在宅医療を支える連携 [医療]

3月5日(火)

蓮田市・在宅医療推進フォーラム

一昨日の、人間総合科学大学(蓮田キャンパス)を会場としたフォーラムの第2部をご紹介します。

たくさんのかかわりで、≪住み慣れた地域で最後まで安心して過ごす≫ための仕組みを発表していました。ケア・マネってそもそも何? 訪問看護ってどういうもの? など基本中の基本から発表しているのがよかったです。

いつもの講演会なら、ある程度理解している人が集まるでしょうが、なにしろ一昨日の会場には、特別講演の「天皇の執刀医・天野教授」のお話を聞きたくて来た人も多い。普段聞きなれているけど、利用したことのない人には(ああ、そこまでできるのか)など具体的に分かったこともあったのではないかと思います。

リレー式に説明

まず最初のシンポジストは、ケアマネ。「ケア・マネ(介護支援専門員)って、家の設計者みたいなものです。その家に必要な、土台、梁、屋根、インテリアなどを手配するように、この人には、生活の手伝い、お風呂の介助、などが必要だとわかったら、それを手配する計画を立ててくれる人です」なんて説明でした。

次に町の医師の立場。かかりつけ医の必要性を伝えていました。

次に歯科医。口腔ケアの目的、医療の大切さが改めてわかりました。独居の高齢女性の例。入れ歯と自分の歯で食べていましたが、だんだん歯磨きがしにくくなる。そこから黴菌が入り、肺炎を起こすという65歳以上の死亡例の1位になった誤嚥性肺炎は、口腔治療で大分防げるのだそうです。

訪問看護士の立場から。すみなれた「我が家」で最後まで暮らすためには、家族と訪問看護師の連絡、意思の疎通が大事。

薬剤師から。「お薬余っていませんか」というと、お年寄りは「いいえ」という。「おうちにあるお薬を全部持ってきてください」というと、山のようになった薬をもってくるそうです。そこから、本人にも家族にも、区別しやすい飲み方、くくり方を考える。飲み合わせ、一緒に食べてはいけない食品などもわかりやすく伝えるのも、これから大事。

ホームヘルパーから。どんなことを頼めるか、どんなメニューを組み合わせられるか、使ったことがない人にもわかりやすい。

最後に患者家族の立場から

最後に発表に立ったお二人は、101歳の姑、94歳の舅を、介護した老夫婦の体験。二人だったからできた体験、興味深く聞いた。

「分担介護」:重い体を動かすのはご主人の仕事、などすでにご自身たちも老齢期に入っているお二人は、分担介護を心掛けたといいます。

「手抜き介護」と「手抜きできない介護」:デイサービスを利用すれば、二人がかりでも大変な「入浴」が施設でやってもらえる。その時間に趣味の時間を持つようになれた。ショートステイを利用したら、外国旅行にも行けた。しかし、どうしても手抜きできない介護もある。それは徹底して頑張った。訪問看護と合わせて、本人の希望にあわせた(もっとも後半は認知症がほとんど入っていたが) こうして10年以上に及ぶ両親の最後までの介護の日々を過ごした、というお話は、まさに、いろいろなサービス、しくみを組み合わせた「在宅医療」のモデルともいえるものでありました。

◎「在宅医療」の拠点モデル事業は、その中心となっている病院がある自治体は、熱心ですが、(行政法人国立病院機構≪東埼玉病院≫がある蓮田市、社会医療法人≪東埼玉病院≫のある幸手市など)、その他の自治体は、協議会には入っていますが、認知度がかなり低い。

2025年には、団塊の世代が後期高齢者、多くの病気は医療で対応できても、認知症はなかなか対応しきれない、という現状を考えると、連携の重要さが理解できます。

※ さて、今日から3日間、宮代議会は一般質問です。私は明日6日の午後一番でやります。ご自分の聞きたい議員の質問は、議会事務局に聞けば、だいたいの時間を教えてくれます。どうぞ、傍聴においでください。

※ 記者席が用意されているのに、マスコミ関係は一切来ていません。宮代町から情報がいっていないからだそうです。近隣自治体並みに、記者クラブに情報を出すように、執行部に要望するよう、例のヤツの「調査特別委員会」第1回目で、多くの議員が言ったのに、どうなっているんでしょう。

そういえば、一昨日、町民から電話。「臨時議会の文字がホームページから消えているよ。時系列で列記しておくべきなのに、意識的に消した?」と。よく調べてないけどホント?


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