会津美里町が面白い [議会]

7月25日(金)

視察2日目・会津美里町

25日、宮代町議会一行12人は、議会基本条例など議会の活性化を進める福島県・会津美里町の議会を訪問しました。

ここは、宮代町同様「議会基本条例」を作って、運用しているということで選んだ視察先だそうです。が、私が「面白い!」と思えたのは、議会を引っ張ってきたキーパーソンの存在。

総花式に(あれも盛り込もう)(これもこの町ではやってきた)というものをちりばめた「議会基本条例」は、このところ流行りのようにどこの議会でも策定されてきた。全国1700自治体の半分近くに迫ろうとしている。

「議会基本条例」を一番最初に作ったのは北海道栗山町議会です。2006年、破たんした「夕張市」の隣町。隣の惨状を見てきた経緯から議会としての規律を必要とした。

その栗山の元議会事務局長の話を今年2月聞いたとき、中尾氏は「全国で雨後の竹の子のように議会基本条例ができたが、栗山以上でも以下でもない。これぞというのはあまりない」と、言っていた。

その通り。作ればいいというものではない。議会のアクセサリーじゃないんだから、どう運用するか、評価はその(あと)のことだ。

自治体用にどう噛み砕いて使っていくか、にかかっている。我孫子市にきた中尾氏の話を久々に聞いて、私も同感したものだ。

栗山モデルを作った議会事務局長・中尾氏は、今は北海道の小さな町の元職員という立場でなく、東京財団のブレーンだ。すなわち「構想日本」が全国から集めた財団の研究員になっている。だから、ある意味、東京と北海道を行ったり来たりしているのでしょう。

視察研修した、会津美里町の議会運営委員長は、この中尾氏のことをよく知っていて、昨年だったか、会津の町に中尾氏を招いて、議会改革、議会基本条例などの話を聞いたという。

会津美里町が、「むっ、面白い」と私が目を輝かしたのはここからだ。

栗山町の中尾さんの話がヘタな大学教授の胡散臭い話より、よほど面白く、示唆に満ちているのは、われわれ市民派議員たちは、(何回も栗山町仕様に接しているから)わかる。

会津美里町議会の議運委員長は、議会基本条例が仕上がった後で、栗山町から中尾氏を呼んだ、という。

(へーぇ、あの人を呼んじゃったのか、この議運委員長は)。その前に、バサリバサリと、合併直後の不安定な役場の行財政改革に切り込んじゃったらしいから、すでに敵は多かったろう。≪だめ押し≫に呼んだ議会改革の立役者の話を、会津美里町の議員はどのように聞いたんだろう。

私は質問した。「栗山の中尾氏の話は何回か聞いた。栗山町(あの破たんした自治体・夕張市の隣)の議会改革がうまくいったのは、職員ともおもえぬ大胆事務局長の中尾さんと、8年間という長期にわたって議長を務めた議員のタッグがあったからできた・。この町の議会改革では、議運委員長に相棒というものがいたのか」と。

委員長「特にいなかった。思い切ってやること。それから、議員がよくわからないうちのほうがいい。議員は情報もなく、財政のことなどあまりわからない。少しわかっていたら抵抗勢力になっていた」と、大胆発言[がく~(落胆した顔)]。この人、他の議員たちをこのように表現した。(大丈夫かな)

しかし、執行と「タイ」で向き合える議会にした議運の委員長。この人が文字通りキーパーソンだったのだろう。

それから、もう一人、女性の副委員長がいた。この人も歯に衣を着せない。「女性は、会派などにおさまるのが不得手。数合わせで同意してしまうということができない。それで一人会派などやっていたが・・」というような表現を(他市か)したと思う。聞きようによっては、男性は組織が好きで「なぁなぁ」「シャンシャン」で決めることもある、と言っているようにも聞こえてしまう[がく~(落胆した顔)]

しかし、この女性の発言も、女性のしがらみのなさを言っているのでさっぱりしている。

ほとんどこの二人が喋ったんだけど・・、この町は「面白い!」と思ってしまった私でした。

研修が終わったあと、すぐ、女性議員のところへ行った。単刀直入に「私は無所属市民派ですけど、あなたは何かの党に入っているんですか」と聞くと、「いいえ、無所属です」と。やっぱりね。(同じにおいがした)

無所属の強みは妥協しないこと、広域で情報を仕入れるためにフットワークが軽いことだ。「私、こういいう政策集団に入っているんでけど、よかったら一度来ませんか」なんて、誘ってみた。思った通り、フットワークのよさそうな、彼女、「はい、ぜひ、時間があえば行きたい」と。

おもしろい!もう一人、議運の委員長とも名刺交換。「宮代町は東洋大学のPPP研究会で公共施設白書に取り組んだでしょ」という。(そこに目を付けましたか。いいと思います)「はい、それは町が取り組んだ中では、なかなかいい施策だったと思いますよ。あの白書、153万かかったんですよ、でも高くないですよ。」と言ったら、「うん、高くない」と打てばひびく。

どこの議会も、(夜明け前)の議会をゆさぶるキーパーソンはいる。キーパーソンがつぶれるか・・。うまく生かせれば、面白いことできるのに。

私にとっては、視察の付録のように、あちこちで、意志を同じくする、オモシロ人間に出会うことが収穫だ。

さっそく、市民派の女性議員にメールを打った。8月、8,9日実施される「自治体議員政策情報センター」全国集会にさそった。

市民派は、行政や議会すじから与えられた情報を待っていたりしない。現場に敏感だ。ネットワークでつながる現場、国の情報は、全国版のニュースより、レアであるし、使えるものなのだ。

※帰ってくるなり、地域の夏祭り、ボランティアと、家の掃除をする暇がない。ブログも荒削りですみません。おゆるしください。


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