介護機器のリユースの仕組みを [高齢化社会]

4月2日(火)

1割負担で手に入る福祉器具

「介護保険」をつかって、1割負担で手に入る介護・福祉機器、購入したお年寄りなどの死亡や施設入所でいらなくなったこれらの機器は、その後どうなっているんだろう。この頃気になっています。

たとえば、我が家の場合、義父は101歳を過ぎたころからお風呂で体を洗うのがしんどくなってきました。そこで、洗い場にシャワーチェアを置き、椅子に座りながらシャワーを使い、体を洗ったり、暖かいお湯をかけて流したりすることにしました。

地域包括センターで相談すると、介護施設のケアマネ経由で介護機器事業者(メーカー)を紹介してもらえます。レンタルもあるにはあるが、「1割負担で、新品が買えますよ。そのほうがいいでしょう」ということで、介護保険を使い、新品を買う。誰でも新品のほうが気持ちいいし、1割負担なら楽です。介護保険も払うばかりでなく、たまには給付を受けなければ・・と利用者は考えます。

我が家のシャワーチェアは、16,500円くらいだったと思うのですが、この1割の1,650円で手に入ったことになります。

実は、使用は短期間

しかし、こういった介護機器、福祉機器は、現実は、4、5か月くらいしか使わないことも多いと思い、このことに気づきました。一人でお風呂に入るのが困難になるということは、早晩施設や病院に入ることになるのです。

我が家のシャワーチェアは、使用後、水で洗ってスポンジ部分を外して乾かすようにしたので、まだ新品同様です。でも、だれも使わなくなった機器は、もう厄介ものです。

使用者は1割負担でも

介護保険で1割負担すれば手に入る介護・福祉機器も、残りの9割は公費で負担することになります。事業者やメーカーは「新品」を勧めますが、どんどん新品購入が進めば、介護保険事業を圧迫しますし、家庭にあっては、使用者のいなくなった機器が粗大ごみ同然の場所取り機器になるのです。

使われなくなった これらのものを、皆さんはどうしているのでしょう。

3月議会の「介護保険特別会計予算」のとき、「現実にアレ、1割負担で購入できたけど、いらなくなってみるとレンタルのほうがよかったと思うのよ。誰かにあげたいんだけど窓口もない」と隣席の議員に言った。「誰でも新品がいいんだよ。他人の使ったものはどうもね~」というばかり。(そんなに抵抗ありますか、他人の使ったものは・・・。) 質問するのもはばかられた。

介護保険制度はスタートして13年、≪1割負担で済むから≫と介護保険適用で買った介護機器、あちこちにけっこうあるんじゃないかしら。

もうそろそろ「リ・サイクル」「リ・ユース」の仕組みを作ったほうがいいと思います。売るだけの「介護用品事業者は、使わなくなった(新品同様の)介護機器を引き取り、メンテをして(気持ち悪いという人のために消毒をして)再利用できるようにするべきです。介護用品事業者は、「介護保険制度」で「新品」の購入を促し、この業種、不況知らずだったとは思いますが。

毎年、確実に1、2割ずつ増えていくこれからの「介護保険制度」「後期高齢者医療制度」の事業費、団塊の世代が後期高齢者に突入する2025年までに、あらたな仕組みを作るべきです。

社会福祉協議会で

私は、議会から出ている「社会福祉協議会」の評議員です。先日の評議委員会で、「行政の隙間を埋める事業を社協はすべき。不要になった福祉用品について社協が検討できませんか」と提言しました。

同じ≪公金≫を扱う団体ですが、「社協」の事業は、もっと個性を持ってもいいと思います。


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