事業仕分けの先駆者、大いに語る:148回JIフォーラム [事業仕分け]

13人のトップ達

昨晩は、久しぶりに<構想日本>の「JIフォーラム」に行ってきました。       タイトルが物語るように昨日のパネラーは全国各地から集まった「事業仕分けの先駆者達」。いつもは120席用意される「財団ビル2F会議室は、200席用意したにもかかわらず立ち見が出る状態でした。

「事業仕分け」の先導を担った<構想日本>と、一緒に先駆的に取り組んだ知事、首長さんが駆けつけ、仕分けをやった順に並んだのは、ちょっと壮観。       いつもなら4~5人のパネラーにコーディネーターを加藤秀樹氏<構想日本代表>が勤めるという構図なのですが、なにしろ昨晩はパネラーが豪華にして大勢。    そこで刷新会議の仕分け人、海東 英和氏も加わり、コーディネーターも2人体制。

6時過ぎから受付がいっぱい。どんどん人がつながり、いつもは18時30分に始まるのが、開演18時45分近くまで待たされました。

加藤代表(コーディネーター)はまだ...

コーディネネーターを勤めるはずの<構想日本>代表の加藤秀樹さんは、まだ到着していません。市ヶ谷の「印刷センター」体育館が会場になっている政府・行政刷新会議の「事業仕分け」が長引いているらしい。                       加藤秀樹氏は、政府の事業仕分けの事務局長です。忙しいのでしょう。          「すこし遅れる」と連絡が入りました。

というわけで、もうひとりのコーディネーターである「海東 英和氏」(行政刷新会議 第2ワーキンググループ評価者 前高島市長)が勤められました。

加藤代表のまとめ

途中から合流した加藤秀樹(構想日本代表)のまとめを先にご紹介しておいてからそれぞれの首長の報告を示すことにしました。

加藤秀樹氏「事業仕分けは、あしたが最終日。闇の部分が衆目の中、引っ張り出された。事業仕分けは<構想日本>で、7年前からやっていた。当時改革派といわれた知事のところから始まった。改革とか改革委員会などと言っていたが、その実、改革にかけているコストそのものが無駄を生み、改革にならなかった。(同感、アリバイ作りといわれても仕方ないものがあったのは事実)

所からやろう、が改革を骨なしにした。               市町村は、末端の行政ではなく、先端行政なんだ。       国はもっと謙虚に先端の声を聞かなくてはならない。地方には現実がある。                              国の事業は、ブラックボックスをなくすこと。

国の事業仕分けは、一昨年から取り組んだ河野太郎さんたちのやったことが大きい。それがベースになっている(同感、私は、河野太郎さんたちの「無駄撲滅チーム」と構想日本が取り組んだ国の事業=各省庁ごとの事業を傍聴していましたヨ。)

野依さんたちノーベル賞受賞者たちの「研究、開発の分野で世界の位置、存在意義がある。まことの不見識だ」に反論がある。誰も、科学者を育てることに反対していない。誰も科学、教育を否定していない。                      事業仕分けの仕組み、意義をすっかり理解しないでの発言こそ不見識。(高圧的)--加藤代表、行政刷新会議・事務局長の弁--

だけど、メディアの取り上げ方次第なんですね。こういうのって。すっかりノーベル賞受賞者たちに同情する雰囲気が大きくなっています。                          違うんです、削るのが目的ではなく、使われ方を議論するのが目的です。 

今日は「野依さんたちがかわいそう」と、あのBigなロッカー、内田裕也が仕分け会場で、憤慨しているのがテレビに映っていました。これには「あら、あら」と思ったけど、「国会議員の給料(年収)を100万円ずつ削れ。400人くらいいるんだろう? 。まず、てめーらからやれっていうの。それが4億の削減になるじゃないか」 同感。 裕也さん、400人より多いんですよ、国会議員は。もっと財源が出来ますヨ。

ずらっとならんだ贅沢なパネラー

さて、昨晩のフォーラムに戻ります。

ステージ(というか、台)上には、事業仕分けを実施した年月順ということで、ずらっと首長さんが並びました。それぞれパイプ椅子に、水のペットボトル1本ずつ          ①山田 啓二(京都府知事) ②小林 常良(神奈川県厚木市長) ③三好 正則(神奈川県大磯町長) ④鈴木 康友(静岡県浜松市長) ⑤木下 博信(埼玉県草加市長) ⑥石阪 丈一(東京町田市長) ⑦中川 暢三(兵庫県加西市長) ⑧金丸 謙一(千葉県館山市長) ⑨加藤 憲一(神奈川県小田原市長) ⑩大豆生田 実(栃木県足利市長) ⑪星野 信吾(埼玉県富士見市長) ⑫大西 秀人(香川県高松市長) ⑬松本 昭夫(鳥取県北栄町長) 

コーディネーターの海東さんがおっしゃったように「ちょっと豪華すぎる布陣、2~3回のフォーラムに分けて使いたいような人たちでした。が、タイトルが「事業仕分けの先駆者」、みなさん、手弁当で集まってくださったのでしょう。   

①山田 啓二 京都府知事...時間がないという理由で、1番バッターで、京都府の事業仕分けについて語られました。目的は、ブラックボックスをなくそう、だった。

まとめのコメントにもありましたが、事業仕分けの目的を言い表すなら、国に於いては、ブラックボックスをなくす隠れた部分を白日の下にさらす。          地方においては、しがらみ、馴れ合いを断ち切る手段だというのが的確だと思いました。

② 小林(厚木市長)...厚木市は先駆的に事業仕分けに取り組みましたが、今やここの職員さん2人は、あちらこちらの仕分け人として超多忙な仕分け人になっちゃいました。国の事業仕分け作業グループでも、地方の事情を知った仕分け人として奮闘中です。今や市長より有名なのでは?  市長の言うように、「公開の場での議論」は、構想日本のサポートを受けて神奈川県から全国に飛び火した感じでした。

⑥中川(加西市長)...16,5㌫削減した。優先順位をつけるのは民間では当たり前。役所のコストは(逆に)年々上がっていく。おかしい。(思っていることだが)基礎自治体の首長が国の仕分けをしたらいい。

⑦金丸(千葉県館山市長)...関心が変わってきたなー。3年前はさっぱりだった。当時、職員のポテンシャルをあげたいと思った。知恵、工夫、費用対効果の意識を挙げたい。仕分け人は、行財政委員に研修を受けてもらい、半年後の仕分け人に。要改善の判定などに職員が変わった。

⑩大豆生田(おおまみうだ)(足利市長)...国と地方、事業仕分けはかなり違う。地方は、馴れ合い、しがらみをなくす。しがらみは無いほうがいい。地方自治体では、市長になったとたん、しがらみが出てきた。断ち切るのに「事業仕分け」を使う。  仕分けの戦力に、他の自治体の職員をピンポイントで活用。市とゆかりのない人材は必要。(同感)

⑪星野(埼玉県富士見市長)...08,7月 「無所属、無派閥、しがらみなし」で当選した。当選したとたん、しがらみにしばられた富士見市の仕分けは、仕分け人の議論をうけ、70人の市民判定人(無作為抽出)が、判定するのが特徴。仕分け人はすべて外部の人にした。


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