後期高齢者医療はいずれ限界に [高齢化社会]

3月31日(日)

「お喋りサロン学園台」オープン

町介護保険担当は、25年度も引き続き「地域サロン」の広がりを促し、また、今年度からは事業を開始する地域グループ、自治会活動に補助することになりました。なお、「社会福祉協議会」は設立に向けての(ノウハウ)など後方支援をしています。

24年度までに、町内では8か所ほどの地域や自治会でスタートしています。これは、超高齢化社会に向けて、地域の見守り機能、交流機能を強化し、介護状態になるのを予防したり、医療や介護で今後もっと不足するであろう(施設)不足を補うために備える、ということです。

私が住む学園台も、こういった団地特有の課題の高齢者だけの世帯、高齢者の単身世帯が増えています。自分がどういう状態かもわからず、暮らしていることも多く、お喋りの中からお互いの状況を見守りできる、必要な活動だと思っていました。立ち上げまでに少しご苦労があったようですが、有志たちの頑張りに感謝します。

行政は、(作るべき)と思っていても、働きかけるのは、どうしても組織として機能する「自治会」「区長会」になってしまうことが多く、不特定多数の意見やライフスタイルを抱える自治会などでは、立ち上げにくいという事情も、実はあります。

そこ行くと、「この指とまれ」方式に有志が集まって、立ち上げたのは、この団地にあっていたのだと思います。町内で発足した「地域サロン」は、自治会活動の一環として立ち上げ、有志による立ち上げ、の2方式半々あります。

「お喋りサロン」の理念

ご案内回覧には、3つの理念があります。

1、一人ひとりの「顔」が見え、「つながり」が実感できる。 1、世代を超えた「支えあい」が実感できる。 1、仲間を作り「生活に張り」が実感できる。

と掲げ、みんなが主役の楽しく活動できる場にしたい、とのことです。

何をするの?

集まった皆さんでおしゃべりをし、お互いの交流を深めます。お菓子やコーヒーをいただきながら、また、軽食をいただきながら。(この為、学園台住民のスタッフが20名以上集まりました)

費用は? 茶菓代150円、軽食300円、と実費代だけです。

とりあえず・・・第2月曜と、第4月曜、いずれも午前10時から午後3時まで、だそうです。

2025年には、団塊の世代がすべて「後期高齢者」世代になります。

超高齢化社会の中で増え続ける「認知症」

過日、参加した厚生労働省の拠点モデル事業「在宅医療」で、聞いた医師たちの報告に近未来が見え隠れしています。

「これからの高齢化社会は、4病、5病など複数の病気をもっている人でも長生きできる時代だ。薬を飲みながら、介護を受けながら、病院と介護士を行ったり来たりしながら、延命できる。つまり、頭(認知症)以外は治せる社会なのだ。

しかし、これからの問題として、≪手あげ≫機能が落ちてくる。どういうことかというと、「わたしは病気だ。具合が悪い」「助けてほしい」と名乗り上げる機能さえなくなってくるというのです。長生きできる社会でも社会でもストップをかけられない認知症の増加で、自分がどういう状態なのかわからない。そのため、医療も介護も連携できない。高齢者の単身世帯、高齢者だけの世帯がどんどん増えてくる…等々の問題が顕著になってくるわけです。」

医療、介護の人員、施設はそう増やせません。仮に増やせたとしても、需要に応じて増やした10年後には、維持できない施設群が、どうしようもないお荷物インフラとなって残るだけです。

だから、患者、家族、医師、歯科医師、ケアマネ、ヘルパー、ケースワーカーなどの連携による「在宅医療」の道を、しっかり作っていかなければなりません。

こういった仕組みづくりに、行政はもっと積極的にならなければならないのでしょう。また、その前の大切なステップとしての「見守り」機能は、≪手あげ≫機能がうすらいだ高齢者世帯を救う、「地域サロン」のような場所が補完することになると思います。


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