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サ高住 [高齢化社会]

11月12日(木)

3つ目のサ高住

サービス付き高齢者住宅(サ高住)は、全国で増えています。宮代町でも、先日、3か所目のサ高住が川口信金の前にでき、住居者を募集しています。高齢者が安心して暮らしつづけられる住まいとして、選択肢が増えていくのはいいことだと思います。

サ高住は、バリアフリー、常駐スタッフがいて生活相談も受けられます。入居時の負担が有料老人ホームなどと比べると比較的に少なく、入居者が介護保険をつかって外部の介護事業者の介護サービスをうけることができます。入所も比較的楽です。2011年、制度化されました。

施設の建設費に、国の補助もあり、2015年10月末時点で、全国に18万7000戸あるということです。運営主体は56%が株式会社、14.3%が医療法人、8.5%が社会福祉法人となっています。

サ高住は、行政が直接かかわっていませんが、サ高住について定めた「高齢者住まい法」では、運営業者が廃業するような場合、都道府県や自治体が他の有料老人ホームや適切な賃貸住宅に移れるよう、必要な助言、指導することが定められています。

しかし、多くの場合、民間任せで、行政がかかわることが少ないです。そのため、情報もあまり持っていないのが現実です。

2つ目(役場前の施設)、3つ目の「サ高住」に、うまく入居者が決まり、内容の充実が図られるよう期待します。介護してくれる家族も近くにいなくて、一人暮らしを余儀なくされる高齢者が増えてくることは十分予想されます。

※今日、明日と研修。今夜の交流会では早々に引き揚げます。はじめて「JIAM」に参加したH14年には、その頃会派を組んでいた3人で参加しました。交流会では岡山県から来た議員団などと盛り上がり、その後の視察にもおつきあいしたりしましたが、この頃は全くそういったことをやめています。

交流会で盛り上がり情報交換でき、いいことがいっぱいあるからと、職員研修の後押しをしている私ですが、個人的には、夕食(立食)の交流会は、あっさりで早めに引き揚げます。私の場合、アルコールが入ると睡眠が浅くなり、翌日眠くなるからで、これを避けるためです。

この頃は、どんな会合でも会食でも、翌日のためにアルコール控えめです。「まァ、まァ、そういわずに」なんてビールを注ぎ足されるのは常ですが、「いや、明日のために」「明日があるから」と。すすめてくれる人は冗談で「明日は誰にもあるんだよ」「自分だけ明日があるように言うんだから、この人は」なんて言いますが、個人的事情は受け入れられ、私は早々に切り上げ、自分の部屋でゆっくり。

7,8年前、千葉県にある、これも国のお金が入った研修期間・「市町村アカデミー」の研修で、前の晩飲みすぎて、翌日眠くて眠くて・・、(せっかくの研修が台無しだな、これでは)と自戒した経験があります。だから、自分流を貫いています。

(翌日、講演の時、寝ている人もたまに見かけます。大きな会派で集団で来ている議員たちが、前夜ハメをはずす感じです。)ごく少数ですが、これはみっともないです。

私は、その代りといったらなんですが、バイキング式の朝食では(食べまくる気持ち)満載[ダッシュ(走り出すさま)]。同じテーブルに着いた遠くの自治体議員と、食べながらの情報交換に花を咲かせます。)


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地域サロンで政治の話 [高齢化社会]

10月14日(水)

学園台おしゃべりサロンで

以前お話したことがあると思いますが、メル友のSさんはロシア通。それもそのはず、現役時代はロシア在住が長く、かの地で木材の商談をまとめていたという。

みんな楽しく、ある意味で(子供がえり)しているお喋りサロン。もう現役時代は、はるか遠く、あのころの栄華や、ご活躍の話はご法度だ。そりゃーそうでしょう、みんなそれぞれ輝かしい歴史はもっているのだから。

まして、青筋たてた政治の話などは、座が白ける。女性たちからブーイング必至でしょう。

主催しているボランティアグループの代表からは「政治的な話は禁止ダヨ」と強く申し渡されているのに、時々掟破りをするのがSさんだ。

 Sさんは「病気で半身の動きが鈍いけどメル友募集中」などのチラシをサロンで配るお茶目な≪きかんぼー≫。このお茶目さに、みんなは笑いながら許しちゃうのだ。(時々は政治がらみの話もいいもんさ)と。身近にある生々しい政治話とも違うし・・・。

私は、忙しくいけなかったのですが、一昨日の「学園台おしゃべりサロン」で、久しぶりにまたあるものを配布した。ロシアのことが気になるSさん、「北方領土問題解決に関する意見書」を(あくまでお茶目に)配ったらしい。(ここからもっと拡散しないのを承知のうえで)

ソビエト連合の頃も含めて、ロシアのことは、あまりわからない。アジアやヨーロッパ、アメリカなどのニュースと比べたら圧倒的にニュースが少ない。第一、バルト3国がどこにあるのか、ウクライナはどこ? 国と国との長いいざこざなど、地理的に検討がつかないのだからウトいのも無理はない。まるでブラックボックスを覘くような、興味があります。

いいじゃないの。国際的な政治の話。≪007ロシアより愛をこめて≫を映画館で見た世代には、それ以上なじみがない国だ。でも、もうちょっと上の世代は、それまで日本人が住んでいた日本固有の国土という北方領土。

お茶目な笑顔で「ハイ」「ハイよ」と、自前の意見書をちゃっかり配っている様子が浮かんでくる。「ねぇ、少しくらい北方領土に興味を持ってよ」みたいな感じで・・。わたしも、その意見書(案)とやらが見たくなった。

もう、2か月ほど「お喋りサロン」に行ってない。陽気な高齢者たちは、みな様、げんきかしら


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体力つける高齢者 [高齢化社会]

10月12日(月)

75歳以上の体力、過去最高

体育の日。ニュースでは、75歳から79歳の高齢者の体力は過去最高を示したそうです。これは日々、体を使って体力が落ちないように努力しているからで、スポーツジムに通う高齢者は10年前と比べて30%アップしたそうな。

若い者に、家族に、迷惑をかけたくないといったけなげな気持ちと、プライドがそうさせるのか、尊敬というか敬愛します。でも、いつかは「自力」の限界が来る。そこをどう支えるか・・。

介護施設で働く人不足

安倍総理は〝新3本の矢”で介護離職ゼロを掲げ、特別養護老人ホームなどの介護施設の増設を打ち出しました。しかし、毎日新聞は「現在介護施設が直面しているのは働き手不足だ。いくらハコモノを用意しても働く人がいなくては意味がない。地域で住み続けられる総合的な戦力が必要だ」と指摘しています。

「特養」の待機者は、2013年度で52万人、毎度申し上げて申し訳けないのですが、団塊の世代が75歳以上の後期高齢者になるころには今の2倍に増えるわけで、要介護の高齢者も当然増えてくる。

問題は首都圏。医療は地方に比べて充実していますが、老人施設は地方に多い。もともと地方に住んでいる人は、地域のささえあい、ご近所のささえあいができると思われますが、必要に応じて地方に移ってくる高齢者の方々には、必ずしも、住みやすい居住地とはならないかもしれない。

いずれにしても、体力、気力ともにできるだけながもちさせようと、自分磨きの高齢者が増えるのは必然。えらいな、と思う。「自分たちが、成長した日本をつくってきた」「敗戦国からトップレベルにのし上げた我々」のプライドを持ちつつ、自分力を高めていることは、確かで、敬愛しています。


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生命保険会社の介護進出 [高齢化社会]

10月10日(土)

昨日は、百間中の「小中一貫・英語活動発表会」にお邪魔する。元気いっぱい、臆することなく英語を楽しんでいた。今年初めて、複数の学校区の英語活動を参観させていただき、学校キャラというか、学校によってかなり雰囲気が違うことに気付いた。指導力や雰囲気づくり、特性といったものは、エアコン整備など物理的環境とは違い、成育歴の中で大きな意味合いを持っている。その感をさらに強くした。

損保ジャパン、ワタミの介護を買いとる

損害保険会社や生命保険会社が介護部門に進出したり、拡大しようとしている。

 一時期のように、生命保険(死亡時保険)に大金を投じようとする人は減っている。一方で介護保険の給付額は2025年には約20兆円規模に。今の2倍になることが想定される。民間保険会社としては、保険金の代わりに介護サービスを受けられる「現物給付型保険」の拡大は必至なのです。

そういうわけで、保険会社の介護事業に対する関心は高い。なにしろ、保険会社の資金力は、どこをとっても圧倒的に大きい。豊富な資金力で、ノウハウ丸ごと買い取れればかなり有利に展開できるのでしょう。

外食産業のワタミは、「ワタミの介護」を傘下に持つ。外食部門の赤字から全体に経営が大変になっていたワタミは、まず(買い手あまたの)介護部門を手放して立て直しを図るのだという。

損保ジャパン日本興亜ホールディングスは、「ワタミの介護」の全株式を210億円で買い取り、パートを含む7000人の従業員も引き継ぐ。12月1日に買収作業は完了するそうです。

生命保険会社などと言いましたが、介護部門を拡張しようとしているのは、東京海上ホールディングス、明治安田生命保険、なども拡張する方向という。東京海上は訪問介護事業をのほか、サービス付き高齢者住宅(サ高住)の運営に参入、ソニー生命保険を傘下に持つソニーフィナンシャルホールディングスは、4月有料老人ホームを新設。明治安田生命も介護付き有料老人ホーム事業を拡大予定というように総合事業の中に介護事業の割合はどんどん大きくなっている。

政府調査によると、訪問介護の場合、いわゆる大企業の経営する施設は全体の64%をしめ(2013年時点)、社会福祉法人、医療法人をおお大きく上回るのだそうだ。(あらためてびっくり)

先日、東洋大学PPPの勉強会で見聞きした、ホールディングスと呼ばれる総合企業の威力は、ほんとうにすごい。舌を巻く。

巨大焼却炉をつくり、自治体経営の一般廃棄物での処理能力の〈スキ間〉を埋め、廃港となった空港の滑走路を巨大な太陽光発電施設にしてしまう、なんてのはお手の物なのかもしれない。

さて、人口減少時代の中で、弱小自治体はどう生きるか。効率化や利便性に見られない「心の育成」を担当できるのは自治体の特権ではないでしょうか。

※ 茨城県行方市では、「100人委員会」の第2回目がひらかれる予定。早くから手帳とカレンダーに書きいれ、ぜひぜひ傍聴しようと思っていました。

しかし、霞ケ浦の向こう側の行方市。どう頑張って電車を乗り継いでも片道3時間以上かかる。9時に現地に到着するには、(パソコンで検索したら)、ナント早朝5:10東武動物公園発で最寄駅8:26着ですって。とんでもない。昨晩、断念した。

地方創生戦略に、本気で住民参加を取り入れているのは、全国にも数が少ない。行ってみたい。9月初めの「行方市100人委員会」も多忙でいけなかった。また今日も断念。

ムリ、ムラ、ムダをやってしまうのが私のダメなところ。断念が最良の方法なのだ。しょうがない、たまっている仕事をしよう。


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高齢者の筋肉強化 [高齢化社会]

9月24日(木)

連日、高齢化社会のことで、大変恐縮ですが、今日もソレです。

安倍総理は、「介護離職」を減らし、労働力の向上を目指すため、「特別養護老人ホーム」を増やすことを決めたというニュース。増やすということは、予算を増やし、財政支援をするということ。これによりどこにも頼れず、子どもが仕事を辞めて介護するしかないという家族が減れば、いいことです。ところで、

高齢者の筋肉強化

高齢者が介護状態に陥るのを避ける(できるだけ遅くする)には、筋肉強化が大事、という認識は世の中に広がっています。できるだけ運動、とみな言います。でも、それだけではダメ。筋肉をつくる栄養が体に無ければかえって有害になるという話です。

 筋肉強化に、ビタミンDやたんぱく質などを十分にとることが必要です。

山田実筑波大准教授による「フレイユ」「サルペコア」…

「フレイル」は、従来「虚弱」と訳されてきたfrailty」の新たな訳で、認知機能の低下や精神面や社会的問題も含むという概念です。

一方、「サクペニア」は、加齢に伴う筋肉量と筋力の低下を示します。いずれも高齢期の介護予防に筋肉が大事だと老年医学の専門家が口をそろえる。

これまで、栄養は、運動に比べ軽視されがちでした。しかし、栄養が足りない状態で運動すると、不足した栄養分を自分の体から補うことになり、筋肉や脂肪の分解が進んで逆効果になります。

リハビリの効果

リハビリ中の高齢者は、栄養を取ることにより効果が出てくるといいます。肺がんの手術後、飲み込みが難しく、日常生活に戻れるか心配されていた人がb、1日の摂取カロリーを1500㎉を2000㎉に増やしたところ、体重がまし、リハビリ効果が上がり、一人で外出できるまでになった、という報告も。

寝たきり予防には、栄養、運動、精神面、のバランスが大切です。(東京新聞、参考)


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高齢者の誤飲・誤食 [高齢化社会]

9月23日(水)

誤飲・誤食にご注意

消費者庁は16日、65歳以上の高齢者の誤飲・誤食事故がこれまでに165件寄せられており、最も多い薬にPTP包装シートなどの注意するよう呼びかけています。

高齢者は、視覚、味覚等身体機能や判断力の低下、認知症などにより、誤飲・誤食のリスクが高まると考えられます。事故を防ぐため、高齢者のいる家庭では十分注意するよう消費者庁は呼び掛けています。

PTP包装の薬

この頃の薬は、ほとんどがPTP包装(press through package)で、医薬品を薄いアルミのとシートとプラスチックを圧着させて1錠ずつ分けて包装しているいます。

これを家族などが1錠ずつ切り分けて、用意してあげても、この中から薬を出すということを忘れてしまったり、これそのものが薬だと思ったりして、そのまま飲んでしまうのだそうです。

その結果、切り取った包装シートの角が、食道に突き刺さったり、出血したりという事故になります。PTP包装の薬に事故は、他の事故と比べて団トツに多くなっています。

カップラーメンの香辛料も

高齢者の一人暮らしだと、カップラーメンなどで済ませることもあるのですが、この時、香辛料の袋と思って、乾燥剤の袋を開け、入れてしまったという事故も起こっています。

そのほか、洗剤・洗浄剤を飲んでしまったもの、部分入れ歯を飲んでしまったもの、乾燥剤を飲んでしまったものなどがあります。

いずれも、判断能力の低下、視覚の低下など高齢化に従い出てくる問題で、リスクは年齢が上がるに従い、高まってくると思われます。

年代別件数

消費者庁に寄せられた事故情報から年代別にみてみますと、75歳~79歳、80歳~84歳が多く、165件中79件がこの年代です。(うち53件が薬のアルミ包装を飲んでしまった事故)

この年代以前だと、注意力が十分あり、また、それ以後だと手先の作業が弱くなるので、家族や看護人が包装から薬を出して準備するといったことがあるからだと思います。

危険性

〇PTP包装シート(53件)…PTP包装シートを飲み込むと、喉や食堂、腸などの人体内部を傷つけたり、穴が開いたりして重大な障害を招く恐れがあります。痛みなどの症状が出るまで誤飲したことに気付かないことが多く(本人に認識がない場合が多い)、体調不良などで検査しても,PTPシートはX線を透過してしまうため、発見が遅れ、重症化する恐れがあります。

〇漂白剤(11件)…11件中7件は、台所用塩素系漂白剤の誤飲事故。大部分は食器やペットボトルに移し替えたものを飲料と間違えて飲んでしまう事例です。塩素系の漂白剤を誤飲すると、腐食作用により口の中や喉、食堂、胃粘膜などがただれ、吐き気やおう吐、物を飲み込めなくなったりします。

〇乾燥剤(11件)…11件中8件は、食品の乾燥材として用いられている生石灰(酸化かるしうむ)を誤飲したもの。生石灰は、水にふれると熱が発生するため、口の中、喉,食道などがただれて、物が呑み込めなくなったり、やけどや出血を起こしたりします。

義父は102歳で亡くなるまで認知症は出ず、何でも一人でできたので、PTP包装の薬も、シートをそのまま渡していましたが、今頃になって(よく何事もなくすんだな)と思ったりします。

どうか、皆さん、お気をつけてください。


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高齢者人口過去最高 [高齢化社会]

9月22日(火)

高齢者人口3384万人

昨日、高齢者人口の公開血が示されました。2015年9月15日現在の高齢者人口は3384万人、昨年同期より89万人増えています。昨年、高齢者の占める割合は25%を越えましたが、今年はさらに伸ばし、26.7%になりました。80歳以上の人口も増え、初めて1000万人を超え、1002万人、100人に8人の割合です。

高齢者の増加ピークとなる団塊の世代最後の昭和24生まれの人が高齢者入りした昨年同期は同一基準で前年比111万人も増加しましたがそれより増加割合は少なくなっています。高齢者人口の総人口に占める増加は2014年で終わりを告げました。

が、この割合は25年後の2040年でも、変わらないものと推測されています。

転出・転入

東京、大阪、長崎県をはじめとする24件で高齢者の転出が増加しています。反対に高齢者の転入が多いのは、千葉県、埼玉県、神奈川県など23県。大都市から近接する県への転出が多いのは、高齢者施設がこういった地域に増えているからです。

高齢者の仕事

高齢者の就業率は男性29.3%、女性14.3%で、合計では681万人が仕事をしています。15歳以上の就業者総数に占める高齢者割合は10.7%、これも過去最高の数字になっています。7割が非正規社員。理由は「自分の都合のいい時間に働きたいから」が31.6%で多い。

健康に気を付けながら、できるだけ仕事を続けたいという気持ちは「健康寿命」にもいい影響を与えるのでしょう。

貯蓄

2人以上の高齢者世帯の平均貯蓄額は2499万円。ゼロの世帯も含めた中央値では1588万円。ほぼ半分は定期預金。

金額だけでは測れない現実もあります。無年金、無収入の高齢者も多く、生活保護世帯も増えているのが現実です。藤田さんの著書「下流老人」には、見逃せない現実が示されています。

認知症の夫が火事

認知症の夫(82歳)が自宅で一人でいるとき火事が起きた。隣家に燃え移った。2013年11月のことです。

隣家の人は留守にした妻(73歳)に損害賠償責任があると訴えた。この裁判で、[隣家に延焼した当時、妻は外出しており、夫が警察官に話したことによると、夫が新聞紙に火をつけ、布団の上に投げたのが原因」と、1審では「妻に過失」として約40万円の支払いが命じられました。

「妻に重過失は認められない」

1審で地裁は「監督義務を怠った」として約40万円の支払いを命じられましたが、その後妻は上告しました。2審の大阪高裁では「妻に過失はない」と和解を勧告しました。

和解で、この妻は命じられた金額より多くを隣家に支払って和解が成立。妻は裁判所が命じた金額に不服があるのではなく、認知症を看病する生活の中で起こりえる事故に、寄り添う判決がなかったことに、納得いかずに上告したのではないかと思えます。

高齢者社会をある意味、反映した事件でした。大阪高裁の判決で救われた思いがしました。


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在宅高齢者 [高齢化社会]

10月14日(火)

台風一過

台風19号は、夜の間中、雨風が吹き荒れたようでしたが、特に被害もなく静かな朝を迎えました。いつも冠水するあたりもまったく大丈夫。

一人暮らしの高齢者

H26年度、地元学園台の班長を拝命しています。役員さんと違い、回覧板を回す、前・後期の会費を集めるくらいの役割なので、楽です。

それでも、いろいろ気付くことがあります。私の担当する班は、本来なら14軒だったのですが、今は12軒。様変わりしました。一人暮らしの家庭が3軒あります。

ある家には、自治会費を集金に、(日や時間を変えて)5回伺いました。チャイムを鳴らしてもまったく応答なし。留守なのかな? 窓の辺りを見ますと、シャッターを閉じている窓もある。3連休で息子さんのご家庭に出かけられたかな。まっ、いいか、時間はたっぷりあるから気長に集金しよう。

そう思っていたとき、買い物に行くついでらしい装いで、我が家に寄ってくださった。「ごめんなさいね。なんどか来てくださった?私耳が遠いから」と。

この方は今のところ、一人でも大丈夫ということで、あえて一人暮らしらしい。1丁目に親族の家があるとも聞いている。窓や雨戸が部屋によってしまっているのは、使わない部屋の開け閉めを省略しているからだ。だから、大丈夫なんだけど、なんせ、こちらからの連絡が取れない。あらためて心配になりました。80歳代後半と思われます。

もう一人、90歳を過ぎた女性もお一人暮らしですが、この方はお隣がお嬢さん宅。集金などもお隣で対応してくださるので心配はいりません。

そのほかにも、お一人で暮らしていた人が亡くなってからは無人になってしまった家もあります。

その後、今年になって若い世代が移ってこられたので12軒をキープしていますが、ほとんどが高齢者世帯。お子さんと一緒のご家庭はたった1軒だけ、という状況です。

毎日1回の声掛け、見回りなど不可欠でしょうね。

在宅高齢者、生活支援より見回り希望?

医療介護の配信メール:京都市からのニュース

京都府内で、介護保険制度を利用する高齢者のうち、日々の声掛けや見回りを希望する利用者は全体の約4割に上がり、洗濯や食事の支度といった暮らしのサポートを抜いて、日常的に受けたい支援の中で最も多いことが、府が行ったアンケート調査で分かった。

調査は今年2-3月、京都市を含む府内11市8町の要介護・要支援者5000人を対象に実施し、このうち2065人から回答を得た。この中で、本人が調査票に記入したのは39.3%で、このほかは「本人の意思を確認して介護者が記入」が31.2%、「本人の意思が確認できないので介護者が記入」が21.3%。

私の近所では、比較的近くに親族が住んでいらっしゃるということでしたが、元気に暮らしているといってもちょっとした転倒で動けなくなることもあるのが、80代からの高齢者。せめて1日に1回の連絡方法を決めておくのが大事、と思いました。

集金の回覧を回して、〇日から〇日までの3日間で集金に伺います、とお伝えした。だけどまだ集金できてないところが2軒。連休でお出かけか。「どうしてすれちがいなんだろう」と思う私も、普段は新聞の集金の方に、何回も足を運ばせているらしい。


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敬老会 回復した方 [高齢化社会]

9月30日(火)

地区敬老会

 町が一括でやっていた「敬老会」が地域に移って2年目。今年も各地で様々な敬老会が実施されています。

 お隣「辰新田」地区の敬老会は今年も、日工大の学友会館を借りての開催。学友会館を借りて実施したのは、地元・学園台地区も。地域に開かれた大学として、快く使わせてくださる大学に感謝。

待ってました!」の掛け声が楽しい「辰新田」敬老会

 地域主宰になってみると、いろいろ特徴が出るもんですね。昨年も楽しませていただき、おなかを抱えて笑いました。言い方は悪いかもしれないけど、≪コテコテの田舎の演芸会≫≪どさまわり≫に徹している。これこそ「辰新田」のお家芸なのだ。実にいい。

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↑ 「おっかさん、忠太郎でござんす」

ご存知!「番場の忠太郎」。(あんな薄情な人はおっかさんじゃねー。今も上のまぶたと下のまぶたを閉じると、やさしいおっかさんの顔が浮かんでくるんだ~)股旅ものは、今も昔も、ドサの王道。

お芝居なら、ここで涙をそそるところですが、おもわず笑いがおこる。

股旅物の前は〈駆け落ち〉もの

 区長のYさんと、E屋のだんなの「矢切の渡し」はもっと笑わせた。男役のYさん、愛の逃避行に出る若衆姿が色っぽい。E屋のだんなは、背が小さいので「[るんるん]連れて逃げてよ~」の女役。最初からドギモを抜かれたので、写メを押すのも忘れた。

私は一番前の席で、「イヨー、色っぽい」「きもい」を交互に繰り返した。気をよくした二人は来年の出し物をもう考えているよう。(来年もやるのか…、コレ)

むかしの少女たち

むかしの少女たちのフラダンスも定番。

2敬老会.jpg

日本舞踊も、次々に。絵日傘を持ったり、舞扇をかざしたり。めくった裾からは赤いけだしがこれまたけなげ。70歳を越したでしょうに、すばらしいパフォーマンス。

「辰新田」ならではの敬老会ですね、これは。隣、私の住む学園台はここまで大衆芸能に徹しきれないのです。

すっかり治ったAさん

久しぶりにAさんご夫妻が来ていた。Aさんのご主人、すっかり治った。うれしい!

Aさんは、わたしをいつも応援してくださった、やさしい人だ。控えめだけど、俳句や詩に親しみ、新聞記事などを私に教えてくれた。

そのAさんが、約10年前、突然、「老人性うつ」になった。何をする気力もなく、5、6年は寝たり起きたりだった。たまにスーパーで奥さんに会ったとき「加納さんと、会ったこと言わないでおきます」というくらい、他人を遮断していた。

そのAさんが、昨年秋あたりから、めきめき回復していった。主治医にも「もう、大丈夫ですね」と太鼓判を押された。今年の初め、散歩しているAさんに会った時、無表情だったAさんが自然に笑っていた。

辰新田の敬老会に来ていたご夫妻を見て、本当にうれしかった。奥様も心から演芸を楽しんでいた。

「老人性うつ」は長いトンネルにはいって、なかなか抜け出せない。だけど、こんなにすっきり回復するんだ、というのを身近に見て、どんな状態でもあきらめちゃいけないと思いました。

要介護4から要介護1に

もう一人、驚異の回復を見せた人がいる。この方も私を応援してくれている人だ。Aさんよりもうちょっと年上。昨年春、背中などが痛くて、寝たきり状態になった。トイレにも行けない。少し認知症が入っているご主人と、助け合って暮らしていたが、ますます大変になった。お年もお年だから、このまま寝たきりになる可能性もあった。

しかし、病気は気持ちの持ちようを、〈地で行った〉Sさん。

「わたしは大丈夫です。治します」と、認知症のご主人を気遣う。寝たきりの布団の中から、ご主人に指示。「認知症だから、いくつも仕事を頼めない。一つ終わったら、次の仕事を頼むの」と言いながら、あれこれと仕事を頼み、自分はひたすら回復を目指す。

 まくらもとのポータブルトイレがいらなくなって、お風呂に入れて、3か月もすると自分で簡単な食事を作るようになる。昨年秋には、出かけられるようになってしまった(❢)。

 我々は「無理しているのでは」と心配していましたが、どうやら、これが彼女のリハビリだった。(私がいなくては・・)と思うことが気力、体力の回復に役立ったのでしょう。

要介護4の、動けない人が、今、要介護1。すごい。頭が下がります。

 先日、このSさんに、私はあるお願いをした。「できたらでいいんだけど、10月1日、久喜宮代衛生組合議会を傍聴してほしいの。今回、大事な質問が多く出ると思うから」と。

 Sさん「その日は、ヘルパーさんが来る日だけど、何とかほかの日にしてもらいます」と。

 ヘルパーさんに来てもらっている要介護1の人に、傍聴に来て、と頼む私もひどい人だけど、「関心がありますから、行けるように連絡を取ってみます」という、要介護1のSさんには、もう少し無理を聞いてもらおう。ありがとうございます、Sさん。

最近、ご病気になってしまわれた人もいらっしゃる。だけど、きっと回復します。そういう例がいっぱいあるんだもの。


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75歳以上の熱中症 [高齢化社会]

8月6日(水)

館林39.5度、熊谷38.8度という記録が出た昨日、お盆前に、行けるときに行っておこう、と生家のお墓に。

 しっかし・・・墓地というところは何でこう暑いんでしょう。特段に熱い。無機質な石ばかりのところだからでしょうが、反射する光と熱で目がくらむ。長居はできません。

75歳以上の熱中症

医療ニュースから:75歳以上の高齢者は、65-74歳の前期高齢者と比べ、体内にある温度センサーの感度が低下し、体温が上昇しやすいことを名古屋大学・平田教授の研究チームが明らかにした。

数値シミュレーションで一定の気温・湿度の環境にいた場合、75歳の人の体温上昇幅は、65歳に比べて最大2倍となった。平田教授は「75歳以上になると、10年前と比べて体温上昇幅が倍になる。自分の感覚に頼りすぎない方がいい」と注意している。

人は脳の視床下部にある体温調節中枢で体温を制御している。体温調節中枢は、皮膚にある温度センサーの情報と、内臓や骨などにある体内深部の温度センサーの情報を総合的に処理し、体温を保っている。ここの機能が低下する。

75歳以上のグループは体内深部の温度変化を十分認知できず、体温が一定以上になるまで汗をかくなどの体温調節機能が働かないことが分かった。

研究チームは、75歳以上の高齢者は、自身が体温上昇を感じた時にはすでに想像以上の可能性があるとし、気温、湿度の確認や、周りの人の気配りが不可欠だと指摘している。

これまで、高齢者の皮膚温度センサーの感度低下は指摘されていたが、特に75歳で熱中症リスクが高まる具体的要因は明らかでなかった、そうです。

この暑さの中、「ダメ押し」みたいな情報で恐縮ですが、要するに、高齢者だから全部弱っているというのではなく、機能が自分で自覚している以上に急に衰える節目みたいなものはあって、それが75歳前後で急に、倍にもなって表れる、ということを現実の問題として意識する必要はありそうです。


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