「放射能のことを学ぼう」②-母と子のための被曝知識 [放射能]

2月28日(火)

「母と子のための被爆知識」

学習会の講師を依頼した「高木学校」のことは以前ご紹介したことがあります。その高木学校が、このほど(2011.12.10-第一刷)発行した「母と子のための被曝知識」という本は、3・11のあと、寄せられた数々の疑問、不安に応える本としてまとめられていると思います。

特に、小さい子どもを持つ母親をはじめとした身内の心配に応えるものとして、回答したり、警告を発したりしています。お母さん必携の本かも。

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[本]学習会資料から

栄養バランスのよい健康なくらし

国内の食品、食材は心配、といっても外国のゆるい基準のものを口に入れたくない、「あれもダメ、これもあぶない」と思っていると、取るものが少なくなって栄養状態も悪くなる・・・。そこで栄養バランスがこれをサポートします。◎ミネラル不足に注意(除去しすぎは×) リスクを分散させる(ばっかり食いは×

栄養摂取と放射能除去は車の両輪

たんぱく質】放射線への抵抗力を高める(免疫・解毒)

炭水化物】食物繊維が放射性物質の排泄に役立つ セルロース:野菜、果実、豆類、穀類に含まれる。 アルギン酸:昆布などの海藻類(ヨウ素を取り入れにくくすることも効果) ペクチン:リンゴ、桃、アンズなどジャムになる果実

注意! ペクチンは有用なミネラルも排泄してしまうので摂取には注意が必要。

脂質】ビタミンの吸収やホルモンの合成に関わるなど良質で適正な脂質を取る必要がある。

※ 私は高木学校の宣伝マンではありませんが、「母と子のための被曝知識」はかなり参考書として良い本です。原発の危険性、食品の選び方などわかりやすく書かれています。定価1,365円(消費税込み)を、1,000円でお分けします。一括購入のため安くなりました。問合せ・申込みは加納まで。32-0905


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「放射能のことを学ぼう」①-若いお母さん達が・・ [放射能]

2月27日(月)

「内部被曝を防ぐために」に40人

昨日は、放射能の学習会の2回目。今回は食品から入ってくる放射能をどう防ぐかに、軸足を置いた講演をお願いしました。小さな子どもを持つ若い世代が多く集まりました。3回に分けて報告します。

福島第一原発に存在する核燃料

放射能から身体を(特に影響が大きい子供たちを)どう守るかを、この勉強会は継続的にやっていこうと思っていますが、その前に、いったい日本の11ヶ所の原子力発電所にはどのくらいの核燃料があるんだろう、という素朴な疑問があります。

昨日使用した資料には、福島第一原発の破損した1~4号機にまだ676トンの核燃料が残っていると記載されていました。それに、5号機に216トン、6号機に157トン、使用済み燃料を入れる共用プールに1,060トンもあります。広島に落とされた原爆が63kgということから、この量がどれだけ脅威か想像できます。こういった核燃料が全国の原発にあり、他方、使用済み燃料、取り出したプルトニュームとウランを混合させた更に強力なMOX燃料など…。稼働する、しないに関わらず存在する核燃料をどうするのか。

食品の調理・加工による放射性物質の除去率

米(稲⇒玄米) もみを除くことでストロンチウムを50%除去

米(玄米⇒白米) 胚芽を除くことでストロンチウムを60~90%、セシウムを65%除去できる。米をとぐことでストロンチウムを50%除去

小麦(⇒製粉) ストロンチウムを20~50%、セシウムを20~50%除去できる。

果菜類(きゅうり、ナス) 水洗いでストロンチウムを50~60%、1%食塩水で洗う ストロンチウム(さらに)20~50%除去

葉菜類(キャベツ、レタス) 酢漬けにするとストロンチウムを30~60%除去できる

葉菜類(ほうれん草、春菊) ゆでる、あく抜きでセシウムは50~80%除去、水洗いでストロンチウムを10~30%除去

水産物(貝、えび) 3%食塩水で洗う ストロンチウムを30~60%除去

水産物(たとえばカワマス) 煮魚にすると、セシウムを50%除去

---原子力環境整備センターのデータから抜粋 

[本]注意 食品の表面汚染と、農産物内部、魚の体内に取り込まれた場合では、当然除去率は異なります。⇒あくまでも【除去の目安】そして「補助的」です。いえることは↓

◎セシウム・ストロンチウムは、水に溶けやすいので、「水洗い」「ゆでる」「煮る」という調理は除去に効果的。

◎米の胚芽にはミネラルも多い。つまり放射性物質も多い。精米することで除去に効果的。有用なミネラルも失うが、しばらくは仕方ない。


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放射能のことを学ぼう-第2弾 [放射能]

2月24日(金)

学習会近づく

「放射能を学ぼう」の第2弾「内部被曝を防ぐために」の講演会は、あさって26日の日曜日、図書館ホールで開催されます。

14ページにのぼる資料を今日印刷しました。内容の濃い資料です。前回60部作成したら足らなくなったので、今度は100部用意しようと思っています。

<高木学校>の奥村先生から電話をいただく。ここにきて肌理細かく連絡を取り合っています。

ぜひおいでください。放射能は減りません。移動してどこかにあるだけですから。

 お知らせチラシです。

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東京電力の資材置き場 [放射能]

2月17日(金)

東京電力

「東京電力」が全国にたくさんもっている資材置き場。校庭などに積んである汚染物質の置き場にしたいくらい。

だけど、周辺地域住民が承諾しないでしょう。ちなみに、これは白岡にある資材置き場。

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見切り発車の災害ガレキ処理 [放射能]

1月23日(月)

気持ちの中の多くを占めていたイベントが昨日終わって、すっきり選挙のことをやれると思っていたが、いざ終わってみると「ほっと」したのは確かですが、すっきりしない。新しい試みの総チケット制は、受付での混乱が思った以上にあったなど、反省点が多かったからかもしれない。

特に私の担当部分に反省点が多いです。すみません。メンバーに心から敬意を表したい

今日は、例の「宮代町の活性化を・・会」の候補者ヒアリングに参加する予定(会場…るーばん2F)。あいかわらず時間がない。

バグフィルター・・・実証データなし

21日の東京新聞の「こちら特捜部」には、災害ガレキを燃やすバグフィルター本当に安全? の特集記事が載っていました。

東京新聞は、これまでも放射性物質、原発、環境問題などで出色の報道をやってきたと思うんですが、今回のも興味深い。

環境省が、災害ガレキを燃やすのに「十分な能力を有する排ガス処理施設で燃やせば、岩手、宮城両県から出る災害ガレキの焼却は問題無いとし、今、日本各地の(OKを出した)焼却施設で連日燃やされている。

十分な、とはダイオキシン対策で整備されたバグフィルターのことです。

しかし、ダイオキシン対策が放射能対策に即通用するとは、にわかに信じがたい、と新聞は、多くの環境グループが懸念するところをついている。   --新聞から

この時点(環境省・災害廃棄物安全評価委員会が昨年6月処理方針を出した時点)で、放射能汚染ガレキを実際に燃やしたデータは無かった。環境賞によれば、その主な根拠は、検討会委員の大迫政浩・国立研究所資源循環・廃棄物研究センター長が同会に出した資料だった。その一つが、同センター作成の<放射能を帯びた災害廃棄物の処理に関する検討>。喘息や肺がんを引き起こす可能性のある「PM2・5」という粒子状物質は、バグフィルターで99.99%除去できる。だから(放射性セシウムなどの)元素も捕集できる」と報告したもの」ただ、わずか4ページの資料だけでは、その理由(根拠)はわからない。

大迫データの信憑性

大迫氏の報告を、環境省・廃棄物・リサイクル対策部が鵜呑みにしたのは「十分なデータはなかったが、方針はすぐ出さなければならなかった。ごみを燃やすことができなければ都市生活が成り立たなくなる」と説明する。まさに「焼却ありき」だった。  --新聞より

大迫氏の説明は、昨年11月の「廃棄物学会」に参加したときも聴いた。聞いても信憑性を全く疑わない人はあまりいなかったのではないかと思われました。(?? ダイオキシン対策PM2・5対策が、放射能対策にそっくり通用するの?)といった素朴な疑問から誰も解放されなかったからだ。

朝日新聞が連載している「プロテメウスの罠」で、斑目春樹・原子力安全委員会委員長の論説根拠に疑問符がついているように、東京新聞での記事は、大迫・廃棄物安全評価検討会メンバーのデータにいくつも疑問符をつけているのであります。

どうも行政は、学者先生や、業界、業界紙の肩書きに弱い。いや、弱くは無いのだけど、こじつけに使いたがるようだ。


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焼却灰の受け入れ先 [放射能]

12月27日(火)

一般廃棄物、それぞれの事情

昨日は、「地方政治改革ネット」の月例会。各自治体議員から12月議会を中心に報告がありました。あまりたくさんあるので、少しずつ機会があればお伝えしたいと思います。その中で、放射能関係を少しピックアップします。

飛灰の受け入れ拒否

越谷市議からの報告。彼は東埼玉資源化センター(5市1町85万人規模の一般廃棄物処理をやっている一部事務組合)の議員でもあります。

これまで秋田県、能代市、大館市などに受け入れてもらっていた飛灰の受け入れを拒否されたため、ずっと最終処分場を探していたんだそうです。なかなか見つからず、だいぶ溜まってきたのですが、このほどやっと県外民間施設で受け入れてくれることになったそうです。ところが、時節柄受け入れ先の詳細は明らかにしないということで、放射性物質も4000ベクレル以下ならと言う条件もかわしてやっと契約できたとのこと。

そのほかの条件としてキレート処理してというのもあったので、東埼玉資源化センターは、その施設を作るのだそうで、予算が計上されたとのこと。

「あれっ、東埼玉資源化センターの巨大なプラントはキレート処理持ってなかったの? 久喜宮代衛生組合は確かずーっと昔からキレート処理したものを処分場に運んでいたはず…・」

これは、今朝「久喜宮代清掃センター」に電話してわかりました。久喜宮代衛生組合は、ダイオキシン対策のとき、飛灰、焼却灰の中のダイオキシンを基準以下にし、もれないようにして搬送するため、かなり前にキレート処理の設備をつけたわけです。今はキレート処理したものは栃木県の「メルテック」という施設で1300℃で溶融・ダイオキシンなどを無害化します。

一方、800トンの巨大焼却炉を作った東埼玉資源化センターは、焼却設備のほか、溶融施設、発電設備などを併せ持つプラントだったので、キレート処理をしなくても溶融設備があるので施設内で固形化できました。だから、今キレート処理施設が必要になったということです。

なるほど、わかりました。同時に放射能という化け物は、溶融施設があろうと高温で溶かそうと決して消せないシロモノであるわけですからね。

飛灰の行方

焼却灰は、今のところ、寄居にある県の処理場に持っていけます。しかし、バグフィルターでふるい落とされた放射性物質が濃い濃度で入っている飛灰の受け入れ先は少なくなるのは確かです。東埼玉資源化センターの飛灰を受け入れる民間施設も、受け入れがわかれば他からも依頼がくることになります。キャパを超えるのを余儀なくされることにもなり、名前を明かさないでくれれば受け入れるというのもわかります。処理費を払って引き取ってもらう資源化センターも、出来れば延命のためにも他のところから搬入が増えるのは困る・・・。

久喜宮代衛生組合は

今朝の電話で聞いてみました。当組合の、飛灰中の放射能は、8月4020ベクレル、10月3090ベクレル、11月2810ベクレルと下がっているそうで、受け入れ先も確保できているということでした。

まず、安心しました。日本環境研究所の山田正人研究員は、先日の日工大の講演で、私の質問「一時保管されていて、すでに限界の量に達している8000ベクレル以下の灰をどうすればいいか」に、「エコセメントの技術が今のところ良い」と言っていた。

セメントに混ぜ込んで再利用するというこの技術は、リサイクルの道は今閉ざされている形ですが、放射能を含んだ灰の一時保管、そのあとの埋め立てということで、技術が活かされるべきだろうと。

「太平洋セメント」の「エコセメント市原」は放射性物質を東京湾に漏洩させたということで操業が止まっている。その結果、12月20日現在、3337トンが溜まっているそうです。再利用など臨むべくもないが、保管するだけなら粉状の灰よりセメントで固めた物体にしたほうが断然いいに決まっている。

食品の放射能

越谷市は、食品中の放射性物質(主にセシウム)を測定する機器を購入する補正予算を上程したといいます。500万円×2台 保育園などに1台、学校に1台だそうで、日立アロカ製で30ベクレルくらいまで正確に出る機器が目安だそうです。これに対して、「政治改革ネット」のメンバーから、もっと安価でもっと精度のいい正確に(5ベクレルくらいまで)測れるのがあるとの意見も出ました。住民グループでは相当新しい情報を持っているのを越谷市も承知していて、さらに研究して安価で精度のいい機器を購入するツモリだと市議は行っていました。とにもかくにも、予算がついたのはうらやましい。


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市民団体の大きな活動 [放射能]

12月22日(木)

避難者子ども健康相談

国分寺で来年2月19日(日)午後、福島からの避難者の子供たちに対して、健康相談が行われることになり、広く避難者に呼びかけています。場所は国分寺労政会館。先日、ブログで、<PPS事業者>の学習会のことを報告しましたが、同じ場所です。

2月19日は、同じ東京の亀戸でも避難者の子供たちへの健康相談が行われるそうです。23区は、避難者が多い亀戸のひまわり診療所が拠点になります。

発案者の福島・三春町の「つながろう!放射能から避難したママネット@東京」や「子どもたちを放射能から守る全国小児科医ネットワーク」などが準備を進めています。

近隣では

H市のお母さん達は、自分達で400万円もする精密な放射能値が測れる計測器を買おうかと発案しているそうです。行政がなかなか動かないのなら、自分達で買って、利用者にレンタルする方法で投資金額を回収するのはどうか、と。これには、いずれ消費者庁の無償貸与が回ってくるから、もうすこし待とうと言う意見もあるそうで・・実現の一歩手前。

いずれにしても、行政にたよってばかりいられないという市民のネットワークは、多くの人を巻き込んで、広く有意義な実績を積んでいきそうです。


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「放射能のことを学ぼう」の案内チラシできました。 [放射能]

12月21日(水)

「放射能のことを学ぼう」学習会・第

本日、あらたな実行委員会を立上げ、「放射能」の講演会第2弾について、話し合いました。放射能と言うものが消える物質でない以上、これからも内部被曝しない生活を探していかなくてはなりません。来年2月26日に向けて、準備を進めます。まず、案内チラシをつくりました。以下に添付します。

日本の検査態勢は、まだまだ不十分です。

講演会_ページ_1.jpg

 

講演会_ページ_2.jpg

以上


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放射能測定器第2次貸与 八潮市と吉川市へ [放射能]

12月13日(火)

2次配分の貸与先が発表される

消費者庁は、11月30日に、全国から申請された「放射性物質検査機器」の貸与先を発表していました。(友人からの情報提供で知りました) 埼玉県内では、八潮市、吉川市に貸与されます。「うらやましい」

第2次募集分では、53自治体(うち県は3団体)から87台の貸与申込みがありました。(第1次、第2次合計で165自治体、243台)

今回も福島県内の市町村に多く貸与され、配分50自治体中31と多いのですが、群馬県はみどり市、桐生市、中之条町、高山村、千葉県では柏市、鎌ヶ谷市は白井市と合同で貸与される事が決定しています。

貸与先を見てみますと、今回の傾向として、放射能が大気に乗って流れて下りたといわれる、いわゆるホットスポットの自治体が多くなっています。

しかし、申請しなければ貸し出されません。現に、ホットスポットでも貸し出されないのは、申込みそのものがなかったかもしれませんから。

我々(国×地方・政策研究集団など)は、くりかえし、行政に、担当課に国の政策を取り入れるように提言しているのですが、知っているのと知らないのでは、あるいは申請するのとしないのでは大違い。

第3次以降の配分・・100台以上

消費者庁・地方協力課によると、第3次配分においては、100台以上を確保できるようにするとともに、第4次の配分などにより、可能な限り自治体の希望に応えていく方針だということです。

担当室によって見たら、第2次から申請している。第3次分の申請は省略できる。といっていました。第2次で申請していなかった久喜市、三郷市なども12月26日締め切りの第3次募集に応募していて、今回は多いだろうと担当室は心配している。

早くから申請しているメリットってあるかもよ。そのために、わたしゃー、9月から(つまり第1次分から)担当者にプッシュしていたんだから。


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尿検査でセシウム(12月6日ブログ)にコメント [放射能]

12月10日(土)

先日のブログにコメントをいただきました。

タイトル:「尿検査でセシウム134、137に約0.8ベクレル」

「尿検査、どのような形で行われたかはわからないですが、仮に正しく、セシウム134、137の値を測れたとして、まあ、出たこと自体に危機感が生まれるのはある意味当然かもしれませんが、(137なんて原発由来なのは明らかでしょうから)、きちんと排泄されている事にも目を向けるべきだと思うんです。つまり、体内には溜まり続けるわけではないと。理想は今体内にどれほどそれらの物質があって、どのくらいの期間で排泄されるかっていうのがリアルタイムで分かることでしょうけど、難しいでしょうね。すくなくとも、過敏になりすぎる事なく(気持ちで、過敏になって調子を崩されている方が多いように思います)、冷静に見ることが大事かと思います。」

かなり同感の部分が多いコメントでしたので、ご紹介しました。冷静に見るためにもたくさんの情報が必要だと思いますが、勢い、多すぎる情報の中から、どうチョイスするかも極めて大事。難しいけど・・。 コメント感謝します。


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