地域サロン主催の敬老会 [地域発]

11月26日(火)

今年の敬老会

宮代町は、町主催の敬老会を、今年度からやらない。75歳以上の対象者は増えているのに、進修館大ホールで、午前午後と2回に分けて実施してきた式典、イベントともに参加する方は減っている。そこで、地域での開催を促した。

手探りで、各地はさまざまな形でご長寿をお祝した。そんな中、隣接する「辰新田」地域は、昨日25日、日本工業大学の「学友会館」(150人収容)を借りての開催となった。

前からお招きをいただいていたので、12時から始まる地域敬老会に出かけた。学友会館はキャンパスと道路を隔てた場所にあるので、安全に渡れるよう2名配置し、自転車で来る人のため、駐輪場係も寒い中配置された。

玄関を入ると受付に3名、会場には会長以下5、6人が準備に忙しい。

実は敬老会を運営するスタッフも、70歳近い高齢者枠の方たちなのだ。地域サロン「金曜クラブ」のスタッフが総出で企画した、はじめての「地域敬老会」。

老老介護ならぬ「老々敬老会」の感じがしますが、元気なうちはお世話する側に回ろうという気持ちが伝わってくる。

式典の後は「お披露目」

町内会長のあいさつ、町長、議会副議長の祝辞と一通り終えたら、あとはみんなの「お披露目」が続く。日舞、ハワイアンバンドにフラダンス、手品、コーラスなど、いつもの趣味がこの日ばかりは〈芸能人〉。すいません、お世辞にも上手とは言えませんが、こちらも十分に楽しませてもらいましたよ。

参加者が少ない

それでも、こういったイベントに出てくる人は、いつもの「地域サロン」にも出てくる人でして、(家にいる人)を外に連れ出すのは難しい気がする。お世話するスタッフ10数人、招かれて来場した人20人といったところ。来場した人の顔ぶれも、ふだんから社交的で趣味や仕事に頑張っているひとが目立つ。

社会福祉協議会、町の高齢者福祉担当室が来ていた。我々、招かれた人間は、「手作りで素晴らしい」とか「地域の力はすごい」とかお互いに賞賛の言葉を発してはいたが、少ない来場者に、地域のご努力が続くだろうかと(心の中で)心配はしている。

そんな中、会場にAさんを見つけた。奥様といらっしゃっている。

Aさんは、10数年前から私を応援してくださっている方だ。7年ほど「老人性うつ」で家に閉じこもりがちです。趣味も特技もたくさんあったAさんが突然、何もやる気が起こらなくなって奥様はさぞ心を痛めたことでしょう。

そのAさんが、「地域サロン」や今回の「地域敬老会」に出てくるようになった。私にはわかる。無気力だった顔が、以前のようにやさしい表情になっている。

性格がやさしくて、まじめなAさん、今のままでいいですよ。時々会えるようになって、私はうれしいです。


nice!(1)  コメント(0) 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。