --インタビュー記事から引用--
やってもみないことを、頭から否定してうっちゃてしまう、だけはやめよう。