東大入ったら100万円のニンジン戦略 [教育]

11月18日(火)

ニンジン作戦で廃校を回避

 鹿児島県伊佐市の県立大口高校が、定員割れの状況を打破しようと、ニンジン作戦。東大、京大、早慶など難関校に受かれば100万円、その他の知名度の高い(九州では知られている程度の)有名大学に入ったら30万円あげますというものです。

 大口高校は定員360名のところ今267人、今年度は120名のところ61人しか集まらなかった。このままでは廃校!

 大口高校のある伊佐市は、頭脳の流出を防ぐ!?ためには、難関校の合格者を作ることだと奨励金を創設することにした。そのためには、教師陣も強化しなければ・・・と鹿児島市の予備校から講師を招き、土日に特別授業をやってもらおうと。

議会が補正予算を可決

奨励金、講師招聘のための5000万円を市議会が可決した、のだという。とんでもない議会だと思ったが、そう思わない人もいるんだろうなー。可決したんだから。

でも、いくら過疎の町の高校だからといって、教育に「人参」をぶら下げて何とかしようというのはダメでしょう。

 大口高校は、偏差値46くらい。今春、有名大学には、鹿児島大学に2人、山口県立大と、大分県立看護科学大にそれぞれ1人ずつ受かったという。これがヒントだった。これから奨励金の対象の大学を決定し、どんどん有名大学に合格してもらい、奨励金を支給したいという。初年度は約20人を見込んでいますと、伊佐市企画政策課はいう。(ホンキかいな)

また、教育の商品化

教育者にあるまじき考えではないか。教育委員会はどうした? 首長や企画政策課にやられちまったのか・・。

有名予備校の講師を呼び、土日に特別授業? 既存教師は無能呼ばわりではないか。面目丸つぶれで、口びる咬んでないか。きっと「心」を育てるいい先生かもしれない。

高校で流出しようが、大学で流出しようが、卒業して流出しようが、いずれ出ていくよ、こんな街。

人間を、入試のときの学力だけで、100万、30万、その他は0円と、ランク付け、それにどんな意味があるのでしょう。人格や得がたい個性、将来性などまったく無価値にしてしまう教育支援て、いかにも寒い。入試だけのテクより、素晴らしい能力を持ってる子はいっぱいいると思う。

2チャンネルではいろいろなこえがでていた。本当に頭にいいやつは100万にはつられないと思う、とか(ハハハ、本当だね) 鶴丸高校(鹿児島市の県立トップ高校)に入るには100万以上かけても入るよ、とか、ラサールに入るのはほとんど他県人(だって全寮制だもの) 

 熊本県の多良木高校は入学者に一律5万円を支給する対策で廃校を回避したという。この方がまだ、人間味がある。

どんな子を育てたいのか、伊佐市は。ニンジンだけ食べて、2度と帰ってこないサイボーグのような高校生に、補正予算もないもんだ。


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