商店街再生請負人に月給90万円 [地域発]

4月27日(土)

首長より高い月給

東京では円安、株上昇、景気復興の兆し、などとイケイケ・コールが叫ばれている中、地方の凋落ぶりは相変わらずです。特に大きなスーパー、ショッピングモールの影響で「シャッター通り」になっていく地方商店街のジリ貧は止めようがありません。

そんな中、市長より高い給料を払ってでも、再生したいという商店街が注目されています。

「商店街再生請負人」に給料90万円

宮崎県日南市のかたすみ漁港のまち(油津商店街)は、かつてはマグロ漁業の基地でした。海で生活の糧を生み出す漁師、船員たちが立ち寄り、また、豊かな漁獲量に支えられた住民もたくさん住んでいました。商店街もにぎわっていました。

しかし、大きな漁港のような資源もなく、一度不漁の年が来ると途端に生活に窮するというのも小さな漁港の弱み、だんだん漁業で生活する人が居なくなり、集落を離れる人が増えました。商店街もどんどんシャッターを閉めていきました。

そこで、若い市長は

日南市長は33歳という若い市長です。衰退の一途をたどる「油津」商店街に、救世主を探そうと、「アッと」驚く公募を発表しました。

「求む 商店街再生請負人」月給90万円(年額1080万円)。地方の町の財政にとってはびっくりするほどの予算です。宮代町から「宮代町商工会」に出す年間補助金額に匹敵するほどの額です。

ただし、条件があります。4年間で20店舗の事業者をもってくる、のが条件。出すからには結果をきっちり求めるのだそうです。本当に20店舗が入ったら、投資した額は無駄とは言えません。さて、

「公募」の落とし穴

前高知県知事の橋本氏は、コメントを求められてこういっていました。「公募というけど、やり方次第だ。公募には落とし穴(リスク)がある。超一流の請負人なら20店舗くらい持ってくることはできるだろう。だけど、公募では、超一流は集まらない。2流、3流が応募してくることがほとんどだ。そりゃー、肩書、経歴は素晴らしい。けど、それと実力とは別。超一流は、ほかで忙しくやっているはずだ。応募者は口八丁手八丁ですごいことを言うこともできるが、結果が出せない。」

そういうことは、けっこうあります。私も実際見てきました。「公募」というと画期的なことのように見えるけど、実は難しいものです。

でも、とりあえず少ない応募者の中から決めなければならないです。そして、いい結果は出なかった。ということが、ままある。だけど、自治体は責任を取らない。失敗だったとも言わない。いつの間にか(その人)も(その計画)も打ち切っていた・・・、ということにもなる。

下準備をしっかり

そこで、橋本(前高知県知事)はいう。「一流に来てもらうには、前もって人を見つけ、交渉し、ある程度イエスの答えを得てから、公募という形に乗せる。これしかない。これ以上は言えないが」と含みを持たす。

「公募」と言えないじゃーないか、と言いたいところですが、企画の行方に(税金投入の結果に)責任を取らない行政という仕組み、こういうこともアリだと思います。

特に、宮代町くらいの規模だと、「公募」「住民参加」と言っても、ほとんど≪顔が割れている≫もんです。(ああ、あのひとか・・・) ≪顔が割れている≫のを知ってか知らないでか≪金太郎あめ≫を集めちゃうのに文句も出ないのは、①無償だから、②関心もないからです。税金を使ってないなら文句もない、よ・・・と。

大金をかけるなら、しっかりとした「筋書き」で、結果を出さなくてはならない。さて、費用対効果は?


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