マイクロスポットの存在 [放射能]

5月20日(日)

三郷市からの報告

昨日の集会ではたくさんの取り組み、現状報告がありました。私のメモの中から報告します。

三郷市は埼玉県の中でも放射能濃度の高い自治体です。隣接した八潮、吉川市ともに小さな子どもを持つ親が不安を抱えているのは同じです。

しかし、現状では、自治体の把握、取り組みに微妙に(いえ、明らかに)差がでてきています。三郷市からの若いお母さんの報告です。ちなみに、これまで活動を引っ張ってきた(前)代表の若い母親は四国に移住されたそうです。自治体の現状把握、取り組みに限界を感じたのだといいます。

昨年8月、三郷市のある小学校の校門脇で、13812ベクレルという数値が出ました。線量も1マイクロシーベルト以上のマイクロスポットが何ヶ所もあったそうです。

しかし、県の特別除染区域煮指定されたにもかかわらず、除染が始まったのは、かなり時間が経過したころでした。今年3月はじめ、28の小中学校の除染がやっと終了したのですが・・・。

校庭などの測定は速く実施したところも多いのですが、建物周りの危険ヵ所の測定に着手したのは、どこの自治体でも遅かったようです。本当はこういうところが危ない。呼吸による内部被曝の可能性を考えたら、もっと速く取り組むべきでした。

他の地域と比べて遅い対応は、執行に現状認識、想像力が薄いからだと思われます。三郷市は、市民が不安を持たないように、「放射能安全派」の講師を招いての講演会も2回ほど実施され、市民の多くが「だいじょうぶ」と思う中、小さな子どもを持つ親たちは、「心配性」⇒「心配症」という雰囲気にもなっていたようです。

若い親たちは、ネット世代です。行政、政府が一方的な情報しか出さないので、あらゆる角度の情報をネットから取り入れようとする若い世代。その中には過剰、過激な情報も混じっているでしょう。こういう不安を取り除く意味でも、自治体は積極的な取り組みを打っていかなければならないのです。

報告者はいいます。「それなのに、今日5月19日、江戸川河川敷では、スプリングフェスティバルが開催されています。0.4から0.5マイクロシーベルトあると思われる河川敷で。

自治体は、いろんな思いをごちゃ混ぜにして、イベントをやる。イベントを過大評価するのは、行政の悪いクセだ。

この前、話したある住民は、「イベントは、学園祭の出し物のようなもの。騒いで、職員を繰り出して、終わってしまえば何も残らない」といっていました。「内なる声」に気がついていないのは、行政本人たち?

子供たちを守りたいエネルギー

子供たちを守りたい思いから、活動で結束する若いお母さん達。ともすれば急進的になり、相容れない意見に結束が崩れる場合も見られる。実は、昨日の集会にもほんの少しそれを感じました。「息切れしないように」と。

が、少子高齢化の社会を背負って、行政が大きく反応してくれそうなのも、この世代の行動なのです。

その力の小さくないことを知った若い世代のエネルギーは、まだまだ持続可能です。

金曜日から、あちこちの集会に参加して、行政がアンテナを高く張っているところ、議会が活性化して有効な提言ができるところは、反比例するように住民力が弱いのかもと思いました。

反対に行政が「旧態依然」(耳を真摯にかたむけない)、議会が「来賓席」のところは、住民力(とりわけ若い生活者達の)ががんばっているナーと、感じました。白岡町などあきらかにこちら。

近隣自治体を、名前入りでご紹介して、すみません。近隣と対比して「わが町はどうか」を考えたいだけです。

宮代町の若いお母さんも、現実には、昨年「関西に引っ越したい」と真剣に悩んでいた人がいたのです。行政にその話をすると、多分「考えすぎですよ」と一笑に付されてしまうでしょうけど・・・。現実にそういう若いお母さんがいたのは、情報のなかで翻弄され、保育園などで(タブーな話を)話し合える雰囲気がなかったからです。

この間、その方の広い庭にこいのぼりが泳ぎました。「やっと、ここに住むことに決められました」と言っていました。「よかった」 一家族の人口流失まぬがれた、といったら、「そんなぁー、おおげさな」と行政は笑うでしょうか。

若い親たちの(一途さ)にふれ、支えたいと思います。


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