市民と議員の条例作り会議2010 2日目 [学習会]

8月30日(月)

8月29日(日)大会2日目、第4分科会参加

1~4分科会まで、どれも参加したいものばかりでした。その中で、私は事前に第4分科会を申し込んでいました。「総合計画と議会のあり方」を研究する第2分科会と最後まで迷いながら・・・。ずっと関心をもっていた第4分科会「議会事務局のミッション」の報告、研究を聞くのはこの機会以外にない、と思って・・。

第4「議会事務局のミッション」

10:00問題提起/ 福岡議会事務局・次長 吉村氏から現状、今日の流れを説明、  10:10基調講演/ 「議会事務局改革の方向性」と題して、立命館大学教授で、<議会事務局研究会>代表の駒林良則氏から簡単な現状報告。

「改革がすすむ中、議員のお守りを強いられる」?

共通認識 「地方議会改革は、機能強化に関する数次の地方自治法改正を経て、地方議会の一部では自主的な取り組みも本格化してきた。ここにきて「議会基本条例」制定の動きが広がりをみせており、新たな段階に入った感がある。もっとも政権交代を受け、大胆な自治制度改革の構想も取りざたされているが、どんな制度改革であっても地方議会改革の必要性は、今後も失われることはないでしょう。

地方議会改革を支える条件整備として、議会事務局の体制強化が不可欠であることは、以前から繰り返し指摘され、提言がなされてきた。だが、充実強化には多くの制約や課題があり、十分な整備が図られたとはいえない状況です。

今後、議会の監視機能や政策立案機能を強めて、住民の信託に応えうる議会を構築するには、事務局職員も一体となった取り組みが必要です。

こうした方向性がある中、現状は「決められたことをこなす事務局」からの脱皮が図られずにいる。圧倒的に人員不足の事務局もあるが、力をつけた議会事務局を敬遠している執行側があったのではないか。福岡市議会事務局次長も、「ないわけではない」という。失礼を承知で言うなら、議員のお守り、議員の特権意識を支える事務局になっているところも少なくない。つまり、主役の住民を見ていない。「殿様」でいたい議員を見てないか。

市民と議会をつなぐ機能を

こうした状況の中、地方議会事務局はどうあるべきかを実務面から探るために、関心があるものが集まって「議会事務局研究会」を立ち上げた。本研究会は、研究者(大学関係など)と議員も参加しているが、メンバーの多くは関西を中心とする議会事務局の職員であるのが、この研究会の特徴をなしている。

実際に地方議会の実務に携わるもの同士で意見を交換し理解を深めつつ、課題を見つけていくことが何よりも重要と思われる。

「議会事務局」改革は、西高東低であります。ぬきんでて進んでいる三重県議会をはじめ、議会改革が進む「京丹後市」の事務局などの報告を受けながら、現場の職員、学者でネットワークが構築されている。

20人の分科会

第一分科会108名、第2分科会126名と多くの参加者でにぎわう大会の中で、第4分科会は、20人と少ない。しかし、少数精鋭で面白いことこのうえなかった。

参加者の内訳では、議会事務局職員が半分の10名と一番多く、市民4名、議員3名、学者2名、学生1名でした。20分の基調講演のあと、20分の質疑時間があった。挙手しなくても、勝手に質問、誰の意見も否定しないというのもラクチンだ。

ある人は「議員をやって、市民に戻り、また議員になってというのを経験すると、議会の対応がその都度違って面白い。やっぱりお世話係だ」とジョークを言い、ある人は「政策作り、議案提出の法的なサポート機能を事務局に一番期待する」と。

佐賀県伊万里市は、そうとう事務局改革が進んでいる議会ですが、「現実の議会事務局は執行の中で、首長に忠誠を誓う面は否めない。独立機関と言えない。広域で人材をプールし、各自治体の議会事務局への配置を助ける仕組みを作るべき」と言い、みんなも「事務局の人事権をもつ議長が、ほしい人材を得るために行使できるための仕組みだ」と賛同する。この提案は、関西のほうでは実施に向けた動きになっている模様。これが出来たらすごい。

ワールド・カフェ

その後は、11:00から昼食をはさんで、15:00まで、ずっと4つのグループに分かれての作業、「ワールド・カフェ」で新しい価値創造をさぐる。模造紙に意見を落としての作業で段階を経て、各グループが仕上げのミッションステートメントを仕上げる。

面白いグループメンバー・・・私たちのグループは3グループ。メンバーは〇法政大学院生で千葉県船橋市職員の男性、〇「議会事務局研究会メンバーで「三重県議会事務局」の男性、〇佐賀県伊万里市議会議員の女性、〇東京都練馬区議員の女性、それに私、という5人構成。

この「ワールド・カフェ」の手法は、当日進行をつとめたファシリテーターの始めたやり方ですが、けっこう本音が出て面白い。

3グループの、ミッションステートメント

私たちは、開かれた議会として、情報公開を進め、市民と議会の連携を強化する、プロの集団を目指します」とした。「プロの集団」のところで拍手が沸いた。

※ 同じ分科会で、「もしかして加納さんはS子さんのお母さんですか」と声を掛けられた。胸に下げられたプレートを見ると、「情報公開クリアリングハウス」のMさん。「クリアリングハウス」は各種情報、データを出す民間会社。でも「どうして?」

後でわかったんだけど、Mさんは「クリアリングハウス」のスタッフでもあるが、獨協大学の「地域とこどもリーガルサービスセンター」のスタッフでもあるらしい。その関係で「引きこもり・不登校」の居場所スタッフである長女と関わりがあるのだった。

好感度の低い私も、子どものおかげで、たまに「好感度」がすこしだけ引き上げられる・・・。


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