焼却炉建設地問題・山が動く [ごみ行政]

9月4日(木)

会報「視点219号」が1か月ほど遅れて完成。忙しさの中で、まだ粗削りのまま。9月3日夕、急きょ議会に説明された情報「久喜・宮代衛生組合の焼却炉は移転!」をすべりこませた。ぎりぎり印刷機に。

早朝会報を少し配り、朝食、議会の準備、議会へ、というスケジュールは定例議会中は(いつものこと)。けっこうメリハリが効く。今日の午後は、私の一般質問。議員の身内が傍聴に来ることはあっても、傍聴者が極めて少ないのがこの頃の宮代議会。「ギャラリーが多いと燃える」と、傍聴者の方々にお願いしていた私だけど、この頃は「よかったら来てください」と頼まない。しかし、ジリ貧気味の傍聴席があまりさびしくて気になる。 

 さて、本題 ↓

大きな山が動く

久喜・宮代衛生組合は、焼却炉の建設地の問題が20年を超す懸案となっています。平成8年から10年の2年間、合計60回、200時間を超す「新設炉建設検討委員会」での熱い議論なるも、(全国に名だたるごみ処理の取り組みを残したが)建設用地だけは決められず、ここまでこう着状態が続いている(いた)。すなわち、焼却炉周辺住民の「現在地NO」の声に、向き合っていたために。

それが、突然、これまでの候補地ではなく、久喜市にある菖蒲清掃センター内に(新)焼却炉を作り、久喜市の合併によって3か所で稼働している焼却施設を1か所にまとめる、という案が飛び出した。

この報告が、いかに「突然」かというと、8月31日、新焼却炉用地周辺の住民の合意・説明会を済ませ、翌9月1日、正副管理者の会議、9月2日久喜市議会への報告、9月3日宮代町議会への説明、というあわただしさだった。全てはこの4日間だった。

久喜市もそうであったと聞くが、宮代議会議員のほうも、動揺があった。何しろ、当分動かないと思っていた≪山≫が突然動いた。それも、すでに周辺住民の同意はほぼ100%得ているらしい。

宮代側の動揺の中身は、もちろん(いきなり出てきた)ためのなんとない胸のざわつきもありましょう。しかし、動揺の原因の一つに基幹設備がこれでまるっきり久喜市内にいってしまうことの一部事務組合の心細さ、それと、(長い間こう着状態が続いてはいたが)建設用地をめぐる組合当局との協議の終結=つまり、ハシゴをはずされた感。「砦とりで」であった焼却炉(その他の施設もほとんど)が久喜市側に存在するようになる、外様小藩の一部事務組合での劣勢。

こういった、もろもろの不安が駆け巡ったのではないでしょうか。

しかし、そんなことを(今)考える時ではない、と思う。まず、もっとシンプルに考えるべきだ。

焼却炉の「現在地」は、ますますかたくなに門が閉じられようとしていたわけで、それが久喜・宮代管内の別の場所に確保できることになった。しかも周辺住民の反対もない(むしろ、隣接する広大な「本田静六記念公園・市民の森」とのセットで、住民側から要請があったという)有利物件であります。

今回のことは、「ごみ処理基本計画」にも沿っているもので、焼却炉建設のセオリーから言っても文句ない。

ゴミ処理の仕組み(火曜と金曜が可燃ごみ、とかのスケジュール)が変わるわけでもない。

宮代としては、これまで焼却炉周辺で迷惑を受けていた地域、用地交渉でかかわってきた地域への丁寧な説明、対応を怠らないことが大事だと思います。少なくとも、真摯に向き合って、提言もしてきた周辺団地の「要望書10か条」の取り扱いなど、丁寧に、と言いたい。

今後、不都合が生まれてくるようであれば、そこから議会としてしっかりやれば・・。こういう時こそ議員間討議の場が必要。

※私は、「久喜宮代衛生組合」議会の議長でありますが、今度開催される定例議会(10月1日)では、一般質問を通告しようと思っています。議長の質問は、あまり例がありませんが、問題ないようです。そのために副議長がいるのですからOK。(議長が裁決に加わるというのはマズいですけど。)

※今回のことで、不安はありませんが、ちょっと気になるのが、宮代行政の〈情報の少なさ〉〈情報への鈍感さ〉。9月1日の正副管理者会議まで、全く知らなかったという。

しかし、少なくとも、6月の時点で「本田静六記念公園・清掃センター」施設に関する周辺地域の協議会が発足していた。また、県庁の担当課辺りには推測できる情報が出ていたと思われる。


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