上関原発不透明なるも推進町長9戦連勝 [原発]

9月26日(月)

今日は衛生組合議会? あやふやのまま久喜宮代清掃センターに電話すると「ハイ、そうです」と。「えーっ」もう9時過ぎているではないか。あわてて数人に電話。真っ先に駆けつけた。ところが議会は議会でも議会運営委員会・・。[バッド(下向き矢印)][バッド(下向き矢印)] 帰りは宮代台のXさんと、田園風景を見てゆっくり旅道中で帰って来た。(本会議は10月3日でした)

上関原発、推進派が3選

今日の東京新聞の1面トップ記事だ。

瀬戸内海に面した財源に乏しい上関町は、まだ原子力発電所はできていないが、<立地を推進>の意志を示してきた町です。ずっと原発立地計画地域への交付金に依存してきました。だから交付金無しではもはや立ち行かなくなっています。

原発関連交付金は、2011年度は約11億円。予算規模40億円の小さな町の4分の1を占めています。2007年以降はこの政府の交付金とは別に、中国電力からの寄付を毎年受付け、総額は24億にのぼり、なんと年予算の65%が原発マネーです。

東京新聞によると、町は交付金を活用した温泉施設が12月オープンの予定で工事は最終段階。この維持管理費に早くも暗雲が立ち込める事態になった。

そのほか、中学生以下の医療費無料化、インフルエンザ予防接種の無料化など、あらたに舞い込んだ中国電力からの寄付金を財源に事業化もしていた。

原発ができると漁業や農業の土台である海や農地が壊滅的打撃を受けると、反対する住民と、原発を推進する住民との戦いは30年にもなる。しかし、年予算の半分にもなる交付金、寄付金への依存度は上がるばかりだった。

ところが、福島原発事故以来、それまでおされ気味だった反対派の主張は大きくなっている。「やっぱり原発はダメだ」 政府の原発計画も不透明になってきた。おそらく、休止中の原発の再稼働はあるかもしれないが、あたらしく原子力発電所を立地するのは難しいと・・・。

「原発がほしいわけではない」

町幹部は「(脱)原発を唱えるのは簡単だ。決して原発が欲しいわけではない。しかし、他に財源が無い」と開き直る。

推進派が9連勝

東京新聞の見出しは「推進派が3選」となっているが、実はこの町、推進派の町長が連続9連勝なのです。国の計画が1982年に浮上して以来30年間、推進派と反対派の一騎打ちは常に推進派が勝ってきた。国の方針が不透明になり、この地に原発ができない見通しも出てきた今回の選挙も、建設業者、推進議員の後押しを受けて、ダブルスコアで推進派現職が勝利を収めた。

勝利を収めた3期目町長は選挙中、「原子力財源に代わる財源は無い。この30年の苦しみを国は受け止めて判断してほしい」と訴えて当選した。まさに「依存度満開」の訴えでしたが。フクシマを経験しても、もはやほかに方法も政策も無い町で推進現職が圧勝する現実。交付金の罪深さ、ではないですか。

町の特長を生かしたまちづくりというよりは、「降りてくる特例財源を当てにした」行政という点で、「合併」騒動と似ていなくもない。速くそのチャンスをゲットするものが勝ち、遅れては得るものは少ない?しかも、小さな町では、賛成派と反対派の間に、埋めても埋まらない溝ができてしまう。

※上関町長選の投票率は、今回最低で87.55%(!)。「原発是か非か」に迷って行かない人もいたから。いつもは90%。人口は約3,500人。人口減少が激しい町です。


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