議案への賛否20分で!?-渋谷区議会 [議会]

9月21日(日)

討論に年間制限ー渋谷区議会

東京渋谷区議会では、議案などへの賛否について(こういうわけで)反対だ、賛成だと意見を述べる〈討論〉に、議員一人当たり年間20分という制限を設けることを決めたという。年間4回開かれる定例議会の開催中に1回だけやったとしても1回は5分だけということになる。

このルールは、少なくとも東京23区の議会では初めてのことになるらしいのですが、さて・・・。。

こうなった理由は、議員や党によっては「議題と関係なかったり、党の上部団体の言い分を地方議員が念押ししたり、とにかく本題とそれた内容をもりこもうとする」するからでしょうか。確かに全くないではない。

賛否同数

渋谷区議会では、各会派の代表者でつくる「議場での討論のあり方検討会」を設置し、議員一人当たりの討論時間を年間20分とすることを答申しました。

で、この日の議会運営委員会で、答申の決を採り、自民、公明などの会派が賛成、共産、民主、市民ネットなどが反対で、賛否は同数になりました。最後は、採決に加わらない委員長(自民)が賛成して。時間制限の導入が決まったといいます。

議会の大切な仕事

〈討論〉なんてしたことないよ、と言う議員にとっては年間4回の討論に20分制限など、どうってことないかもしれない。討論しない議員もたくさんいる。

(自分は採決要員)だと、ひたすら会派の「数」獲得のために挙手したり、起立したりに尽力する人にとっては、(どっちでもいい)はなし。

しかし、〈なぜ、自分はこの議案に賛成するのか、あるいは反対するのか〉理由を述べたい議員にとっては、大切な仕事の一つを取り上げられることになる。

他の東京特別区には、1回の討論時間を5分、10分と制限しているところはあるという。これは納得できる。ダラダラ長いのは、かえってインパクトに欠ける。

しかし、年間時間制限となると話は別です。いつなんどき、重要な議案が出てきて、自分の姿勢をうったえなければならない事態が生じるかもわからない。年度の前半分で時間を大方使い切ってしまった議員の口をふさぐようなことがあってはならない。

つまらない議会ルールを、〈数の力〉で決めてしまうことに、議会の前進を拒む要素がたくさん潜むことをぜひ理解してほしいと思います。


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