有料指定袋の導入・・久喜宮代衛生組合 [ごみ処理]

8月6日(土)

有料指定袋の導入

昨日午後、久喜宮代衛生組合議会は、全員協議会を開催し、1)「「家庭用廃棄物(可燃・不燃)の排出時における<ごみ袋>の指定について」、2)「焼却灰等に含まれる放射性物質の状況について」など、報告を受け、質疑を行いました。

2)・・放射性物質の状況>は、前々日などに私がブログで書いたもの、あるいは会報「視点188号」でお伝えしたのと変わらないので、ここでは省きます。あっ、1つだけ付け加えます。

久喜宮代衛生組合の、焼却灰、煤塵、汚泥は、すべて基準(8,000ベクレル)以下というのはお知らせしました。これらは寄居の県最終処分場、群馬県草津町の処分場などに搬出されます。その一つ、小山市の溶融化施設(高温で溶かして固形化)で、受け入れ「NO」になったとのこと、新情報です。

小山市の(株)「メルテック」に搬送し、高温度で無害化している焼却灰については、(株)「メルテック」が自社基準を2,000ベクレル以下としたことにより、受け入れを停止されているとのことです。

(株)「メルテック」は、民間の会社ですし、溶融後の管理、製品化のため、自主的に基準を設けることは当然の措置と思えます。5、6年前、この会社を衛生組合議会の視察で訪問したことがありますが、かなり高温で焼却灰などが処理され(1,300度以上だった)、それまで見たところの中では、ダイオキシン等の無害化ができているかなと感じたことを憶えています。

ごみ袋を有料指定にする理由

さて、有料指定ごみ袋の件です。これは「単純指定袋制」(実費負担方式とも)と言うんだそうで、ごみ袋を有料にして、売却益が執行側に入るのと違います。普通、ごみ袋を<有料>にする場合、その行政区の袋を有料にすることにより、ごみ袋の売却代がごみ処理費用に組み込まれる方式が多く、「受益者負担」=つまりごみを出す回数、量にしたがってごみを排出する人に負担してもらうわけですが、これと少し違います。すなわち、ごみ袋の売却益は製造業者に入るもので、組合の処理費に入る仕組みでないため、予算の中の「歳入」に反映しません。

じゃー、なぜ「有料にするの?」と思ったら、(執行側の説明によると)、

①廃棄物の発生が抑制され、処理量の減少等の効果が見込まれるのだそうです。また、管外からの持込(管内ごみ集積所への投棄)や不適切物の混入など二次的な効果も期待されるというのです。

②久喜が合併したことにより、久喜宮代衛生組合は、八甫清掃センター(旧鷲宮町、栗橋町)、菖蒲清掃センター、それに久喜宮代清掃センターという3つの清掃センターを管轄内に持つことになりました。八甫清掃センター、菖蒲清掃センターはそれぞれの管内において、すでに(実費負担方式により)指定袋を導入済みであり、一方、久喜宮代清掃センター管内では、長年透明袋による収集がおこなわれており、排出方法の相違が生じているため、早急に統一する必要があると考えられます。

どうも、②のほうに重きがあるように思えてなりません。だから、廃棄物減量等推進審議会において、まことに短い審議時間で、まとめられ、管理者・久喜市長様宛に、審議会会長名で「答申書」が出されたのだと思います。

で、これは早速、衛生組合だより「8月1日号」での特集「ごみ袋の統一について答申がありました」でいっせいに各戸配付、となりました。表紙には大きく写真が掲載され、答申を受け取る管理者と、答申書を提出する審議会会長の姿があります。(これ見ただけで。<もう決まりか…>と思ってしまう住民がいるかもねー。[バッド(下向き矢印)][もうやだ~(悲しい顔)]

性急な導入スケジュール

で、昨日の(オグラ)衛生組合事務局長の報告ですと、「議会全協」で報告後、今後の流れは、〇9月に、区長、自治会長会にて理解を取り付け⇒10月「廃棄物減量等推進員」さん(全域で400名ほどいる)を集め周知⇒12月から3月まで周知期間を経て⇒4月から実施、というスケジュールだそうです。

すべては、学識経験者3人、区域代表5名、全域からの代表8名、商工会関係久喜2名宮代1名、事業者代表1名など20名からなる「廃棄物減量等推進審議会」の答申によるものだそうです。「・・審議会」は第3回から第5回の審議会において活発な意見が出され、最後に採決、賛成15、反対4で可決されたんだそうです。

この審議会、最初は「非公開」にしようとした審議会でした。(旧)久喜、宮代地域では「非公開」などという物騒な審議会、委員会は「死語」になっているようなものですが、このたび、久しぶりに出てきた「非公開」「秘密会」に「なんだ、それ!?」とびっくり。結局3回あたりから「公開」の審議会になりました。

久喜の市民グループが反対意見書

で、この「ごみ袋有料化」には、久喜市の市民グループ、生活クラブ生協などから、「導入は慎重審議で」「反対」等の意見書が「・・審議会」当てに出ましたが、受付拒否だったそうです。(議会に出すのかどうか分かりません) いろいろ事情はおありでしょうし、当局の説明も一応理解できますが、私は、有料化の第一の目的は、久喜市の制度「統一」に過ぎず、根拠のない<ごみの発生抑制>のためという文言に<疑義>を持ちます。

全国に誇る、「久喜・宮代」方式のごみ処理、処理に歴史の違い、ごみ処理文化の違いがあってもいいと思っています。エリアが広がった久喜のため、無理やり「統一」につき合わせる必要が、今ありますか? ぬきんでいた「資源化率」が急落したのと同様、ごみ処理の後退につながりかねません。今日はこの辺で・・。


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