元校長が卒業生名簿を使って布教活動 [地域発]
10月25日(土)
卒業生に宗教関係の本を郵送
神奈川県座間市の中学校の元校長が、2010年度の名簿を使い、当時1,2年生(現在17,18歳)だった約500人に、私的な郵便物を送っていたという報道。来年の4月開校を目指している「幸福の科学」の大学案内、大川隆法総裁著作の本、2000円相当を発送したのだという。
元校長は、10月の10日前後、「来年4月に『幸福の科学大学』が開校します」と書かれた手紙と大学案内、大川氏の著作を送ったのだそうで、受け取った卒業生、その親がびっくりした。「変なのが来た。これ、やばいんじゃね?」と卒業生たちはネットに投稿したり、スマホで連絡したりで、あっという間に広がった。
保護者たちからは「なぜ、住所がわかったのか」との不安や苦情が、卒業した学校や市に寄せられ、教育委員会の発表するところとなった。
教育委員会によると、「元校長は11年3月に退職するまでの38年間の名簿を持っていた。現在、そのすべてを返却してもらった。宗教に勧誘の意思はなく、生徒たちの将来の選択肢として、学校の開校を知らせたかったようです」
元校長が勧誘などもってのほかですが、将来の選択肢として「こういう大学が開校します」と手紙を出すのもおかしい。しかも1冊2000円もする本を添えて、だもの。
教育現場には圧倒的な個人情報が・・・
この元校長、送付作業を家族3人で行い、費用(500人分×2000円≒約100万円)も自分で出しました」と言ったそうです。教団からの指示ではなかったことを強調したらしい。「あくまで個人の意思」ということで、騒ぎはこれでおさまったというのですが、考えたら恐ろしい話です。
学校の現場には圧倒的な個人情報があり、それは退職した後でも個人が持っていられるわけで、元教育者が、特定の宗教の信者だったりすると、強力なデータになる。
ちなみに、「幸福の科学大学」は、まだ、認可が下りていないので、開校が決定したわけではない段階ですが、パンフはもうあるのですね。
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