資源回収-報奨金制度の透明化 [ごみ行政]

3月8日(火)

報奨金と回収量

 久喜宮代清掃センター(旧 久喜宮代衛生組合)では、資源ごみを回収する団体に、報奨金を出しています。事業開始当初から宮代町の回収量、報奨金ともに多く、積極的な取り組みになっていました。

 宮代町内の登録団体は、障害児・者(親の会)、自治会・町内会、小中学校PTAなどです。年間では合計1,000万円近くになります。1キロ7円の報奨金に換算すると、約1,400トンもの回収量になります。この作業は、組合回収とは別に、団体⇒回収業者⇒問屋のルートをたどっていることになります。

 言うまでもなく、報奨金制度の目的は、資源ゴミの回収作業から環境意識の向上、そして団体活動の支援ということになろうと思います。

 もとより、回収ゴミがキロ7円で売却できるわけは無く、本当の値段はもっとずっと安く引き取られますし、相場も激しく変動するものです。上記の目的に沿って団体に支払われる(啓発的)交付金ということです。

回収量と申告量

 ところで、あるPTA役員さんから私に電話がありました。「私たちが回収している故紙の量と、回収業者から出された伝票の量が違うようだ」ということでした。実際回収量を写真にとって見るとたしかに違うようです。PTA団体が言うには「不透明なのは、気持ち悪いから長年つづけてきたPTAの古紙回収だけど、やめることに役員会で決めた」という内容でした。

 何がどうなっているのか、わからないままに、聞き取りを始めました。

その結果、いろいろな事情が浮かび上がってきました。団体活動で回収された資源ごみは、衛生組合を経ないで、直接業者から問屋に行ってしまうので、今まで衛生組合では把握が困難だった問題がそこにはありました。

衛生議会で明らかに

 私とPTA役員の方々、それに衛生組合担当者の、この3ヶ月における調査、対応については、久喜市議のIさんが、16日「久喜宮代衛生組合」一般質問で取り上げてくれることになり、通告も済ませました。

 誰を責めるということではなく、この事業は必要な事業であることは明確です。特に資源持ち去り事件が頻発していることを考えると、各家庭の前に置いておくことが出来る団体回収は窃盗から資源を守る方策でもあり、存続させなければならないと思います。

 長年続いてきた団体による資源回収と報奨金システム、新たな見直しが必要になってきていることは確かです。

 この問題のあと、PTAの資源回収は活動を停止しました。しかし、せっかくの組織、今後どのような活動、またどのような衛生組合の支援があれば再開できるのか、16日議会の後で、またお知らせすることにし、今回はこれくらいにとどめます。


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