市民と議員の条例作り交流会議2010 [学習会]

8月29日(日)

自治体議会を参加と政策作りの場へ

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28日(土)、29日(日)と、「市民と議員の条例作り交流会議2010(第10回)」に参加しました。「市民と議員の・・・」は、2000年に始まった議会・政策研究などをやっていく全国組織です。ことしは開設から10年、会員、非会員を含めて全国から、会場の法政大学に320人以上が集まりました。

2006年にはじめて参加

私がはじめて参加したのは、2006年です。この年は、折も折、あの【夕張市】が破産宣告した年であり、そのとなりまち、栗山町議会が、全国に先駆け、「議会基本条例を」を策定し、議会改革の先陣を切った年でもありました。当時、分科会ではじめて「夕張会計のからくり」を、こと細かく説明され、衝撃を受けたのを思い出します。

「夕張になるぞ~」はおかしい

しかし、このとき、夕張市が、予算・決算という議会のチェック、住民の監視を潜り抜けた「作業のからくり」を勉強しましたので、その後、自治体が財政の説明に、合併への誘導に、住民や議会に、折にふれ「夕張になるから」と「脅し」とも取れるプレッシャーをかけるのに違和感をおぼえました。正体もわからないくせに簡単に使いたがるのにうんざりします。いや、行政のプロなら、財政担当なら正体はわかっているはず。(「夕張」並みのペテンを、どこでもするおそれがあるのか?否、ありえない)

財政が豊かでも貧しくても、普通自治体が、あんなペテン師まがいの「ハナレワザ」をやることはありえないと思います。4月から6月の行政の「出納調整期間」のたった1日を「短期借りれ」でジャンプする・・・これを続けた夕張市役所(少なくとも【財政担当】)は、確信犯であったわけです。こんな犯罪、誰でも出来るものではありません。だから、いくら財政厳しくとも、「夕張になるぞ~」と住民を脅すのは、行政としてあきれるほど言葉の使い方を間違っていると思われます。 

前置きが、どうも長くなるきらいがあります。すみません。さて、本題。

8月28日(土)~29日(日) 法政大学市ヶ谷キャンパス外濠校舎

プログラム  第1日目:全体会「自治に議会は必要か」 プラス交流会         第2日目:分科会「①議会改革の現段階と最前線」参加108名 「②自治体運営(総合計画)都議会」参加者126名 「③市民と議会の政策づくり」参加者31名 「④議会事務局のミッション」参加者20名

全国から約320人参加

8月26日現在で、計317名(市民115名、議員172名、学生9名、議会事務局21名)が申込みを済ませました。

第1日目-全大会・基調講演・・・大森彌(オオモリワタル、東京大学名誉教授)

講演から-・-「改革精神無しの改革は、意味がない。議会が、市民参加の場にならなければ改革ではない。しかし、現実はどうか?<議会の見える化>は進んでいない。どんなミッションをもって改革をしていくのか。

議会のミッションの薄さに対して、河村たかし・名古屋市長、橋下徹・大阪府知事、竹原信一阿久根市長など独裁制の強い首長の主張が大きくなる。議会の存在がますます危うい。結果として住民参加が消えていく。マニフェスト運動には(私は)懐疑的である。災いしている面が多い。」-・-

大森先生は「マニフェスト」について、「私は、あまりコミットしていませんね」と、おっしゃって質問にも言葉少ない。大森先生らしい、といえばいえる。私も「マニフェスト」には食傷気味。なぜか、すこしほっとしました。

※ 1日目の終了後、飯田橋駅に向かう道で、声を掛けてくださった人がいる。あの阿久根市のとなりの鹿児島県出水市の議員さんだという。「あ~、あの鶴の飛来で有名なまちですね」と私が言うと、「はい、でも、今は阿久根市のとなりといったほうがわかりやすいみたいです」と。

駅までの道、ひとしきり阿久根市で今起こっている事態について雑談。「リコールの署名は集まったんですね。でも、三度目の出直し選挙も、住民は竹原さんを選びますか」と聞くと「おそらく、また当選するでしょうね。悪い人じゃーないんですよ。ただ、人のいうことに、耳を貸さないのがね」・・・

3度も当選させてくれた市民のために、こんどこそ丁寧な市政をやらなければね」と、これは二人とも同じ意見でした。いろんな方とお話できるのも、こういった会の面白さです。2日目の分科会は「議会事務局のミッション」に申し込んでいる。


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