汚染水、海洋に流出を説明 [原発]
7月24日(水)
いわきで東電が説明
井戸水から高濃度放射性物質が検出された問題で、東京電力は、汚染水が海洋に流出したことを漁業者に報告する説明会を(やっと)開いたという。「河北新報」のニュースによるものです。
当然懸念される問題だったのに、海洋流出を否定し続けた姿勢を一転させ、認めた形です。漁業者からは「不誠実で信用できない」と怒りが噴出したという。
原発事故で、福島県沖は休漁が続いていたが、9日試験操業を開始する予定だった。だが、「汚染水の海洋流出は操業の壁になる。99%やらない方がいい」と、試験操業を見直す考えを示唆しました。
9日の高濃度放射性物質の検出のあと、原子力規制委員会は10日、汚染水の海洋流出を指摘を受けたにも関わらず、東電は、ずっと認めてこなかった。
それが22日(選挙が終わったというタイミングで)、これまでは情報共有が十分でなかったため社内で事実誤認があったと、突然、流出を認めた。
先に試験操業を開始している、相馬市の漁協では、「汚染水の流出が疑われる」と報じられた中旬から、タコの値段が半値になったという。中央の流通業界の反応は厳しく、福島産は、半値でも売れなくなるだろうとみられます。
「フクシマ」は全く終息していない。後手後手で知らされて、被害をもろに受けている漁協。帰れない人たち。
これらのことに目をつぶって、政府自民党は、原発の再稼働、そして原発技術の後進国への輸出を強行しようとしている。
やっぱり、おかしいでしょ、これは。
地方新聞で載せている記事が、全国版では縮小または出ないことが多い。20年ほど前、沖縄へ視察に行ったとき、沖縄の新聞がたくさん報道していたニュースは、本土で知らされてなかったのと似ている。
追記:24日夕、規制委員会の田中委員長は、「汚染の濃度の低いものは海に捨てられるようにしなければならない」と見解を示しました。
苦肉の策とでもいえばいいのか、聴いているこちらのほうも苦渋だ。
福島第1原発には現在40万トンの汚染水がたまっています。地下水の流入により毎日400トンのペースで増え続けています。放っておいても汚染水は漏れて流出してしまう・・。
だったら「国の基準より低いものを意図的に放出したほうがいい、というのが私の率直な気持ちです」という規制委員会の委員長。
「海に放出した場合の影響や風評被害については今後考えていく必要がある」とは、無責任ではないか。
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