荒川区役所視察その2 [活動]
4月26日(金)
荒川区役所・・・「職員は財産」
心遣いにみんな「さすが」 ↓
「人事戦略構想」は、はじめから効いていた。玄関ロビーの集合場所に、早めに(30分近くも)ついた私たちを見つけた議会事務局の方は、「視察の方ですか」「ご案内しましょうか」と。
私たちは「まだ全部そろいませんから」と恐縮し、9:55分まで仲間を待つ。そろったのを確認すると、「ではご案内します」とエレベーターで6階の議会フロアへ。
エレベーターに乗り込むときにふと見ると、↑ 写真のようなパネルが。うれしい心遣いです。(たった7人のシガナイ議員たちなのに) 破格の扱いに喜んでいると6階到着。
エレベーターを降りると、そこにも「歓迎」パネルが出迎えてくれる。それにもまして、驚いたのは、議会事務局職員がエレベーター前に並んで(5人ほど)ごあいさついただいたこと。廊下の奥の部屋の中でも、椅子から立って、事務職員(女性職員など4人くらい)が会釈しているのが見える。
その徹底ぶりに感激しました。時間にしたら、ほんの10秒くらいかもしれません。でも、その10秒がかなりのインパクトを持って伝わる。 はい、秒殺!! でした。
視察団 ↓
今回、窓口になってくれた八潮市議からは、「名刺忘れずに」と事前メールが入っていました。たくさんのご挨拶をいただいた。
忙しい中、所用で出かけている区長の代わりに副区長、議長の代わりに副議長、議会事務局の企画調査係長と名刺交換、次に本題である「人事戦略構想」「非常勤職員制度」の説明員である人事戦略担当部長(女性)、職員ビジネスカレッジ担当課長(女性)と名刺交換。誠実なウエルカムで始まりました。
区政は区民を幸せにするシステムです
副区長のあいさつで、「私どもの区長が常々言っているのは、区政は区民を幸せにするシステムなんだ、ということです」に、(いいなぁ)と思いました。アレやりました、コレやりました、という自治体もあるが、「幸せにするシステム」、スローガンじゃないです。領域です。という・・・。
人件費は政策費です
そして、次に「人件費は政策費です。自治体の常とう句、最小の経費で最大の効果、は当たり前ですよね」と。かなり、これは説得力ありました。つまり、居る人の(かかり)じゃなく、政策を生み出す費用というわけでしょう。
職員研修・重点プラン
さて、本題の「人事戦略構想」です。まだ、お若い人事戦略担当部長。(春日部から通っているのだそうです)。さわやかな語り、なんのてらいもなくさらっと「人事戦略」のシステムを説明してくださいました。(↓手前、部長、その向こう側課長)
「やる気」が集まる仕掛け
やる気のフレッシャーズが集まる仕掛けの一つに、魅力ある職員研修を上げます。ビジネスカレッジ、「区長のおやじゼミ」、希望を出せる外の研修・・など魅力ある研修がそろっています。
東京23区は、いっしょの採用試験なのだそうです。そこで、希望の区を3つ書けるのだそうですが、その中に希望が上がってくる区になったのは、モチベーションを上げるメニューが知れ渡ってきたということでしょう。
そのための経費投入(年間経費6000万円から7000万円、職員一人当たり4万円)、投入エネルギー(首長、部長などが講師となってゼミを構成。講師はその時、≪教授≫と呼ばれる)もハンパな量、質じゃない。
ビジネスカレッジというのは、2年目から始まる2年間のオープンカレッジ。これは、区長が1期目の退職金(3000万円弱か?)を投入して始めた職員研修システム。(残業手当は発生しません) 民間事業者を講師に入れるのも、大切な要素。
だから、「人材」ではなく、≪人財≫なんだそうです。担当部長が言うには「質、量を整えた行政改革です」。当然職員は、評価される対象ではなく、寄り添っていくもの。
区民を幸せにすシステムを動かす職員が(幸せややりがい)を感じないのでは、区民の幸せは無理! そう言いたいような荒川区の構想です。管理職70人中14人が女性、部長には5人女性がいる、という荒川区。
私などが「女性の起用を」とか「男女イーブンな扱い」「女性の視点を効かせて」と呼び掛けても、具体的には、どういうことか灯ってこないかぎり、(なま返事だけ)だろうとあきらめているのと違い、ここでは、うまくいかされているのだろうと思いました。
女性の感覚、視点は「孤立」の中からは生まれてこない。複数で、女性が主になって考える機会を与えられて、しかも連動した中から出てくるものだと思うんです。たった一人で、「さぁ、やれ」というものではない。
区政ポケットブック
荒川区職員は、手帳サイズの(区政何でもブック)を携帯しています。これさえあれば、区民から何を聞かけれても最低限答えられるし、縦割りでも全体像がわかる。あれ、よかったです。
そのほかにも、たくさんの施策がありました。非常勤職員の任用制度にも。別の機会に、お知らせします。
宮代町のホームページ、褒められた
私が質問しているとき、答えてくださった女性部長が「宮代町さんのホームページ見やすいですね」とおっしゃる。(はい、そーなんですよ)
この頃、仲間の他市議員からは、(例の鬼怒川問題から)「時代錯誤な上層部感覚」「市民不在のまち」と思われがちなわが町、久しぶりに(うちのまち、本当はいいんですよ)と、胸を張った。
外から「あの町、ちょっといいね」と言われなくなった時こそ、町の危機。町民の元気が下降線をたどるのです。
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