2つの≪在宅医療≫拠点事業 幸手と蓮田  [医療]

3月3日(日)

在宅医療・厚労省拠点モデル事業

3月2日(土)、3月3日(日)と、続けて「在宅医療」の拠点モデル事業のフォーラム、報告会が開催されました。団塊の世代が75歳の後期高齢者年齢に突入する2025年を前に「在宅医療」の理解と準備を余儀なくされる。厚労省のモデル事業は全国105ヶ所で始められていますが、タイミングよく近くで開かれた2つのモデル事業を学習することができました。

3月2日は、幸手市社会医療法人JM東埼玉病院が取り組んでいる厚生労働省の在宅医療連携拠点事業報告会、3月3日は、蓮田市独立行政法人国立病院機構東埼玉病院が取り組んでいる、同じく厚生労働省の在宅医療連携拠点事業、です。

地域医療を育てる会からの報告

3月2日(土)13:30~15:40

『住み慣れた家で自分らしく暮らしを続けるために』と題し、幸手市の「ウエルス幸手」で開かれた報告会に行ってきました。

1部:特別講演 「NPO法人地域医療を育てる会」

千葉県山武地域を中心に、「脱・依存型市民」をめざし、高齢化社会に向けて情報発信と対話の場作りをしているNPOです。住民、医療、行政、福祉機関などが一堂に集まり、連携の形を模索しています。

東埼玉病院を中心にした連携

幸手市に去年移転した「東埼玉病院」は、厚生労働省のモデル事業として、地域と連携した活動をしています。介護、医療、商店街、歯医者さん、建築士、いろいろな人が連携して「脱依存型の老後」を準備しようとしています。

統計でみる老後

2部のシンポジュームでは、数字などで『老後』を推測していて、興味深かったです。たとえば、60歳以上の2人暮らしではどのくらいかかるか。

消費支出は24万5870円、総支出は27万6873円。(つつましく暮らして、です) モデル世帯の平均収入は24.5万円。健康ならこれで済みますが、病気になったら預金などを切り崩していくことになります。 

じゃー、不健康寿命は、どのくらいあるのだろう。

男性平均で9.13年(平均寿命79.65歳のうち)、女性はもっと長く12.68年(平均寿命86歳のうち)、こんなに長く(具合が悪い)時期があって最後の時を迎える、のだと、、、。

では、60歳からの医療費はというと、男性で1021万円、女性で1080万円、(まァ、1割負担2割負担で済みますが)、中には高度医療にかかる場合もある・・。

介護保険サービスを使っている人は、80~84歳だと28%ですが、85歳以上ではぐ~ンと増えて56%・・。つまり、長生きの後半は、だれかの支えが必要になってくる。

病院や介護施設に頼るわけにはいかない時代に備えなければならない。

「在宅医療」をもっと身近に考えなければ・・。

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930人が集まった蓮田市・≪在宅医療≫フォーラム

一方、本日3月3日、会場となった人間総合科学大学」には、なんと931人が集まったということです。昨日の幸手市ウエルスは、20人ほどでしたが、今日の参加人数の多さにびっくり、です。この参加人数だけでも大成功と思います。

ちなみに、主催は、蓮田市白岡市宮代町在宅医療連携推進協議会です。5つの地点から国際航業バスが送迎バスとして稼働。宮代町役場から会場の人間総合科学大学までも運行されました。でも、宮代からは、担当職員一人を入れて合計20人ほど。

931人の参加者のほとんどは蓮田市内からです。

お目当てはあの“天野 篤 教授”

今日の第1部では、天皇陛下の心臓バイパス手術で執刀した、順天堂大学教授の天野 篤氏の基調講演がありました。皆さんの関心はまず、この先生のお話でしょう。

天野教授は、なんと蓮田市のご出身。昨年、蓮田市の「第1号蓮田市民栄誉賞」をお受けになったとか。素晴らしい方を輩出したのですねー、蓮田市は。

↓ 蓮田駅東口からシャトルバスが出ました。

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↓ 会場の「人間総合科学大学」

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↑ 心臓手術の動画が映し出される。天野先生の話に臨場感がでて、会場の人たちは静かに聞き入る。

フォーラムに、こんなに人が集まるんだー。これから真剣に考えなければならない「在宅医療」。第2部の報告会もとても充実した内容でした。

これは、あしたお伝えします。


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